DBJと共同でBookandLink社の株式取得及び第三者割当増資引受(子会社化)に関するお知らせ

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 tripla株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO 高橋 和久、代表取締役CTO 鳥生 格、以下「トリプラ」)は、株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」)と共同で、インドネシアの宿泊施設向けにITソリューションを展開する、BOOKANDLINK PTE. LTD.(本社:シンガポール、CEO Philippe Raunet、以下「BookandLink」)の発行済み株式のうち当社が53%、DBJが47%を取得することにより、BookandLinkを子会社化することを決議いたしました。
尚、当該株式の取得の対価支払いのため、第三者割当による新株式の発行を行うことも決議いたしましたので、下記のとおり、お知らせいたします。

株式取得の背景

 トリプラは「イノベーションで顧客を感動させる」をミッションに掲げ、宿泊施設向けに、自社予約比率向上と会員獲得を支援する予約エンジン「tripla Book」を中心に、AIチャットボット「tripla Bot」、宿泊施設に特化したCRM・マーケティング オートメーションサービス「tripla Connect」、現地決済サービス「tripla Pay」などを提供することで、宿泊業界のDX化を促し、人手不足が深刻な宿泊施設の運営効率と収益性の向上を目指して参りました。今後は、これまでの国内での実績をもとに、東アジア(台湾、韓国)や東南アジアの宿泊産業の発展に貢献することで更なる事業拡大を目指しています。この流れを受け、当社ではこの度、インドネシアの宿泊施設向けにチャネルマネージャー*¹を展開し、既に2,465施設(2023年7月末時点)への導入実績を有するBookandLinkを子会社化することといたしました。

 BookandLinkは、複数のIT企業や宿泊業界で経験を積んだPhilippe Raunet氏が創業した宿泊施設向けにITサービスを提供するIT企業です。単体では事業活動は行っておらず、同社の子会社であるPT. SURYA JAGAT MANDIRI(以下「SJM」)が、インドネシアのバリ島を中心とした宿泊施設向けに、チャネルマネージャー「CHANNELKU」、予約エンジン「BOOKINGKU」などを開発、販売しています。主力サービスであるチャネルマネージャー「CHANNELKU」は、Booking.com、Agooda、Expediaなどの世界的に利用されているOTA*² との接続はもちろん、Traveloka、PegiPegi等の現地で主流となるOTAとも連携しており、現在も導入施設数を拡大し続けています。また、PMS*³との接続も常時拡張しており、直近ではOracle社が提供するOPERA Cloudとの連携も実現しています。

 この度の子会社化により、台湾、韓国に続くインドネシア市場への進出が実現し、当社グループ全体の導入施設数は2,427施設(2023年7月末時点)から倍増し、4,892施設となる見込みです。今後は、現在BookandLinkが提供している予約エンジンを「tripla Book」に切り替えることで、機能拡張を行い、更なる市場拡大を目指すほか、BookandLinkが有するチャネルマネージャーの技術を活用し、当社の新サービスとして「tripla Channel」を国内外に展開していきます。

 このように、両者が得意とするサービスや技術を補完し合い相乗効果を発揮することで、宿泊施設の収益最大化を実現するワンストップサービスの提供を促進するとともに、アジア最大の宿泊施設向けホスピタリティソリューションカンパニーの早期実現を目指して参ります。

(注)

・*¹チャネルマネージャー:OTAや予約システムなどの複数の宿泊予約情報と基幹システムを連携し、在庫・プラン・価格をまとめて管理するシステム。

・*²OTA:Online Travel Agentの略称。実店舗を持たずインターネット上のみで旅行商品の取引を行う旅行会社。

・*³PMS:Property Management Systemの略称。部屋在庫、予約情報、請求情報などの情報を管理し、売上情報を連携する基幹システム。

tripla株式会社 代表取締役CEO 高橋和久 コメント

 この度、インドネシアのホスピタリティIT業界を牽引するBookandLinkとご一緒できることを大変嬉しく思っております。当社と同様に2020年に端を発したコロナ禍での苦しい市場環境の中、高い成長を実現してきた「CHANNELKU」のサービスとしての強みと、トリプラと合わせてサービス提供施設数が4,892件と倍増する影響力を活かし、アジアを中心にサービス認知及び契約施設数を共に牽引していきたいと考えております。競争環境を見据えても、導入施設数が10,000件を超えると世界トップクラスのホスピタリティIT企業に入ると考えており、BookandLinkと共にこの目標を達成したいと思います。また、高い成長率を保持するインドネシアのホスピタリティIT業界へ「tripla Book」を中心に市場参入できることも大きな機会であるため、最大限に活かしながら今後も事業の発展に尽くしてまいります。

BOOKANDLINK PTE. LTD CEO Philippe Raunet コメント

  本連携により、両社がそれぞれの強みを生かし技術を融合させることで相乗効果を発揮し、更なるサービスの向上を目指していきます。また、アジア市場でtriplaの認知と導入施設数を拡大し、業界における確固たる実績を作っていきたいと考えています。我々チーム一同、この国際的な協力体制による新しい幕開けと変化にとても期待しています。

株式取得の方法

本件は、当社及びDBJによる共同買収であり、BookandLinkに対する買収後の持分比率は当社が53%、DBJが47%となる予定です。また、SJM社に対する買収後の持分比率はBookandLinkが98%、当社が2%となる予定です。

 詳細は以下よりご確認ください。

 IRニュース:https://tripla.io/ir/news/

  (「BookandLink社の株式取得及び第三者割当による新株式発行(現物出資)に関するお知らせ」)

tripla株式会社概要

・会社名:tripla株式会社

・本社所在地:東京都中央区新川1-22-13 新川I&Lビル6階

・会社設立:2015年4月15日

・資本金: 6億9,831万円(2023年7月末時点)

・代表取締役CEO:高橋 和久 

・代表取締役CTO:鳥生 格

・URL:https://tripla.io/

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