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5/18(木)村松稔之カウンターテナーリサイタルが開催されました。
毎年、さまざまな形で支援してくださっている、特別支援会員「萬年順子」さんが、約3年ぶりにチャリティイベントを企画してくださり、無事、コンサートが開催されました。
300席のところ、ほぼ満席。当日はたくさんの方にご来場をいただきました。
今回のチャリティイベントにて、「271,732円」のご寄付をいただきました。ご寄付をいただきました皆さま、誠にありがとうございました。
寄付金につきましては、SOS子どもの村JAPANの活動、親と離れて暮らす子どもを育てる事業「子どもの村福岡」の活動と、「困難を抱えた地域の子どもと家族を支援する活動」のために、大切に使わせていただきます。
コンサート終了後、涙を流しながら会場を後にされる方もおられたのは、アンコール曲「いのちの歌」(作詞:竹内まりや)の歌詞に、透き通る村松さんの”歌声”が”ピッタリ”とはまったからこそだと思います。
MCのなかで、さまざまなお話しをしてくださいました。村松さんの社会貢献に対する真剣な思いが、とても印象的でもありました。コンサートが開催される数日前、村松さんを「子どもの村福岡」にお誘いし「たまごホール」で記者会見を行いました。
「今回のチャリティに関する思いを聞かせてください」という記者さんの質問に対し、村松さんは即答せず、事前に準備していたメモをカバンの中から取り出して読み上げました。
村松さんが取り出したメモには「芸術は社会を動かす原動力になる。芸術を共通語として社会のあり方を考えるのも芸術家の一面で、その思いを込めてリサイタルに挑みたい」と書かれていました。それを読み上げているときの「声の強さ」と「眼差し」は、思いの強さを表していると感じました。
村松さんは幼少期に阪神淡路大震災を経験し、毎日パンや毛布が配られるのを見て、それがボランティアの皆さんのおかげだと大人になってから気づいたそうです。その経験は、後の東日本大震災で被災された方々、特に子どもたちに、売り上げが全額寄付されるチャリティコンサートに参加する強い動機となりました。
村松さんと半日一緒に過ごす中で、深く強い思いに触れました。彼の音楽は、ただ美しいだけでなく、歌声がスイッチとなり、社会と向き合うひとつのきっかけとなりうると感じました。
最後に、村松稔之さん、今回のイベントの主催者である萬年順子さん、舞台上でスピーチをしてくださった、ボランティアの糸瀬直子さん、受付回りを献身的に支えてくださったボランティアの皆さんに改めて感謝を申し上げます。
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次回のチャリティイベントについて
アフタヌーンコンサート in 城島 〜 Jazz on Classic 〜
カウンターテナー:村松稔之
京都市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学院修士課程独唱科を首席で修了。
その後イタリアに渡り、ノヴァーラG.カンテッリ音楽院古楽声楽科で研鑽を積む。
第20回ABC新人オーディション最優秀音楽賞、第16回松方音楽賞奨励賞、第12回千葉市芸術文化新人賞、第24回青山音楽賞新人賞、第13回東京音楽コンクール第3位等受賞。2017年度野村財団奨学生、2019年度京都市芸術文化特別奨励者。これまでに藤花優子、伊原直子、寺谷千枝子、R. バルコーニの各氏に師事。
NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」やABC放送(共演:大阪フィル)などのTV、ラジオへの出演も多く、2022年6月から毎月1回のペースで、日本で唯一のクラシック専門ラジオ局OTTAVAに番組「村松としゆきラ・ヴォーチェ」を配信している。
国内主要オーケストラとの共演も多数あり、日本ヘンデル協会『フラーヴィオ』タイトルロール、バッハ「カンタータ」、「ヨハネ受難曲」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」などのソリストを務める傍ら、2017年三枝成彰『狂おしき真夏の一日』ユウキ役で好評を博したほか、A.ライマンの歌曲「カウンターテナーとピアノのための5つの歌曲」(日本初演)や、現代歌曲を加えたプログラムで出演したラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018、2020年の井上道義×野田秀樹『フィガロの結婚』ケルビーノ役など、従来のカウンターテナーの領域である古楽の枠だけにとらわれない幅広いジャンルのレパートリーを持っている。
また2022年6月には、ジャズアレンジでのCD武満徹ソング・ブック「小さな空」をリリースし「レコード芸術」2022年8月号で特選盤に選ばれるなど、活躍の場を広げている。2022年10月には、ヘンデルのオペラ『ジュリオ・チェーザレ』のクレオパトラの従者ニレーノ役で新国立劇場へのオペラデビューを果たし、高い評価を得る。
現在、最も注目されている新進気鋭のカウンターテナーである。
カウンターテナーとは、バリトンやテノールの音域を持つ歌手が”裏声”で、歌うことが一般的ですが、歌手の村松さんは”天然”のカウンターテナーの音域を持っているようです。世界で2人しかいないとされており、東京でのコンサートはSOLD OUTになるほど人気とのことです。
ピアノ:高田ひろ子
大阪池田市出身。5歳からピアノを学ぶ。小学5年生の時、Simon&Garfunkelを聴きギターを始める。ジャズ奏法を高瀬アキ氏に、作曲法を二橋潤一氏・松平頼暁氏に、現代音楽ピアノ奏法を平尾はるな氏に師事。1995年より、自己のグループを結成。1stアルバム『A Song For Someone』は、Disk Union社の選ぶ1990年代のBest 50の一枚に選ばれた。以来、カルテット・トリオ・デュオのリーダーアルバムを、7作リリースしている。
最新作は小美濃悠太(b)、岩橋立飛(ds)とのトリオ『秋音』(2022年10月D-musicaよりリリース)。また、96年〜04年には、スイス人Basist:Bänz OesterとのDuoでスイス・日本をツアー。
現在はTrioを中心に、さまざまな楽器や歌とのコラボレーションやソロ活動も行っている。
【 開催日時 】
・2023年8月10日(木)開場:14:30〜 開演:15:00〜
【 会場 】
・城島町 インガットホール
久留米市城島町楢津1番地
【 チケット代金 】
大人 2,000円(税込)/ 1枚
高校生以下 500円(税込)/ 1枚
【 曲目 】
山田耕作「この道」
中山晋平「ゴンドラの唄」
武満徹「小さな空」
カッチーニ「アヴェ・マリア」
E.モリコーネ「ニュー・シネマ・パラダイス」より”愛のテーマ”
【 チケットのご購入をご希望の方はこちらから 】
URL:https://pro.form-mailer.jp/fms/2bfbd62b284572
※チラシについてはこちらからダウンロードしていただけます。
URL:https://prtimes.jp/a/?f=d101676-9-864899cce7e8a1529e14d598738a11c8.pdf
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コンサートについてのお問い合わせ先
コンサートに関するお問い合わせにつきましては以下の通りです。
認定NPO法人SOS子どもの村JAPAN 広報
電 話:092-737-8655(平日:10:00〜18:00)
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SOS子どもの村JAPANとは
オーストリアに本部を置き130以上の国と地域で活動する国際NGO「SOS Children’s Villages International」の日本法人です。世界共通のスローガンである「すべての子どもに愛ある家庭を」のもと、福岡を中心に「家族と暮らすことができない子どもを里親家庭で養育することを推進するとともに、子どもと家族が地域社会から孤立しないための地域づくり」に取り組んでいます。
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SOS子どもの村JAPANが取り組む社会課題
子どもと家族が地域社会から孤立をすることによって生じる、さまざまな問題に取り組んでいます。
・育児疲れを感じる保護者の増加
・子どもを預けられる親戚や知人がいない親(4人に1人)
・高い「子どもの貧困」率(7人に1人)
・増え続ける「虐待相談対応件数」(年間20万件)
・「ヤングケアラー」の顕在化(17人に1人)
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団体概要
認定NPO法人SOS子どもの村JAPAN
設 立:2006年12月21日
理事長:福重淳一郎
所在地:〒810-0042 福岡市中央区赤坂1-3-14 ブランシェ赤坂3F
電 話:092-737-8655
URL:http://www.sosjapan.org/
特設サイト:https://www.sosjapan.org/supporterpage/