クラシエ製薬は、現在、中国山東省青島市と大阪府高槻市の工場でエキス粉末の製造を行い富山県高岡市の工場で細粒剤や錠剤などの製剤化と最終製品の包装を行っています。今後の、医療用漢方薬並びに一般用漢方薬の国内需要拡大を見越し、今次中国においてエキス粉末の製造プラントを増設し、漢方薬の供給体制を増強することと致しました。
「威海新工場」は、最新技術による省人化や効率化を積極的に取り入れ、地球規模の資源・エネルギー事情に配慮した省エネ・CO2排出量の少ない工場です。
当日は、新工場の完成を祝って竣工式および開業、生産開始儀式が執り行われ、威海市人民政府常務副市長 林強氏をはじめ、約40名の方にご参列いただきました。また、日本からは朋友ホールディングス株式会社 代表取締役社長 水野 真紀夫の他、クラシエホールディングス株式会社 代表取締役 社長執行役員 岩倉 昌弘、クラシエ薬品株式会社 代表取締役社長 草柳 徹哉が出席しました。竣工式後は、稼働を開始した威海新工場の見学会も実施しました。
▼開業、生産開始儀式の様子
▼クラシエ製薬事業説明の様子
▼見学会の様子
■竣工式での挨拶(要旨)
威海市臨港開発区共産党書記 宮本杲 氏
近年、威海市委員会と市政府による都市国際化戦略の徹底した実施の下、地域環境の改善に励んでいます。多数の優れた外資企業が臨港区に進出し、すでに活気に満ちた投資と創業の福地となっています。クラシエ製薬プロジェクトは、臨港区が誘致した初の外資系医薬プロジェクトでもあります。プロジェクトが順調に進み、生産をスタートすることは、クラシエホールディングスが臨港区のビジネス環境を全面的に評価したものであり、臨港区の日本企業誘致の重大な可能性を示しています。このプロジェクトが勢いに乗って、早期にフル生産を達成し、早期に効果が出ることを期待しています。
クラシエホールディングス株式会社 代表取締役 社長執行役員 岩倉 昌弘
威海華鐘製薬有限公司は、GMP基準(※1)に厳格に従って設計・建設され、先進的な漢方薬製造設備の導入と、完全な品質保証システムを有しており、日本の厳しい海外製造業者認定基準を十分に満たしています。中国での新しい力として、威海華鐘製薬はクラシエ漢方薬事業の希望と夢を担っています。威海市の皆様の応援、ご指導のもとで、威海華鐘製薬が優れた業績で社会に恩返しをし、威海市、臨港区の経済発展に貢献できることを信じています。
※1:GMP:厚生労働省が定める医薬品の製造管理および品質管理の基準(Good Manufacturing Practice)
■威海新工場について
① 会社名 |
威海華鐘製薬有限公司 |
② 所在地 |
中華人民共和国山東省威海市臨港経済技術開発区江蘇東路499号 |
③ 建物概要 |
敷地面積:66,517㎡、延床面積:28,705㎡、建築面積8,090㎡ |
④ 生産能力 |
エキス粉末最大400トン(年間) |
⑤ 生薬保管能力 |
約3,200トン |
⑥ 生産品目 |
葛根湯エキス粉末、人参養栄湯エキス粉末、補中益気湯エキス粉末等 |
⑦ 省エネルギー率 |
37%削減(フル生産時) (同様の生産プロセスを持つ既存プラントとの単位生産量当たりの比較) |
⑧ CO2排出削減率 |
79.0%削減(I-REC※2100%活用時) (同様の生産プロセスを持つ既存プラントとの単位生産量当たりの比較) |
■竣工式について
・日時:2023年5月27日(土) 10:30-11:45
・会場:威海工場(中華人民共和国山東省威海市臨港経済技術開発区江蘇東路499号)
・主な参加者:
威海市人民政府常務副市長 林強氏、
威海市臨港開発区共産党書記 宮本杲氏、
朋友ホールディングス株式会社 代表取締役社長 水野 真紀夫、
クラシエホールディングス株式会社 代表取締役 社長執行役員 岩倉 昌弘、
クラシエ薬品株式会社 代表取締役社長 草柳 徹哉、
クラシエ製薬株式会社 常務執行役員 松本 安雄、
威海華鐘製薬有限公司 総経理 李鑫、他
■クラシエ薬品について
クラシエ薬品は漢方のプロフェッショナルとして、半世紀以上にわたり日本に暮らす人々の健康で豊かな暮らしをサポートしてきました。漢方薬を中心に一般用医薬品から医療用医薬品まで自社一貫体制の下で幅広く提供しています。
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化している社会の状況を受けて、クラシエ薬品は漢方事業における医療用分野と一般用分野の連携を強め、「クラシエの漢方」として事業一体で漢方薬を通じた健康価値の提供を高めていくことに挑戦していきます。
漢方を通じて、日本に暮らす人々が自らの健康を総合的に見つめ、理想とする健康的な暮らしをつくることをサポートしていきます。