地下の大空間に安定したWi-Fi電波環境を構築!

この記事は約3分で読めます。
戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷清介)は、無線LAN環境構築技術である「ウェーブガイドLANシステム」を、電波が届きにくい地下土木工事作業所に初適用し、その有効性を確認しました。

「ウェーブガイドLANシステム」

1.背景

 今回適用した作業所は、ニューマチックケーソン工法(ケーソン形状:幅33.4m×延長80.3m×高さ35.3m 2か所)を採用し、川沿いの地域を大雨による水害から守るため、地下に増水した水を溜める鉄筋コンクリート造の箱を建設しております。コンクリートの躯体に覆われた地下空間は、地上からの電波が届きにくく、作業者は図面の確認や施工管理者との確認のために、Wi-Fi電波が届く場所まで移動する必要がありました。

2.本技術の概要

 「ウェーブガイドLANシステム」は、LANケーブルを敷設することなく建物空間内にWi-Fi電波環境を構築できる技術です。単管パイプと電波を放射するアンテナユニットを縦方向に敷設することで、アンテナユニットを通じて電波を放射することができ、これまで、携帯電話が繋がりにくい高層ビルの作業所や、地下に設けた現場事務所に適用し、安定したWi-Fi電波環境を様々な作業所で構築し、活用してきました。

3.設置の概要

 今回適用した作業所では、「ウェーブガイドLANシステム」を、地上で組み立てた後、クレーンで吊りおろし、躯体へ固定(設置)しました。わずか半日の作業時間で、大規模地下空間に安定したWi-Fi電波環境を整えることができました。これにより、作業場所でのタブレットを使用した図面の確認や、離れた場所にいる施工管理者とその場で連絡することが可能となり、作業効率の向上に貢献しています。

 

4.今後の展望

 建設現場では、時間外労働の削減や人手不足への対策として、施工管理の省力化・効率化を図る取り組みが推進されています。「ウェーブガイドLANシステム」は、Wi-Fi電波環境を簡単に構築することができることから、様々な場所へ取り付けることが可能です。また、本設設備として、本技術をエレベーターシャフト内へ適用することで、ロボットと人間がエレベーターに同乗できるロボットフレンドリーな環境も構築できます。

今後も、様々な作業所へ本技術を適用し、生産性向上に貢献すると共にイノベーティブな技術の開発を行います。

タイトルとURLをコピーしました