2023日本パッケージングコンテストで『公益財団法人日本生産性本部会長賞』と『贈答品包装部門賞』を受賞

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セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、このたび、公益社団法人日本包装技術協会主催の2023日本パッケージングコンテストにおいて、当社のパッケージ作品2点が、ジャパンスター賞の 『公益財団法人日本生産性本部会長賞』と包装部門賞の『贈答品包装部門賞』を受賞しましたので、お知らせいたします。なお、ジャパンスター賞の受賞は、当社として今回が初めてとなります。表彰式は8月30日に東京ガーデンパレス(東京都文京区)で行われます。

公益社団法人日本包装技術協会による日本パッケージングコンテストは、今年で45回目となる日本の包装分野における最大級のコンテストです。時代と社会の要請に対応した、生活文化に優れたパッケージおよびその技術の開発普及に資することを目的に、包装における材料、設計、技術、さらにはデザインからロジスティクスに至るまで多面的に評価し、その年の包装の優秀作品を決定し、「グッドパッケージング賞」として表彰するものです。「グッドパッケージング賞」は、「ジャパンスター賞(全12賞)」が最高賞で、その他に「包装技術賞(全6賞)」と「包装部門賞(全13賞)」の各賞で構成されています。

今回のエプソンの受賞内容は以下のとおりです。

■表彰名称:ジャパンスター賞『公益財団法人日本生産性本部会長賞』

■入賞作品:使用済みコピー用紙からつくった!高性能緩衝材

■開発経緯ならびに作品の特徴:

当社ではプリンターをはじめとする精密機器の包装用緩衝材には、従来、石油由来の素材を使ってきていますが、環境に配慮し、資源循環を目指した紙系緩衝材を開発しました。

本緩衝材は、社内の古紙回収システムで収集した使用済みコピー用紙を原料とし、エプソンの独自技術「ドライファイバーテクノロジー」により、水をほとんど使わずに繊維化を行い、緩衝材として最適に成形することで衝撃を吸収する効果を確保しています。

性能的にも、高性能な石油由来の緩衝材と同等以上の衝撃吸収性を持ち、緩衝距離を変える必要が無く、個装箱のサイズを変えずに済むことから資源の有効活用ができ、現在、プリンターの緩衝材に使用しています。また、組み立て式のため廃棄時に減容化でき、全体を紙としてリサイクルすることも可能です。

    

       「ドライファイバーテクノロジー」を用いて製造した紙系緩衝材(白色部分)

■表彰名称:包装部門賞『贈答品包装部門賞』

■入賞作品:コットン端材を活用した腕時計配送用包装材

■開発経緯ならびに作品の特徴:

エプソン独自の「ドライファイバーテクノロジー」を応用し、コットン衣類の縫製過程で発生する端材を原料としてアップサイクルした新たな包装材を実用化しました。この包装材はエプソンが販売する一部のウオッチ商品に採用されています。コンパクトなデザインかつ、コットンの純白色を生かし清楚感を演出したことにより、ユーザー様が購入後も捨てずに腕時計の保管、財布や小物入れとしてご活用いただけます。また、素材はコットンが主原料で、これまでに無いような好触感で、折り曲げ、引っ張りに強く、高温高湿下でも機能を損なわない仕様になっています。

エプソンは、今後も包装分野での資源削減や資源循環、リサイクルに努めるとともに、「ドライファイバーテクノロジー」の環境分野への応用や原料リサイクルなどの「環境技術開発」を推進して、脱プラスチック化に積極的に取り組んでまいります。そして、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」で定めた「持続可能でこころ豊かな社

会」の実現を目指していきます。

■「ドライファイバーテクノロジー」の概要については、下記のサイトをご確認ください。

スマートサイクル|エプソン
エプソンのスマートサイクル「環境負荷を減らすものづくり」について説明しています。

■2022年12月6日付け発表ニュースリリース:「ドライファイバーテクノロジーによりコットン衣類の縫製端材を原料とした新たな包装材を実用化」については、下記のサイトをご確認ください。

ドライファイバーテクノロジーによりコットン衣類の縫製端材を原料とした新たな包装材を実用化 | ニュース | エプソン
セイコーエプソン株式会社は、循環型経済の実現を目指して、エプソン独自のドライファイバーテクノロジーを応用し、コットン衣類の縫製過程で発生する端材を原料としてアップサイクルした新たな包装材を実用化しました。

■「2023日本パッケージングコンテスト」の概要については、下記のサイトをご確認ください。

「2023日本パッケージングコンテスト」公式サイト: https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/jpc_index.html

以 上

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