2002年、日本国内で不妊の検査・治療を受けたことのある夫婦は12.7%であったのに対し、20年以上が経過した現在では22.7%(4.4組に1組)にも増加しています(※1)。実際に2007年には全出生児の1.8%が生殖補助医療(不妊治療)により誕生しましたが、2020年になると日本では全出生児(840,835人)の7.2%に当たり60,381人が生殖補助医療により誕生するなど増加を遂げてきました。これは、約13.9人に1人の割合となっていることが分かっています(※2)。また、当院が2022年に実施した調査によると、2022年4月からの保険適用範囲の拡大が多くの人にとって不妊治療開始の後押しになっていることが明らかになっています(※3)。
このように、不妊治療人口は年々増加しており、不妊治療の第一線で活躍する浅田と河合氏だからこそ語れるコンテンツが盛り込まれた既存版は、不妊治療を検討されている多くの方に希望を与え、2022年11月には第10刷まで増刷されてきました。そこで、「妊娠への近道」を伝える妊活本として発売から8年目を向かえた今年、「保険診療」、「自費診療」や「AIによる受精卵の判定」など不妊治療を取り巻く最新の内容を盛り込んだ改訂版として発売いたします。
※1:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」より抜粋
※2:公益社団法人日本産科婦人科学会「ARTデータブック(2020年)」、全出生児数:厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)」参照
※3:浅田レディースクリニック「不妊治療に関する実態調査」参照
<書籍概要>
タイトル :不妊治療を考えたら読む本〈最新版〉 科学でわかる「妊娠への近道」
著者 :浅田 義正、河合 蘭
出版社 :講談社 ブルーバックス
定価 :1,100円(税込)
頁数 :272ページ
ISBN :978-4-06-532873
発売日 :2023年8月23日(水)
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<書籍内容>
・保険診療か自費診療か? 選ぶ際のポイント
・着床前検査(PGT-A)を受けるメリット・デメリット
・医師から自費診療を勧められたけど、その真意は?
・「AMH検査」で卵子の在庫を調べるプレコンセプションケア
・英国で非推奨の「妊娠率が低い治療」が日本で数多く行われている
・「検査で異常なし=すぐ妊娠できる」は間違い
・40代の胚で妊娠率を上げるコツ
・もっとも妊娠しやすいのは「排卵日2日前」
・胚を凍結したほうが妊娠率は上がる理由
・男性不妊への対処法
・卵子凍結は、卵子の時間を止める
・良い胚を見極めるAI判定が始まっている
――最短で結果を出すための必須知識が満載!
【著者紹介】
浅田 義正
医学博士、医療法人浅田レディースクリニック理事長。
1954年愛知県生まれ。名古屋大学医学部卒。同大医学部産婦人科助手などを経て米国で顕微授精の研究に携わり、1995年、名古屋大学医学部附属病院分院にて精巣精子を用いたICSI(卵細胞質内精子注入法)による日本初の妊娠例を報告する。2004年に浅田レディース勝川クリニック、2010年には浅田レディース名古屋駅前クリニックを開院。2018年5月には東京・品川に3つ目のクリニックとなる浅田レディース品川クリニックを開院。日本生殖医学会認定 生殖医療専門医・指導医。
河合 蘭
出産ジャーナリスト。1986年より出産に関する執筆を開始し、写真家としても活動。東京医科歯科大学、聖心女子大学等の非常勤講師も務める。著書に『未妊――「産む」と決められない』(NHK出版)、『卵子老化の真実』(文春新書)など多数。2016年『出生前診断――出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』(朝日新書)で科学ジャーナリスト賞受賞。
■浅田レディースクリニックについて
「奇跡ではない 感動の妊娠との出会いをあなたに」をスローガンに不妊治療により患者の皆様を幸せにすることを目標とする不妊治療専門のクリニック医療法人浅田レディースクリニック。国内で有数の顕微授精の実績があり、最先端の不妊治療を受けることが可能です。通常65%の採卵あたりの受精率が浅田レディースクリニックでは、85%以上。経過ではなく結果にこだわる治療を行っています。
当クリニック3施設は、日本生殖医学会生殖医療専門医制度研修施設に認定されています。
2011年 浅田レディース名古屋駅前クリニック 認定
2018年 浅田レディース勝川クリニック 認定
2021年 浅田レディース品川クリニック 認定