上司が部下のために時間を取って話すことは、部下に仕事への自信をもたらす

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株式会社コーチ・エィ(代表取締役社⻑:鈴⽊義幸)は、コーチング研究所による、部下の育成に関するアンケート調査の結果を発表したことをお知らせします。

■リーダーシップ開発にもっとも効果的なのは権限委譲

コーチ・エィのコーチング研究所では、従業員100名以上の日本国内企業に勤務する部下をもつビジネスパーソンを対象に、部下の育成に関するアンケート調査を実施し、437名から回答を得ました。

回答者が、部下のリーダーシップ開発のためにやっていることと、実際に効果を感じる取り組みは一致しており、その上位3つは以下の通りです。(図1)

1位 決定権限を与え、仕事を任せる

2位 部下の成長のために1対1で対話する時間をもつ

3位 仕事の経験を積ませる

《図1》

[調査対象:従業員数100名以上の組織で働くビジネスパーソン506名のうち、問について「部下はいない」「何も取り組んでいない」と回答した人を除く395名 / 調査時期:2022年12月]  コーチング研究所調査 2023


上司・部下の双方向の対話もリーダーシップ開発の鍵に

上司が最も効果を感じるのは権限委譲ですが、部下と1対1で対話する時間を重視する上司も多いようです。実際に上司が「自分のために」話す時間をとってくれていると感じている部下の行動や意識には「成長を実感している」「チーム内でメンバーが協力し合っていると感じる」等、ポジティブな変化が出ていることもわかりました。上司が部下と話す頻度には幅がありますが、頻度が高いほど、より効果があることも調査結果に表れています。

中でも興味深いのは、上司が「自分のために」時間を取ってくれていると感じることが多い部下ほど、「いい仕事をしていく自信がある」と回答していることです。(図2)

《図2》

[調査対象:従業員数100名以上の組織で働くビジネスパーソン506名のうち、問について「上司はいない」と回答した人を除く424名 / 調査時期:2022年12月]  コーチング研究所調査 2023

しかしここで重要なのは、単に時間を取って話すだけではなく、部下が「上司が自分のために時間を取ってくれている」と感じる時間になっているかどうかです。この観点では、7割近い部下が、週に数回以上はそうした時間があると回答しているものの、3割の人はほとんどないと考えていることもわかっています。(図3)

部下とのコミュニケーションの時間やスタイルを変えることで、部下の自信醸成、そしてリーダーシップ開発の促進となるかもしれません。

《図3》


[調査対象:従業員数100名以上の組織で働くビジネスパーソン506名のうち、問について「上司はいない」と回答した人を除く424名 / 調査時期:2022年12月] コーチング研究所調査 2023

■コーチング研究所とは

コーチング研究所は、株式会社コーチ・エィの研究開発部門です。コーチ・エィが長年培ってきた「組織開発に向けたコーチング」の豊富な経験とリサーチ実績をもとに、人と組織の状態を可視化し、コーチングの可能性を科学的な視点から読み解く活動をしています。また、コーチング研究所のリサーチデータは新商品の開発や既存のサービスの品質向上に活用されています。

コーチング研究所:https://www.coacha.com/cri/


■株式会社コーチ・エィ

コーチ・エィは、1997年創業(当時はコーチ・トゥエンティワン)のエグゼクティブ・コーチング・ファームです。「人は関わりの中に存在する」という考え方のもと、個人の成長支援にとどまらず、個人を取り巻く関係性に焦点をあて、システミック・コーチング™というアプローチで、組織全体の成長を支援する対話型組織開発を推進しています。創業以来、多数のコーチング関連書籍を出版し、日本におけるコーチングの普及・拡大に貢献してきました。

東京、ニューヨーク、上海、香港、バンコクに拠点を構え、5つの言語(日本語、英語、北京語、広東語、タイ語)でグローバルに事業を展開。コーチング研究所(CRI)という専属のリサーチ部門を備え、豊富なコーチング実績の分析データをもとに、エビデンスに基づいたコーチングを提供しています。

コーチ・エィ コーポレートサイト:https://www.coacha.com/

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