夏休みの子どもたちが銅鐸・銅鏡のミニチュアづくり

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同市内の古墳から出土した重要文化財に指定されている銅鏡や銅鐸のミニチュアを、スズなどの合金を溶かして型に流し込み製作する鋳造体験が7月26日(水曜日)、市立今城塚古代歴史館で開催され、参加した10人は古代の作品を自らの手で製造しました。

今回製作したミニチュアは、安満宮山古墳(高槻市御所の町)から出土し、重要文化財にも指定されている全国に3例しかない銅鏡と、弥生時代の天神山丘陵から発掘された銅鐸で、いずれも高槻市を代表する文化財。同市の歴史と文化財保護活動に興味をもってもらおうと鋳造体験が企画されました。

体験会に参加した10人は、同館の学芸員から今回製作した銅鏡・銅鐸が作られた時代などの解説を受けた後、鋳造体験をスタート。作りたい方をどちらか1つ選び、スズなどが含まれた合金をナベで200度以上に熱して融解し、液体となった合金を型に慎重に流し込んでいきました。その後、5分ほど冷まして、型から外すと、直径約5センチメートルの銅鏡、高さ7センチメートル弱の銅鐸が完成。不要な部分を切り取ってから、紙やすりで磨いて光沢を出しました。参加者は、「上手にできるかドキドキした。夏休みにイイ思い出ができた」と声を弾ませ、自身が製作したものをそれぞれ持って帰りました。

【今城塚古代歴史館概要】

実際に立ち入ることができる全国唯一の大王墓として知られる「今城塚古墳」を整備した今城塚古墳公園(いましろ大王の杜)に隣接し、同古墳の発掘調査で判明した古墳づくりに用いられた技術や、出土した埴輪などを展示・紹介しています。館内の体験学習室では、勾玉づくり体験やハニワ

づくり体験なども随時行っています。

所在地:高槻市郡家新町48-8

開館時間:10時から17時まで(入館は16時30分まで)

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