【開発背景】
・処方薬の受け渡しに潜むリスク
→「調剤」における一連のプロセスの最終行為である薬剤の受け渡しは属人化しやすく潜在的なリスクがある。
また、「薬剤の在庫不足時」「患者さんの要望」「オンライン服薬指導」などで薬剤を自宅に送付することがあり、対面での受け渡し自体が成立せず、現物確認を行えない場合がある。
・スマートフォンの技術進歩
→スマートフォンの基本性能やカメラの向上などによりカメラ撮影やQRコードの読み取り操作が一般化してきている。
・スマートフォンを使った情報共有の特性
→スマートフォンを使った主な情報共有ツールである「メール」やLINEなどのSNSアプリは事前にお互いの連絡先情報を交換していなければならない。
・システムは簡素な設計が求められている
→医療機関では複数のシステムを使用するが、煩雑な操作方法の習得が課題となることがある。
・新しい画像共有ツールの開発へ
→処方箋調剤における薬剤の受け渡しに起因する問い合わせの削減、および問い合わせ対応時のコミュニケーションをスムーズに実施することを目的として、交付する薬剤の現物画像をスマートフォンで撮影し患者さんに簡単に共有できるシステム「kanatobi(カナトビ)」を開発した。
【サービスの特徴】
本サービスの最大の特徴は、専用アプリをインストールすることなく利用できることです。また、クラウドに保存した情報へのアクセス方法として当社が提供するシリアル番号入りQRコードシールを用いることで、連絡先の相互登録などをせずに簡単かつクイックに画像やテキスト情報などの情報共有が可能になります。直感的に操作できるシンプルなUIにこだわり、利用者の作業負担を極力増やさないことを強く意識して設計しています。
【使い方】
1.kanatobi専用のシリアル番号入りQRコードシール(以降、QRコード)を用意する。
2.情報共有の媒体となる物にQRコードを貼付。
3.ブラウザアプリ(Chromeを推奨)でkanatobiにアクセスしIDパスでログイン。
4.kanatobiでQRコードを読み取り、登録画面を開く。
4.kanatobiで共有したい画像を撮影しメモ情報などとともに保存。
5.共有相手はQRコードをスマホで読み取るだけで保存内容を閲覧できる。
※登録者は使用したQRコードを管理画面で一元管理できます。
※QRコードに登録する情報は後からでも追記や編集が可能です。
※当サービスはクラウドに情報を登録するため通信環境が必要です。
【そのほかの使い方】
・薬剤が充填されたおくすりカレンダーや投薬ボックスを撮影し登録。輸送先の施設や居宅などで充填時の状態を関係者と共有できます。また後から画像の追加やコメントの追記なども可能です。
・薬剤棚や保管箱などにQRコードを貼付し、薬剤個包装のGS1データバーから取得した情報を登録すれば、ロット期限などの情報を紐づけて薬局内で一元管理することができます。(オプション機能)
・医薬品配送後の問い合わせ対応のために、送付薬剤の画像を登録。
【無料モニター概要】
kanatobiの無料モニターを募集します。本サービスを実際に使用していただいた無料モニター参加者様のご意見・ご要望をシステム更新時に可能な限り優先的に反映します。モニター期間終了後、本サービスをご利用いただける場合には特別なキャンペーンをご用意しております。募集期間は7月10日から8月10日までです。無料モニターへの参加をご検討いただける方は当社HPのお問い合わせフォームまでご連絡ください。応募者の中から、モニターの趣旨を勘案し弊社にて選考の上、当選者には当社からご連絡させて頂きます。ぜひともご検討をよろしくお願いいたします。
【会社概要】
株式会社金鵄製作所は明治時代に医療用容器などの製造販売を開始し、近年は投薬瓶、軟膏壺、薬袋など調剤向け資材のほか、おくすりカレンダーなど服薬支援グッズの取り扱いにも力を入れております。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。