専門家はセッションの中で、モジュール選定の最も重要な指標のひとつは信頼性であり、また、発電量も重要な役割を担ていると指摘しました。これらの2つの要素は、発電所のライフサイクル全体を通して、資産所有者が安定した信頼性の高い投資収益率を享受することに直接関係しています。 AITのクリストフ・マイヤー氏は「モジュール電流が大きいほど内部損失が大きくなり、発電量が失われる」とコメントしました。また、ベレクトリック社のジャベール・ベリアン氏は「M10(ウェハ使用)モジュールは前身のM6モジュールと比較してBOSコスト(モジュールを除く周辺機器、工事などのシステム費用)において明らかな優位性があるが、M10モジュールとG12モジュールの差はごく僅かであり、具体的なプロジェクト概要に従って総合的に検討する必要がある」とコメントしました。最後には、すべての専門家が高品質で信頼性の高いPANファイルを提供する方法について語り、欧州のさまざまな産業分野の専門家がモジュールの信頼性をあらゆる角度から高く評価していることが明らかになりました。
続いて、LONGiのシニアプロダクトマネージャーであるジェイソン・ヤンが、最適なサイズのモジュール設計に関するレポートを発表し、大きいほど良いとは限らず、極端な気候条件にも耐えるモジュールの設計が必要であり、つまり、信頼性が重要であると強調しました。 182mmシリコンウェハ(M10)をベースにしたLONGiのHi-MO 5モジュールは、産業チェーン全体の価値とライフサイクルの観点を考慮すると、最適なサイズの製品であり、優れた性能と信頼性を兼ね備え、顧客価値を最大化し、過去2年間にわたって業界で広く支持され、累積出荷量は30GWを超えました。
PV InfoLinkによると、182mm(M10)モジュールは、LONGiと他の主要メーカーが協力してサイズを標準化することで、2022年のうちに56%の市場シェアを達成して確実に主流となりました。そしてこの様な取り組みにより、川上と川下の同期化が進み、システムの設計・施工、顧客による選定が容易になりました。
イベントは、LONGiを含む主要なモジュールメーカーの努力により、モジュールサイズに関するPV(太陽光発電)業界の見方がより合理的になってきていると結論付けました。業界は、モジュールサイズがシステム的な問題であり、182mmモジュールには多くの制約条件の限界の手前の仕様が組み込まれていることを認識しています。 M10モジュールの市場シェアが拡大するにつれて、産業チェーンにおける優位性がより明確になり、業界全体が技術革新のメインテーマに焦点を戻すことができるようになるでしょう。
【ロンジ・グループ(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)について】
2000年設立のLONGiは、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業として、エネルギー転換のシナリオを自ら描き、顧客視点の価値創造に注力することを使命としています。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命と「堅実で信頼できる技術リーダーシップ」というブランド哲学のもと、LONGiは技術革新に専念し、単結晶シリコンウェハ、セル・モジュール、商業・産業用分散型太陽光発電ソリューション、グリーン電力ソリューション、水素設備という5つの事業分野を構築しています。同社はグリーン電力を提供する能力を磨き、最近ではグリーン水素の製品及びソリューションも加え世界のゼロ・カーボン化を支援しています。
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