TBM、LIMEXの再生ペレットと再生プラスチックを使用した、リサイクルコンテナーの販売を開始

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株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、石灰石を主原料とする環境配慮素材LIMEXの資源循環の取り組みとして、LIMEXの再生ペレットと再生プラスチックを使用したリサイクルコンテナー「like-it 再生材スタックアップコンテナー」の販売を開始します。本製品は、プラスチック日用品雑貨の企画・製造・販売を手掛けるライクイット株式会社(本社:奈良県葛城市、代表取締役社長:吉川和希、以下ライクイット)との連携によって製品化が実現しました。

 TBMは、持続可能な社会の実現に向けて、自治体や企業とのパートナーシップによる資源循環モデルの普及を推進しています。LIMEX製品は、「プラスチック資源循環促進法」において「プラスチック使用製品」に該当し、単一素材で設計された製品と同様にリサイクルが容易です。事業者・消費者・自治体と連携した数多くのLIMEX製品によるマテリアルリサイクルの事例があります。

このたび、使用済みのLIMEX製品を再ペレット化した「LIMEX UP Pellet」と再生プラスチックを原材料に100%*1使用した、環境性能に優れたコンテナーの製品化を実現しました。本コンテナーは、2022年にグッドデザイン賞を受賞した、ライクイットの「スタックアップコンテナー53」の既存型を使用しており、デザイン性が高く長い年月にわたって使い続けられる製品です。また、物理発泡成形の技術を活用することで、従来品の機能性やデザイン性を担保しながら、従来のポリプロピレン製と比べて、バージンの石油由来プラスチックを使用せず、CO2を含む温室効果ガスの排出量を約26%の削減が見込めます*2。本製品は、TBMが運営する環境に配慮したサステナブルな商品を扱うECサイト「ZAIMA」から購入が可能です。また、資源循環コーディネートサービス「MaaR for business(マール・フォー・ビジネス)」の利用者に提供する環境配慮製品のラインアップにも追加しました。

今後もTBMは、環境負荷の軽減と資源循環の促進を目指し、使用済みのLIMEX製品やプラスチック製品のマテリアルリサイクルに取り組んでまいります。

*1着色材料を除きます。

*2特定の仕様や製造条件に基づくTBMによる概算(原材料調達~焼却処分)であり、保証値ではありません。仕様や製造条件等によって変動の可能性があります。

■「like-it 再生材スタックアップコンテナー 」の特長

・原材料に再生材料を100%(※着色材料を除く)使用

使用済みのLIMEX製品を再ペレット化した「LIMEX UP Pellet」と再生プラスチックを配合。バージンの石油由来プラスチックを使用していない製品です。

・再生材料と発泡成形による、CO2排出量を抑制

 再生材料の使用とライクイットの物理発泡成形技術の活用によって、製品のライフサイクル全体でのCO2を含む温室効果ガスを削減が見込めます。

・耐久性と容量を両立させたデザイン

表面に凹凸構造を施した、耐久性と容量を両立させたデザイン。衝撃にも優れ、車のトランクや屋外でも安心してお使いいただけます。また、スパイクジョイント構造により縦にも横にも積み重ねができ、スペースに対して自由度の高い収納を実現。最大3段まで積み重ねて使用可能です。

[概要]

名称:like-it 再生材スタックアップコンテナー

素材:ポリプロピレン、LIMEX(再生材料100% ※着色材料を除く)

サイズ:約W707×D422×H268mm

カラー:グレー

重さ:約2915g

価格:6,220円(税込、送料別途) 

URL:https://zaima.in/products/likeit-container

■ LIMEX(ライメックス)とは

LIMEXは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上(重量比)含む、無機フィラー分散系の複合素材です※。主原料が石灰石であるため、プラスチックや紙の製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源など、資源の保全に貢献することができます。その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用しています。すでに10,000以上(事業所数含む)の企業や自治体等にて採用されており、世界40カ国以上で特許を取得、COPやG20などの国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」 に登録されています。

 ※一般社団法人日本規格協会が発行するJSA規格では「無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」と定義されています。

■ 株式会社TBM 

代表者    :山﨑 敦義

所在地    :東京都千代田区有楽町1-2-2 15F

設立年    :2011年8月

資本金    :236億2,993千円(資本準備金含む)/2023年4月末時点

事業内容 :環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等

URL       :https://tb-m.com/

  • 2013年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択

  • 2014年 国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む40カ国以上で登録。その他100件以上の特許出願を実施

  • 2015年 宮城県白石市に第一プラントを建設(LIMEX生産容量:6,000トン/年)

  • 2015年 経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」に採択

  • 2016年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞

  • 2018年 COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加

  • 2019年 軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場での運営品としてLIMEX製品が採用

  • 2019年 中国・河南省、モンゴルでのLIMEX事業化に向けた基本合意を締結

  • 2020年 使用済みプラスチック等の再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表

  • 2020年 BtoC 向けの EC 事業「ZAIMA(ザイマ)」を開始

  • 2020年 宮城県多賀城市に第二プラントを建設(LIMEX生産容量:23,000トン/年)

  • 2021年 韓国財閥のSKグループと135億円の資本業務提携を合意

  • 2021年 自社製造拠点で使用する全電力を実質100%再生可能エネルギーへ転換

  • 2022年 資源循環コーディネートサービス「MaaR(マール)」を開始

  • 2022年 科学的根拠に基づく目標(SBT)認定を取得

  • 2022年 Amazonが設立した「The Climate Pledge」に署名

  • 2022年 温室効果ガス排出量を可視化するサービス「ScopeX(スコープエックス)」を開始

  • 2022年 神奈川県横須賀市にLIMEXとプラスチックを自動選別・再生するリサイクル工場を建設(処理能力:40,000トン/年)

  • 2022年 CDPの「気候変動」と「水セキュリティ」に関する調査で「B」認定を獲得

*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

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