このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
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イベント概要
・開催概要 高校生がカヌーに乗って一級河川雄物川の巨大中洲に上陸。
中洲のごみ拾いを行ってごみの量や種類の調査を行った。
・日程 2023年5月22日(月)9時~12時
・開催場所 秋田市雄物川の中洲(秋田市仁井田リバーサイドグリーン周辺)
・参加人数 秋田県立新屋高等学校生徒 41人
・協力団体 NPO法人 秋田パドラーズ
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まずはカヌー乗船のためのレクチャーを受ける !
イベント前日の夜は雨が降るなど天候が心配されましたが、開催日当日はやや風が強かったものの天気は良く絶好のイベント日和となりました。雄物川河川敷に集まった41名の生徒は全員カヌー初挑戦で、まずはライフジャケットを身に着けるところから指導を受けました。実際に乗船するカヌーや大きな河川を目の当たりにし、乗船の仕方・パドルの使い方などレクチャーを受ける生徒の表情は、真剣な眼差しに変わり緊張感が伝わってきました。
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いよいよカヌー乗船 ! そして巨大中洲到着!
今回イベントで使用したカナディアンカヌーは、比較的安全だとされているやや大型のカヌーでそれぞれ3人一組で乗船しました。細心の注意を払い乗り込むも、バランスを崩して悲鳴に近い声もあがりました。その後、十数艇に分乗し川に飛び出しましたが、向かい風に阻まれなかなか思うように前に進まず悪戦苦闘する生徒の姿もありました。それでも少しずつ進みながらコツを掴んだ生徒たちは、20分程度の時間をかけ順に巨大中洲へ到着しました。
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巨大中洲にはこんなゴミがこんなにたくさん !
生徒たちは想像以上の中洲の大きさにビックリした様子でした。砂が堆積したうえにたくさんの木々が生い茂り、ちょっとしたジャングルと化した巨大中洲をまずは偵察し安全を確認したうえでごみ拾い開始しました。砂に埋もれたビン・缶や大量のペットボトル、家庭用洗剤ボトル、ごみ袋に入った発泡スチロールがそのまま流れ着いたものなど、多くの種類のごみを回収することができました。回収したごみは乗ってきたカヌーに積んで持ち帰るため、量は限られるものの、短い時間で一定の成果を上げることが出来ました。
ごみ回収後、ゴール地点までの間で浅瀬に座礁するトラブルもありましたが、生徒全員みんな笑顔でのゴールとなりました。普段体験することのできない川から見た風景と大量のごみが川を下って海に流れ着く現実を目の当たりにし、イベント終了後生徒たちは、自分たちに何が出来るのか考えているようでした。参加した生徒から「多くのごみが川を伝って中洲に流れ着いている事が分かった。今後も普段の生活からごみを拾うようにしていきたい」「高校生活の良い思い出になった」「また参加して中洲のごみ拾いを行いたい」などの声を多く聞くことができました。
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拾ったごみの量
45リットルごみ袋30袋分 合計66.1kg
ペットボトル |
ビン |
缶 |
発泡スチール |
農業用ビニール |
家庭用洗剤ボトル |
スプレー缶 |
その他、可燃ごみ |
その他不燃ごみ |
総量 |
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個数 |
226個 |
82個 |
73個 |
14個 |
44個 |
16個 |
39個 |
測定不可 |
17個 |
551個 |
重量 |
17.6kg |
14.95kg |
6.4kg |
1.95kg |
2.35kg |
1.5kg |
4.3kg |
15.65kg |
1.4kg |
66.1kg |
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人海と日本プロジェクトin秋田県
活動内容:海洋ごみ対策に向けた取り組みとして街のごみ拾いを中心に行い、多くのごみ拾い参加者を獲得。清掃活動やオリジナル企画などで、海ごみゼロのアクションを実施し、認知向上・意識向上を目指す。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。