NewsPicksは、記事や動画番組に対するユーザーの皆さまの「コメント」を通じて、ニュースの多様な見方を提供してきました。
サービス開始から10周年を迎え、皆さまに引き続きNewsPicksにご参加いただきたいという思いから、今年、新しいカンパニーミッションとして「新しい視点を集めて、経済の未来をひらく」を掲げました。
この度、コメントを通じて「新しい視点」をご提供くださったユーザーの皆さまに感謝をお伝えする機会として、NewsPicksコメントアワードを初開催しました。
2022年7月1日から2023年7月31日までに投稿されたコメントを対象に、ユーザーの皆さまからの推薦、いいね数、審査員の方々(下記)による選考などを経て、5件のコメントを表彰させていただきました。
今後も、皆さまの発信に光を当てる機会をつくるとともに、ユーザー間での「知的共助」につながる取り組みを促進していきます。
審査員(敬称略)
・赤井厚雄:ナウキャスト 会長
・蛯原健:リブライトパートナーズ 代表パートナー
・及川美紀:ポーラ 社長
・加藤史子:WAmazing 代表取締役CEO
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NewsPicksコメントアワード2023受賞者
受賞理由/赤井審査員コメント
今回の選考では、各々のピッカーの皆さんの「他の人とは違う」経験や体験に基づく、「自分の言葉」を書いていただいたコメントをまず選び、その中から「読んでわかりやすい」、特に「若い世代にプラスになる」と思われるものを絞り込みました。
コメントは、書き殴り、言いっぱなしではいけないと私は思います。読む人のことを考えて、しかもスマホで読む人のことを考えて書くことがNewsPicksという場の中では大切だと思います。そうすると、コメントは自ずとわかりやすい表現になるし、匿名性の高いSNSにありがちな乱暴なコメント(粗野な表現)にならずに済みます。
また、NewsPicksは、「未来をひらく」という文化を共有するという価値観を共有する人々のコミュニティでもあるので、その中心であるべき若い世代にヒントを与えるという視点は重要です。
「マウントを取ったり、意味のないものを守ったり」するのではなく「意味の無いものを変え、行動する」という視点です。今回の山田さんの高専に関するコメントはそのお手本のようだと思いました。
受賞理由/蛯原審査員コメント
NewsPicksという言論空間の楽しみ方は一定のルールの下においては十人十色でしょう。例えばある分野の専門家による専門的なコメントに価値を見出す方は多いと思いますが、私はむしろ分野横断的に、がしかし物事の本質に切り込むようなコメントを好みます。例えばマジョリティとは一味違ったビューの提示や、マジョリティが勘違いしそうなファクトのあぶり出し等がなされているコメント等ですが、Sugibuchiさんのコメントは日ごろ拝見していてそのようなタイプのものが多いとお見受けしますし、今回僭越ながら選考させて頂いたコメントもその一例となります。
受賞理由/及川審査員コメント
当事者としてこのようなコメントを出してくださることに感謝します。自身のことだけではなく、今誰にも言えずに悩んでいる子供たちや当事者のために。声を上げるというのは勇気のいることですが、ひとりの勇気がたくさんの人を救うきっかけになる。人の痛みは分かったようでいて、わからないもの。だからこそ、実際に痛みを感じている人のリアルな声に耳を傾ける必要があると思います。そして単なるコメントや現状分析に終わることなく、具体的な解決策「若い世代、NPOの話を聞き、現状を理解する」という具体的な手段の提案と、「人権を守るための検討の開始」という手段を示していることも多くの人の気づきを促しています。短いながらもリアルな当事者の声、次世代への提案、そして現状を打破するための提案を備えた心に響くコメントだと思いました。
受賞理由/加藤審査員コメント
本コメントの元記事のタイトルは、「「地震なぜ起きたか分からない」 政府調査委、警戒呼びかけ」というものです。ともすれば生命の危険もある地震という現象に対して警戒を呼び掛けられつつも「わからない」と言われると気になってしまうのが人情です。 そこに対して、本コメントは、805文字のコメントで「なぜわからないか」を丁寧に説明する内容です。
「こうした事実を一言でいうと「分からない」になってしまいます。」で結ばれている本コメントは合計805文字。400文字詰め原稿用紙2枚分の小論文です。 根底に流れるものは「自分の専門知識をもとに読者、社会に貢献したい」という愛と他者貢献の動機を感じます。客観的・具体的内容からは、決して、谷村さんが自分の意見を世間に押し付けたいというようなエゴからではないことも伝わってきます。地震も天気も「物理現象」という意味では共通なものの、365日24時間、検証ができる「天気」と違い「地震」は「PDCAサイクル」を回す回数が圧倒的に少ないため、まだ天気予報程度には精度が向上していないのだ、という大枠の概論は納得感があり、その後の具体論がスッと頭に入ってくる読者に対する配慮とやさしさを感じるコメントだと思います。
受賞理由/NewsPicks編集長 佐藤留美
NewsPicksのコメント欄の大きな魅力の1つが「当事者コメント」です。ニュースではこのように報じられていますが、当事者からしたらこう見えるという「景色」や意見の共有は、我々読者が一方的なものの見方をすることの抑止にもなります。
また、「当事者からはこう見える」というビューは、リアルな生々しさに溢れ、ユーザーがニュースを深く理解する付加価値を提供してくれます。現場の声をこのように詳しく書いてくださったことに感謝です。室屋さんのコメントがなければ、「今から子供が欲しい50代、60代」のマッチングアプリの利用が多いとは知る由もありませんでした。
さらに、こちらのコメントは「今の自身や社会の状況を踏まえて希望する子どもの数」と「本当に家族として迎え入れたい子どもの数」は違うというご意見で結ばれています。公的な支援や社会の理解があれば、子どもをもっと育てたいという人々はたくさんいるということが示唆され、今、国も本気になっている少子化対策でできることはなんだろうか。会社や組織として、社会人として子どもを育てる人への、本来あるべきサポートとはなんだろうか。ひいては、自分の子どもを自然妊娠という形だけで育てるという従来の価値観に我々は縛られているのではないかといった課題が想起され、考えるきっかけを産んでくれました。
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コメント大賞
上記5つの受賞コメントから、審査員の皆さまの評価を考慮し、アワード事務局での検討を経て、本年度のコメント大賞は以下のコメントに決定いたしました。
受賞理由/NewsPicksCXO 池田光史
「地震がなぜ起きたか分からない」という、門外漢からするとぎょっとする記事内容で、分からないものを注意せよと言われても途方に暮れそうですが、しかし気象予報士である谷村さんからしても「分からない」ものなのだそう。では、なぜ「分からない」のか。
その「分からない」に込められた背景から研究の最前線まで、素人でも理解できる懇切丁寧な解説として提供してくださった貴重なコメントです。何度も読み返し、「そういうことだったのか!」という感動がまた1つ生まれたように思います。だから今のNewsPicksがあるのだ、と改めて想いを強くしました。
1つ1つのニュースは「点」に過ぎず、それなしでは生きられないニュースというものは存在しません。しかし、ユーザーの皆様と共に視点を提供し合うことで、ニュースがただの「点」にとどまらず、俯瞰して見ることにつながる。そんな体験をさせてもらった谷村さんのコメントに感謝です。
※選考についてお断り
開催告知時には、「ベストピッカー賞」を1名を表彰させていただく予定でしたが、該当する方々が多数いらっしゃったことから、今回のアワードでは「大賞」「審査員特別賞」「NewsPicks賞」の3部門でそれぞれ受賞者を決定させていただきました。
今回、「ベストピッカー賞」はプロピッカー、その他の3部門ではプロピッカー以外の方を選考対象者としていましたが、募集開始時に部門ごとの対象者について明示しておりませんでした。
来年度の開催においては、部門ごとの対象者について募集時に明示するなど、今年度の運営および選考を通じて得た知見を生かし、皆さまのコメントの価値をより広く社会に共有できるよう万全の準備を行ってまいります。
NewsPicksについて
オリジナル記事や動画番組に加え、The Wall Street Journal や The New York Times などの国内外 100以上のメディアのニュースを配信する「ソーシャル経済メディア」です。旬なビジネスカンファレンスや、ホットトピックを深ぼるコミュニティなども充実。各業界の著名人や有識者が投稿したコメントと共に、多角的にニュースを読み解くことができます。
※「NewsPicks」は、2023年9月18日(月)にリリース10周年を迎えました。これまでのご愛顧に感謝し、応募者全員にプレゼントが当たるキャンペーン「#10周年ベストピック」を実施しています。
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