■功績の概要
長年にわたり、電気通信紛争処理委員会及び情報通信審議会において、情報通信に関する豊富な経験と高い見識を生かして審議に精励し、特に電気通信紛争処理委員会では委員長代理として多岐にわたる紛争事案等の解決を通じて情報通信の健全な発達に多大な貢献をした。
(詳細は、以下総務省HPをご覧ください)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000882635.pdf
■荒川薫教授のコメント
総務省には、30年ほど前から、情報通信関係の委員会に委員として参加させていただき、2005年からは、情報通信審議会委員を8年務め、2013年からは、電気通信紛争処理委員会委員、及び委員長代理を2022年まで務めさせていただきました。この長い期間に渡る私の活動が高く評価されましたことをとても嬉しく思います。情報通信は、社会を支える基盤技術として人々の生活に浸透してきましたが、今後も私達の社会をより良い方向に導くことが期待されています。豊かで快適な未来社会の実現に向けて、情報通信がますます発展することを願っております。
(荒川薫教授プロフィール)
1986年、東京大学大学院博士課程修了。工学博士。東京大学工学部助手、明治大学理工学部教授を経て、総合数理学部先端メディアサイエンス学科教授。総合数理学部長。
専門分野はメディア情報学、研究テーマは人間の存在を意識した画像・音響処理。
■総合数理学部と荒川教授の研究について
荒川教授が学部長を務める総合数理学部は「社会に貢献する数理科学の創造・展開・発信」を理念に、2013年に設立されました。現象数理学科・先端メディアサイエンス学科・ネットワークデザイン学科の3学科を有しています。現代社会の問題に、数理とコンピュータ技術を用いてアプローチするのが総合数理学部の特徴です。
荒川教授は、数理科学と情報技術を融合させて現実の様々な問題を解くことの重要性に早くから目を向け、本学部の設立に携わりました。情報通信も数理科学の応用の一分野であり、この情報通信によって、人々の暮らしをいかに快適にし、豊かな社会を築くかについても高い関心を持ち、総務省の電気通信紛争処理委員会ならびに情報通信審議会に精力的に参画したことにより、今回の受賞につながりました。荒川教授の研究テーマは、常に人の満足感や快適性を中心に据えたもので、数理科学により人々に幸福感をもたらすことを目指しています。荒川教授の研究内容は以下の動画・記事で紹介しています。
〇研究紹介アニメーション
「あなたの理想を形にする、対話型進化計算」
(Expand the World)
〇研究紹介記事
「あなたの理想顔のイメージを簡単に画像化できる」(Meiji.net)