この度、 JAGDA東京会員・中村至男(なかむら・のりお)氏による2023年版のポスターが完成し、本日7月11日、広島市役所にて中村氏より松井一實 広島市長へ贈呈され、販売・展示をスタートしましたので、ご案内いたします。
■販売について
・取扱場所:
広島県:広島平和記念資料館(原爆資料館)、広島市平和記念公園レストハウス、広島市現代美術館
東京都:JAGDA事務局(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
JAGDAオンラインショップ https://shop.jagda.or.jp
・価格:1枚1,100円(税込)
■展示について
7月30日(日)~8月7日(月)
「ヒロシマ平和ポスター展」にて、これまでの「ヒロシマ・アピールズ」ポスター全作品を展示(会場:合人社ウェンディひと・まちプラザ 北館4F ギャラリーA・B)
7月31日(月)~8月13日(日)
広島市内のバス停に、本ポスターのデザインを掲示
9月1日(金)〜10月19日(木)
「日本のグラフィックデザイン2023」展にて、本ポスターおよび第1回「ヒロシマ・アピールズ」ポスター(亀倉雄策/1983年)を展示(会場:東京ミッドタウン・デザインハブ)
■中村至男氏による制作コメント:
先の戦争は、物心がついた時にはもう教科書の中の昔の出来事だった。ながく平和だと思いこみ育ってしまったが、歳を重ねるほど、この世界の危うさに自分の甘さを思い知る。震災、原発事故、疫病や戦争……想像を超えることが次々と起きる時代を生き、わかったつもりで世界を憂いても、核兵器使用?まさか、と心の底に一粒の傍観が残る自分に今一度問いたい。
このポスターを制作しながら、手元のスマホに目をやると、まさに広島からG7サミットが生中継され、各国首脳陣が原爆資料館を出て記念碑へと向かっている。核兵器は人間の所業に他ならない。人が起こすことは人が止められるのだ。
そんなことを想いながら1945年と地続きの”今”を表現した。この指は人間の弱さの象徴である。「人差し指」と名づけたこの一枚。2023年、広島からの訴えをつなぐ鎖のひとつになれたらと願っている。
■中村至男氏プロフィール
神奈川県川崎市生まれ。1990年日本大学芸術学部卒業、CBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)を経て1997年よりフリーランス。グラフィックデザインを中心に、広告、絵本、CI、デジタルコンテンツ、映像、イラストレーション、ブックデザインなどで活動。著書に、 絵本『どっとこどうぶつえん』『はかせのふしぎなプール』『たなのうえひこうじょう』『ゆきだゆきだ』『サンタのコ』。『7:14』、『勝手に広告』(佐藤雅彦氏と共著)、『明和電機の広告デザイン』(土佐信道氏と共著)など。主な仕事に、21_21 DESIGN SIGHT「単位展」、アートユニット「明和電機」のグラフィックデザイン、銀座メゾンエルメスのウインドウディスプレイ、松山市立子規記念博物館、日本科学未来館、雑誌『広告批評』(1999年)、佐藤雅彦氏とのプロジェクトに、PlayStation「I.Q」やNHKみんなのうた「テトペッテンソン」など。ボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞、NY ADC銀賞、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、東京ADC賞、東京TDC賞など受賞。
*ヒロシマ・アピールズについて
JAGDA公式サイト https://www.jagda.or.jp/news/7384/
JAGDA広島地区サイト http://hiroshima.jagda.or.jp/
*More details in English
https://www.jagda.or.jp/en/news/7381/