株式会社Voicyは、音声プラットフォーム「Voicy」において、1年間の間に公開された22万を超える通常放送（無料で聴ける放送）の中から、本年を代表するエピソードを選出する「Voicyエピソードアワード2025」の最終結果を発表いたします。
本アワードは、再生数などの定量的なデータに頼らず、「聴く人の心を動かしたか」という質的な評価を重視しています。ユーザー1人1票に限られたリスナー推薦は約4,000件にのぼり、その中から「今年、聴いて欲しい放送」を発掘し、さらに特別審査員による選考を経て、最終ノミネート13放送の中から「大賞（1放送）」「審査員特別賞（2放送）」「リスナーズ・チョイス賞（1放送）」の計4放送を決定いたしました。
特設サイト：https://service.voicy.jp/episodeaward-2025
■ アワード選考基準：発見と批評の融合
Voicyでは年間22万本以上の放送が生まれました。そのすべてを網羅することが難しい中で、本アワードは以下のプロセスを経て選出されています。
リスナーによる「発掘」
「1人1票」という制約のもと、4,000名のリスナーが自身の生活に気づきや変化を与えたエピソードを厳選して推薦。チャンネル単位の人気投票ではなく、生活者の実感に基づいたコンテンツが掘り起こされ、ノミネート放送が決定。
特別審査員による「評価」
集まったノミネート放送に対し、「声のコンテンツ」としての魅力を審査員が総合的に評価。
多くの共感を呼び、かつ確かな質や音声らしさを持った放送として、以下の4放送を選出しました。
■ Voicyエピソードアワード2025 受賞放送のご紹介
【大賞】
放送タイトル ：『親になること』
パーソナリティ：土門 蘭
URL：https://voicy.jp/channel/4583/7298401
＜受賞パーソナリティ コメント＞
ノミネートされた時も驚きましたが、大賞に選ばれたと聞いてさらに驚きました。
聴いてくださった皆様、推薦・投票してくださった皆様、誠にありがとうございます。
また、いつも応援してくださっているリスナーの皆様にも心よりお礼を申し上げます。
「親になること」というテーマで、子どもの頃からずっと考えてきたことをお話させていただきました。
あの頃の自分が、照れつつも喜んでいるような気がします。
【審査員特別賞】：2放送選出
放送タイトル ：『【大切なこと】芳麗さんと🌸人生の分岐点、病気と向き合うこと』
パーソナリティ：中井 伸子
URL：https://voicy.jp/channel/826814/7260523
＜受賞パーソナリティ コメント＞
このたびは、Voicyエピソードアワード2025 審査員特別賞に選んでいただき、ありがとうございます。
受賞した放送は、20年来の友人芳麗さんへの信頼と、いつも聞いてくださるリスナーさんへの信頼とともにありました。
病気の告知を「人生の分岐点」そして「自己信頼」という軸でお話しできたのも、Voicyという場だからこそ成立した対話だと感じています。
これからも、日々の暮らしの中で生まれる思考や気づきを、声を通して届けていきます。
放送タイトル ：『4年間、本当はやりたかったけど自粛してた放送』
パーソナリティ：高橋 晋平
URL：https://voicy.jp/channel/1883/6834229
＜受賞パーソナリティ コメント＞
2021年に番組を開始してからずっと、聴いた人が笑ってしまう放送を目指し続けてきました。今回の作品は、「文字の記事でまとめろよ！」と言われそうな情報を声で話したら面白くなったという、音声の可能性を示せた放送になったかなと思います。僕の大好きが詰まった放送です。
脱プラスチックと言われる現代、僕たちおもちゃ開発者はリサイクルなどを工夫してがんばっています。この放送が未来の笑いを作る子どもたちにも届きますように。おもちゃは素敵だよ！
【リスナーズ・チョイス賞】
放送タイトル ：『大人向けの話。障害者。セックス。死。』
パーソナリティ：あぴママ
URL：https://voicy.jp/channel/1899/7298404
＜受賞パーソナリティ コメント＞
正直、この話が広く受け入れられるとは思ってもみませんでした。「障害者」も「セックス」も、「死」も、一般的になんとなくベールをかけておきたい言葉であり、存在であり、あえて考えたいというトピックでもないのではないかと思っていたからです。皆さんひとりひとりのアクションがこの話に力を持たせました。私はそれに感謝しつつ、皆さんのお心が、このお話でまかれた種をさらに私の思いもよらぬ善きものに育ててくださることを楽しみに見守るつもりです。
■ 特別審査員総評
本アワード全体を通じて、特別審査員の方々より以下の総評が寄せられました。
石井 玄：ラジオプロデューサー
審査員として参加させていただきとても光栄でした！
スタッフを入れずに、喋り手の方が自分の力でトークされているので個性が溢れ出ていて、純粋な人間性が出るのがVoicyのコンテンツの魅力だと思います。喋るのが楽しい！聴くのが楽しい！という文化がさらに伸びていって欲しいです！
今回ノミネートされた以外にも、素晴らしいコンテンツがたくさんあるので、多くの方に届いてほしいですし、一緒に音声業界を盛り上げていけたらと思います。
大江 麻理子：元テレビ東京キャスター
今回審査員として13本のノミネート作品を聴き、「声」が持つ情報量の豊かさを再確認しました。声のトーンに喜怒哀楽が滲み出たり、話すスピードや間の取り方でとても気をつけながら話しているなと感じたり。声が持つその小さなサインを感じ取りながら聴くのがVoicyの醍醐味だと感じました。ノミネート作品は内容が多彩でどれも魅力的だったため選ぶのには苦労しましたが、納得の結果になったと思います。
佐渡島 庸平：株式会社コルク 代表取締役社長CEO
候補作が、多くの人に聞かれた放送だったこともあり、どの放送も自分の感情をしっかりとさらけだし、リスナーと関係を築こうと工夫していて、非常に聞きがいがあった。
このような発信をずっと続けることは、すごく大変なことだと思う。継続して、リスナーと関係を築いた人の中から、映像や本とは違う人気者が今後も安定して出てくる予感があった。今回の受賞者は、この受賞がより羽ばたくきっかけになると選考者としても光栄だ。
野村 高文：Podcast Studio Chronicle 代表
どの配信も素晴らしく、知らない世界への扉を開いてくれるものばかりでした。その中であえて順位をつけるとしたら、音声コンテンツの真価は、「AIに要約されない部分」にこそ宿ると個人的には考えています。そのため、要約からはこぼれ落ちてしまう表現のディテールや、生身の人間らしさが印象に残る作品を推しました。ただ、選考は難航し、票は割れました。この結果も一つの見方でしかありません。どんな聴き方も許容してくれる、その懐の深さに改めて音声コンテンツの可能性を感じました。
リュウ シーチャウ：株式会社サニーサイドアップ 代表取締役社長
選考を通して感じたのは、音声で聴くからこそ言葉が強く記憶に残るということでした。今回はマーケティングの視点から、専門性だけでなく「生活者がどう受け取り、何が心に残るか」を軸に、放送ごとの個性や狙いも踏まえて採点しました。声の間や抑揚が生む説得力も含め、完成度の高さに加え、語り手の思いや温度感がまっすぐ伝わる放送を特に高く評価しました。
■ ノミネート放送
最終選考ノミネートとして高く評価された9つの放送です。多様なジャンルから選ばれた「2025年、今年聴いて欲しい放送」として、ぜひお聴きください。
■ Voicyエピソードアワード開催の意義
Voicyには、日々多くの「声」が蓄積されています。その中には、再生数やフォロワー数といった数字だけでは測れない、誰かの人生を支えるような放送が無数に存在します。 本アワードは、そうした放送にスポットライトを当て、新たなリスナーとの出会いを創出すること、そして声で発信をするパーソナリティや、声での発信をすることが評価される土壌を作ることで、音声業界全体の活性化に寄与することを目指しています。
▼ 特設ページ・受賞作品はこちら
https://service.voicy.jp/episodeaward-2025
■ 「Voicy Episode Award 2025」開催概要
開催時期：2025年11月25日〜12月17日
対象放送：2024年12月〜2025年11月にVoicyで放送された通常放送
一次推薦：リスナー投票と推薦文（11月25日〜12月4日）
最終審査：一般投票・審査員選考（12月8日〜12月15日）
結果発表：2025年12月17日（水）
Voicyについて
会員登録者数250万人の「Voicy」は、厳選されたコンテンツを“ながら聴き”できる音声の総合プラットフォームです。2,000を超えるチャンネルは、応募通過率5％前後の審査を経たパーソナリティの声を中心に、ニュースが声で聴ける「メディア放送」、企業の人柄までも伝わる「オウンドメディア」などが集まり、多忙でも生活のなかで人や情報に触れられ、日々を豊かにする声と出会える環境になっています。平均聴取維持率は約80%、平均約15分の放送を多くの方に最後まで楽しまれる文化が生まれています。収録方法はどんな発信よりもシンプルで、編集しない声だからこそ本人性や想いが届くコンテンツを生み出しています。また、クリエイターエコノミーへの注目が高まるなか、6割のチャンネルが収益化を実現しています。
