ネットバンキングやモバイルバンキングの普及により、銀行サービスのデジタル化が進んでいます。COVID-19はこの流れを大きく加速させ、様々な銀行サービスがオンライン上で完結するようになりつつあります。個人の行動変容が起こり、新しい価値や体験が求められる一方で、相次ぐ口座不正取引の発覚やFATF勧告によるAML/CFT対策の強化に伴い、セキュリティリスクへの対応も重要になっています。中央ろうきんにおいても多様化するお客様のニーズに安全にご利用いただくことが可能な仕組みが求められていました。
今回NECが提供する本サービスは、スマートフォンなどのカメラを⽤いてオンラインでセキュアに本⼈確認(eKYC)(注1)を実現するサービスです。
「Digital KYC」には、NECの生体認証「Bio-IDiom」(注2)の中核技術であり、世界No.1の認証精度(注3)を有する顔認証AIエンジン「NeoFace」(注4)を活用しており、本人確認手続きにおける本人以外の不正利用のリスクを低減します。
また、中央ろうきんのWeb口座開設サービスを実現するにあたり、サーバ・基盤、ネットワークから本人確認(eKYC)までトータルでサポートするシステムを安心・安全・低コストで構築しました。システム構築後のサービス運用・保守においても、NECの窓口一元化により迅速に対応することが可能です。
さらに中央ろうきんでは今回の導入で様々な効果を見込んでいます。
- 従来、普通預金や投資信託の口座開設時には相対による受付や郵送等での手続きが必要だったが、いつでもどこでもオンラインで完結
- 非対面取引において、書類の郵送工程が不要となり、口座開設に要する時間が短縮(最短で申込翌営業日から開設が可能)
- Web口座開設サービスの導入により、大幅な業務時間削減を見込んでおり、人的資源をサービス向上や営業活動等に振り向ける。
今後は、eKYC利用シーンを拡大し、さらなるお客様サービスの改善・向上と中央ろうきんの業務効率化、経費節減に貢献していきます。
NECは「Digital KYC」の提供を通じて、ネットワークを柔軟に活用し、人・モノが生み出すデータを産業の枠を超えて賢くつなぐ 「NEC Smart Connectivity」(注5)の提供を加速し、新たな社会価値を創造していきます。
(注1)
KYC(Know Your Customer) 金融機関の口座開設時やリスクの高い取引を行う際の顧客の身元確認、継続的なモニタリングなどの本人確認業務。
(注2)
「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。
NECの生体認証
https://jpn.nec.com/biometrics/index.html
(注3)
NECは、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストで5回のNo.1を獲得
https://jpn.nec.com/biometrics/face/history.html
※NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。
(注4)
顔認証AIエンジン「NeoFace」
https://jpn.nec.com/biometrics/face/index.html
(注5)
NECが培ってきたネットワークの技術や関連ソリューションの知見・実績を活かした、ネットワークサービスの総称です。5GからWiFiまでネットワークを活用し、社会インフラや製造、リテールなど様々な領域において、これまでつながることのなかったサービス・データを安全に柔軟につなぎ、デジタルトランスフォーメーションを実現します。
https://jpn.nec.com/solution/smart_connectivity/index.html
以上
NEC eKYC:オンライン本人確認について
URL:https://jpn.nec.com/ekyc/index.html
NEC Digital Financeについて
URL:https://jpn.nec.com/nvci/finance/index.html
<本件のお問い合わせ先>
NEC 第二金融ソリューション統括部
E-Mail:nec-digitalkyc@2fsd.jp.nec.com