※このイベントなどは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
今回、わずか9日間の募集期間にも関わらず、総勢80名もの高校生から専門学生、大学生がエントリー。エッセイと面談による選考の結果、東京と京都それぞれ8名の参加者を決定し、2023年5月29日(日)にキックオフミーティングを実施いたしました。
今後は「海とレストラン経営にまつわる座学」、「レストラン実研修」、「漁港視察」、そして集大成として8月には「海の未来をつくるレストラン」を企画・運営します。プログムを通し、報道関係の皆様へご取材の機会を設けさせていただきます。万障お繰り合わせの上是非ご検討の程宜しくお願いいたします。
■『THE BLUE CAMP』今後の流れ
プログラム実施期間:2023年5月28日(日)~8月19日(日)まで
0. キックオフ交流会 ※5月28日(日) 終了
参加者及びシェフ、プログラム全体をサポートするコーディネーターなどが東京、京都各エリアで一同に集まり、 ランチセッションやワークショップを行いプログラムの決起を行いました。
【参加者の声】
・みんなの自己紹介だけで面白すぎた。専門性が本当に多様なメンバーが集まってこれからが楽しみ。
・最高のメンバーが集まった。選ばれて誇らしいし、伝説に残るようなレストランをつくりたい。
1. オンライン講座 ※~7月6日(木)
海と漁業、水産資源の持続可能性、食文化、レストラン経営などをオンラインで学ぶ全7回の講座です。(各2時間、東京、京都同時開催)
第1回:5/29(月) 日本の海と漁業の現状 ※終了
第2回:6/1(木) レストランとは何か ※終了
第3回:6/8(木) 水産改革と持続可能な漁業
第4回:6/15(木) 飲食店経営とキッチン・サービスオペレーション
第5回:6/19(月) 海の今と向き合う漁業者の声
第6回:6/22(木) 食材調達の在り方と社会におけるレストランの役割
第7回:7/6(木) 水産流通と課題
※オンライン講座の内容は変更の可能性があります。
2. 産地フィールドワーク
水産物の生産現場を訪ね、漁船に乗り込み漁やセリを体験、関係者との対話を通じて学ぶ濃厚な2日間。
★報道関係の皆様も人数制限の上、漁船への乗船が可能です。
★参加者へのインタビューなどご希望も教えてください。
東京:6月10日(土)、11日(日) 富戸港(静岡県伊東市)、長井港(神奈川県横須賀市)
京都:7月7日(土)、8日(日) 明石浦港(兵庫県明石市)
3. レストラン研修
東京、京都それぞれのトップシェフのレストランにて実技研修。作り手と食べ手が集うレストランという場所で本格的な体験を実施。
東京:7月2日(日)、8日(土)、9日(日)、8月2日(水)、3日(木)、5日(土) 場所:【sincere】シンシア(北参道)
京都:6月11日(日)、7月23日(日)、8月7日(月)、8日(火) 場所:【cenci】チェンチ(神宮丸太町)
4. ポップアップレストラン
東京:8月11日(金)~16日(水)ランチタイム、20〜30席使用 場所:東京大学駒場第二キャンパス【食堂コマニ】
京都:8月14日(月)~19日(土)ランチタイム、20〜30席使用 場所:京都 京都信用金庫QUESTION コミュニティキッチン【DAIDOKORO】
【プログラム全体の伴走シェフ】 ※以上五十音順
東京都渋谷区【シンシア】石井 真介(ミシュラン1つ星)
京都府京都市【チェンチ】坂本 健(ミシュラン1つ星/”Asia’s 50 Best Restaurants 2023″ 32位)
京都府京都市【モトイ】前田 元(ミシュラン1つ星)
東京都港区【ノーコード】米澤 文雄(ミシュラン1つ星(前店)/RED-U35 ゴールドエッグ)
【講師陣】 ※以上五十音順・敬称略
株式会社CITABRIA 代表取締役 石田聡
千葉県船橋市漁協所属 【大傳丸】 大野 和彦
一般社団法人Chefs for the Blue 佐々木ひろこ
株式会社シーフードレガシー 企画営業部 高橋諒
水産庁資源管理部 管理調整課 資源管理推進室 課長補佐 松島博英
京都府宮津漁協所属 【第六恵比寿丸】 村上 純矢
【No Code】 オーナーシェフ 米澤文雄
他、流通事業者など数名予定
■『THE BLUE CAMP』について
日本は、海に囲まれた島国という立地から、古くより魚介を使った料理が豊富で、世界でも有数の魚介の消費量が多い国です。ただ、水産資源にはもちろん限りがあり、2019年の漁業・養殖業生産量は416万トン(※1)と、ピークとなった1984年の1,282万トン(※2)と比べこの35年で1/3以下になりました。令和元年版「水産白書」によると、日本周辺水域の資源評価対象魚、50種84系群のうち、49%が資源水準「低位」となり、SDGsの17のゴールのなかでも、最新の”Sustainable Development Report 2021”(※3)で指摘された日本の深刻な課題のひとつが14番「海の豊かさを守ろう」です。海の現状を見つめなおし、環境の再生と資源の適切な管理をすすめ、今後海を社会全体で支えていくためには、水産サプライチェーンのさまざまなポイントで知識と経験を得た人材が育まれ、コレクティブインパクトのもとクリエイティブに課題を解決していく必要があると考えています。
『THE BLUE CAMP』では、水産サプライチェーンの多くのステークホルダーとつながれるレストランという特別な場を利用し、未来を担う次世代の若者に、海や漁業の現状や持続可能性について学びや行動の機会を提供し、将来、海や水産物に関わる様々な分野で活躍できる人材の種を育てそのコミュニティを作る事業として行います。今回は東京と京都の2つの場所を中心に、それぞれのトップシェフがメンターとして高校生・大学生・専門学校生(東京・京都で計約16名)と伴走する約3か月のプログラムです。
【公式ホームページ】
『THE BLUE CAMP』公式HP: thebluecamp.jp
【Instagram】
プログラムの様子はInstagramでも随時お知らせいたします。 ※アカウント the_bluecamp
【クラウドファンディング】 ※5月1日(月)~継続中
プログラムの応援者を募るクラウドファンディング。プログラムの集大成となるポップアップレストランのシートの一部を先行で販売します。
クラウドファンディングサイト:https://camp-fire.jp/projects/672385/
【応募者要件】 ※応募はすでに終了しています。
1 高校生、大学生、専門学校生以下。学んでいる領域は問いません。
2 海と食の問題を考え、行動することで日本を変えることに興味がある。
3 プログラムの全回に出席が可能である様々な領域を学ぶ仲間とチームを組み、互いに意見を交わしリスペクトしあいながら3ヶ月間走り抜く意思がある。
4 食いしん坊である。(グルメである必要はありません)
■一般社団法人Chefs for the Blueについて
Chefs for the Blueとは、2017年5月、日本の水産資源の現状に危機感を抱いたフードジャーナリストの声がけに応え、東京のトップシェフ約30名が集まりスタートさせた海についての深夜勉強会を起点とする料理人チームです。2021年9月には京都チームも発足。
「豊かな日本の海をとり戻し、食文化を未来につなぐ」ことを目指し、NGOや研究者、政府機関などから学びを得ながら、持続可能な海を目指した自治体・企業との協働プロジェクトやフードイベントなど様々な活動を行っています。
【概要】
法人名:一般社団法人Chefs for the Blue (シェフス フォー ザ ブルー)
設立日:2018年6月6日 コックさんの日(活動開始は2017年)
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13東急アパートメントB1
代表理事:佐々木ひろこフードジャーナリスト
理事:岸田周三【カンテサンス】 オーナーシェフ/石井真介【シンシア】オーナーシェフ/米澤文雄【ノーコード】オーナーシェフ/坂本健【チェンチ】オーナーシェフ/花岡和佳男「シーフードレガシー 」代表取締役社長
相談役:村田吉弘【菊乃井】主人
公式HP:https://chefsfortheblue.jp/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
公式HP:https://uminohi.jp/
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注釈:
※1:令和元年度版『水産白書』
※2:農林水産省統計部「漁業・養殖業生産統計」
※3: ”Sustainable Development Report 2021” より。SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)と独ベルテルスマン財団が毎年6月に発表している報告書で、国ごとにSDGsの達成度を点数化する。2021年度版で指摘された日本の最も深刻な課題は、⑤ジェンダー平等、⑬気候変動、⑭海の豊かさを守ろう、⑮陸の豊かさも守ろう、⑰パートナーシップの5項目。
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