その結果、8割以上(81.9%)がここ3年以内に人材を社外から採用している一方で、約4割がミスマッチを実感していることがわかりました。 また、採用された人材の6割(60.6%)が早期転職の意向を持っていることも明らかになりました。
■調査背景
2023年3月にIPA(独立法人 情報処理推進機構)が発表した「DX白書2023(※1)」によると、日本企業のDXを推進する人材の「量」が「大幅に不足している」と回答した人の割合は、2021年度は30.6%であるのに対し、2022年度は49.6%に増加しています。 また、人材の「質」に関しても、「大幅に不足している」の回答の割合は、2021年度は30.5%である一方、2022年度は57.1%となり、深刻な人材不足を認識している企業が半数以上に増加しています。
こうしたなか、ドリーム・アーツでは、DX人材採用の現状と課題を把握するため、従業員数1,000名以上の企業(IT企業を除く)に所属する従業員730名を対象にインターネットによるアンケート調査を実施しました。
※1 独立法人 情報処理推進機構「DX白書2023」https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/dx-2023.html
■3年以内にDX人材を社外から採用した人は8割以上(81.9%)
現在DX人材を確保できているか聞いたところ、「十分確保できている」は16.4%に留まり、「一部確保できている」(46.3%)、「あまり確保できていない」(30.1%)、「全く確保できていない」(7.1%)を合わせると83.5%となり(グラフ1)、DX推進部署の人材をここ3年以内に社外から採用したと回答した人は8割(81.9%)にのぼりました(グラフ2)。
自社のDXの進捗状況に最も影響を与えている人物については、「社外から採用された人材」と回答した人が最も多く約4割(35.2%)となりました。 さらに、DXの進捗度合いと影響力を持っている人物の相関性について調べたところ、DXが進展している人のうち5割強(55.3%)が、社外から採用された人材の影響力が最も高いと回答しており、DXが進展している企業ほどその傾向が大きいことが明らかになりました(グラフ3)。
■約4割(41.6%)が、DX人材の社外からの採用についてミスマッチを実感
4割以上(41.6%)が、DX人材の社外からの採用において、企業と転職者の間で認識違いなどのミスマッチが起きていると感じていることがわかりました(グラフ4)。
ミスマッチを実感している理由に関して自由記述をテキストマイニングで可視化した結果、最も多く出た単語が「風土」でした(図1)。 具体的には「社内風土の理解が大変だから」「自社固有の風土、文化があるから」など、転職前後の企業風土の違いからくる認識の差がミスマッチを生んでいると考えている人が多いことがわかりました。
■3年以内に採用したDX人材の6割(60.6%)が早期転職の意向
DX推進部署に所属している人に転職の意向を尋ねたところ、約半数(47.2%)が転職したいと回答しました。 さらに、ここ3年以内の転職者においては約6割(60.6%)が転職意向を持っており、一度採用した人材が短期間のうちに再度転職してしまう可能性があることがわかりました(グラフ5)。
■社外採用人材を中心にDXが進展する理由1位は「変革を受け入れる企業文化や危機感」
社外から採用された人材を中心にDXが進展している理由については、1位は「変革を受け入れる企業文化や危機感がある」、2位は「社内の重要プロジェクトとして経営陣がコミットし全面的に支援している」、3位は「DX推進の方針やDX人材の要件が明確」という結果となりました(グラフ6)。新たな風を吹き込む外部からのDX人材を活かすポイントは「企業文化」がカギになることが示唆されました。
■調査概要と資料ダウンロードについて
今回発表した調査レポートの詳細は、以下のURLから無料でダウンロードいただけます。
●調査レポート「大企業の730名に聞いた“DX人材の流動性”に関する調査」
https://www.dreamarts.co.jp/form/dair-wp11/
[調査概要]
● 調査対象:従業員数1,000名以上の大企業に勤めている従業員および経営層でDXやDX人材の採用に携わる人
● 調査方法:インターネット調査
● 有効回答数:730名
● 調査実施日:2023年3月9日(木)~2023年3月13日(金)
ドリーム・アーツは、今後も“協創”を理念に掲げ、「現場力強化」「企業競争力向上」に役立つトータルソリューションを提供してまいります。
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