■社会背景
超高齢社会の進行に伴い、国は団塊の世代・団塊ジュニアの世代が高齢者になる2025年および2040年を見据え、地域が一体となり医療・介護サービスを提供できる仕組みとして、地域包括ケアシステムへの移行を進めてきました。国策の進展に加え、医療・介護サービスを住み慣れた自宅で受けたいという利用者からのニーズ増加も相まって、在宅医療・介護の必要性がさらに高まっています。
地域包括ケアや在宅医療において、医療・介護の両面で重要な役割を担う訪問看護ステーションの数は、2013年の約6,800件から、2023年には約15,700件へと急増し(※1)、10年間で2.3倍の規模に拡大しています。増加の要因は、地域包括ケアシステムへの移行という国策の後押しに加え、収支差率が7.6%と介護保険サービスの中でも高い点や(※2)、保健師、看護師または准看護師の人数が常勤換算で2.5人以上と少人数での開設が可能である(※3)という点などが考えられます。また、訪問看護ステーションは、人生の最終段階の医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと事前に繰り返し話し合うプロセス「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)(※4)」の中心となることも期待されているため、今後さらに重要性が高まり、拡大していくことが予想されます。
このように比較的開業しやすい環境や、今後の需要増大の予測がある一方で、開業には法制度理解や煩雑な手続き、人材の採用等の課題があり、支援を必要としている事業者も多数存在しています。
■サービス詳細
介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」は、業務効率化や財務改善など、介護事業者の経営改善に役立つサービスをワンストップで提供するクラウドサービスです。介護事業所の運営に不可欠な保険請求の機能に加え、業務・採用・購買・金融・営業・M&AなどICTを活用した40以上のサービス・機能を展開し、2023年10月1日時点で全国約47,500事業所(※5)を支援しています。2015年より、介護事業者への提供実績をもとに在宅医療分野へサービスを拡張し、「カイポケ訪問看護」を提供しています。
カイポケ訪問看護は、訪問看護ステーションが本来の看護業務に注力・集中するために、ステーション運営に必要なサービスを、オールインワンで提供するサブスクリプション型のクラウドサービスです。介護分野でのカイポケと同様に、ICTを活用したさまざまな支援を行っており、カイポケ訪問看護を利用することで、現場への直行直帰ができる、リモートワーク環境での職員間の情報連携を強化し、業務の見える化を促進できるなど、訪問看護ステーションでの業務効率化が可能となります。また、カイポケと同じく、カイポケ訪問看護にも「カイポケ開業支援」サービスがあり、開業に必要な法人設立や指定申請、事業計画策定から集客の支援まで、開業と経営をトータルサポートしています。
サービス提供開始以来、カイポケ訪問看護の導入数は順調に増加し、前年比約130%の成長率で、11月1日に4,500件を突破しました。訪問看護ステーションに必要な開業支援や、電子カルテ、レセプト機能などの業務効率化に関する機能が好評であり、新規開業数に比例して新規導入数が増え続けています。特にタブレットから電子カルテを利用している訪問看護ステーションは3,278件あり(※6)、ICTを活用することで職員間のコミュニケーションを円滑にする等の業務効率化や、職員の直行直帰の実現に貢献しています。また、2023年5月より提供を開始した訪問看護の経営・運営・看護の知識が学べる「カイポケ訪問看護マガジン」の公開や、X(旧Twitter)での訪問看護の情報やカイポケの利用方法などの発信といった、有益な情報の提供も評価されていることが増加の要因として挙げられます。
今後も、カイポケ訪問看護は訪問看護ステーションを支援し、地域包括ケアの推進、在宅医療の普及、並びに超高齢社会で必要とされるアドバンス・ケア・プランニングの実施をサポートし社会に貢献していきます。
■カイポケ訪問看護マガジンについて
看護師や介護事業所の運営経験者、訪問看護ステーションでの請求ソフトや電子カルテの導入支援経験者など、医療や介護、訪問看護の現場への理解・知識が深いスタッフが、訪問看護ステーションの開業、経営、日々の看護業務に役立つ情報を発信しています。
(1)内容例:
・訪問看護ステーションの売上UPの方法
・ICT化についての事例や解説
・人材育成などの経営に関する情報
・指定基準の要件や資金調達方法などの開業に関する情報
・訪問看護のさまざまな加算、減算の算定要件や単位数の情報
・訪問看護の現場と実務で役立つ看護知識
・各業務にて利用可能な帳票ダウンロード機能
(2)記事総数:111件(2023年10月末日時点)
(3)利用料:無料
(4)URL:https://houkan.kaipoke.biz/magazine/
■カイポケ訪問看護導入事業所数4,500件突破記念キャンペーンについて
・名称:カイポケ訪問看護導入事業所数4,500件突破記念キャンペーン
・期間:2023年11月16日(木)~2023年12月15日(金)
・詳細:期間中にカイポケ訪問看護の無料体験に申し込みをすると、抽選で各1名に賞品をプレゼント
・賞品:おそうじ本舗ハウスクリーニングギフトカード1枚(19,000円相当分・税込)、JCBギフトカード5,000円券 4枚、カイポケオリジナルモバイルバッテリー3個
・当選発表:賞品の発送をもって代替。賞品の発送は12月末頃を予定
・URL:https://ads.kaipoke.biz/sites/lp/houkan/campaign001/campaign001_formlp_2.html
■カイポケ訪問看護のX(旧Twitter)とフォロー&リポストキャンペーンについて
カイポケ訪問看護はX(https://twitter.com/kaipoke_houkan)にて、訪問看護についてのQ&Aや、カイポケ訪問看護の使い方、各訪問看護ステーションでの上手な活用事例などを発信しています。この度、カイポケ訪問看護導入事業所数4,500件突破を記念して、Xでもキャンペーンを行います。
・名称:カイポケ訪問看護 フォロー&リポストキャンペーン
・期間:2023年11月16日(木)~2023年12月15日(金)
・詳細:カイポケ訪問看護のXアカウント(@kaipoke_houkan)をフォローしたうえで、応募対象ポストを引用し、「カイポケを導入して良かったこと」などを添えて投稿すると抽選で50名に賞品をプレゼント
・賞品:Amazonギフトカード1,000円分
・当選発表:当選者にXからDMにて当選を通知。当選発表は12月末頃を予定
・URL:https://ads.kaipoke.biz/sites/lp/houkan/campaign002/campaign002_lp.html
※1:一般社団法人全国訪問看護事業協会「令和5年度 訪問看護ステーション数 調査結果」より
※2:厚生労働省「令和4年度介護事業経営概況調査結果の概要」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/153-5a.html)より。収支差率=(介護サービスの収益額-介護サービスの費用額)/介護サービスの収益額。参考:全サービスの平均収支差率が3.0%
※3:厚生労働省「指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準」(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=84aa0500&dataType=0&pageNo=1)および「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82999404&dataType=0)より。介護保険法に基づく指定を受けた場合の人員数。健康保険法のみに基づく指定を受けた場合はこの限りではない
※4:厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン 解説編」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html)より
※5:介護・障害福祉サービスを単位としてカウント
※6:2023年10月中にタブレットを用いて訪問看護記録書Ⅱの作成を一度でも実施した事業所数をカウント。なお、無料体験中の事業所は含まない
【「カイポケ」について】
業務効率化や財務改善など、介護事業者の経営改善に役立つサービスをワンストップで提供するサブスクリプション型のクラウドサービスです。介護事業所の運営に不可欠な保険請求の機能に加え、業務・採用・購買・金融・営業・M&Aなど40以上のサービスを提供し介護事業者の経営を総合的に支援。介護事業者の経営改善とサービス品質向上に貢献することで、質の高い介護サービスの継続提供の実現につなげています。会員数は、全国47,500事業所となっています。(介護・障害福祉サービスを単位としてカウント/2023年10月1日時点)
【「カイポケ訪問看護」について】
訪問看護ステーションの運営に必要な電子カルテ、レセプト、会計、経営管理、勤怠管理、給与計算など、多数の経営支援機能を持った訪問看護ステーション向け経営オールインワンサービスです。タブレットで入力した看護記録の内容が帳票や実績に連動し、医療・介護保険のレセプト業務までを一気通貫で行うことができ、本来の訪問看護業務に集中できる環境を整えることで、地域包括ケア・在宅医療の提供の実現につなげています。会員数は、全国4,553事業所となっています。(2023年11月1日時点)
URL:https://houkan.kaipoke.biz/
【株式会社エス・エム・エスについて】
2003年創業、2011年東証一部上場、2022年4月より東証の市場区分変更によりプライム市場へ移行。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営しています。
名称:株式会社エス・エム・エス
所在地:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー
代表者:代表取締役社長 後藤夏樹
会社設立:2003年4月
資本金:23億1,518万円(2023年3月31日現在)
従業員数:連結3,703人、単体2,343人(2023年3月31日現在)
事業内容:高齢社会に求められる領域を、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開