川西市郷土館(下財町4-1)でシャドーボックスの第一人者として、日本や世界で活躍されてきた大橋禾苗さん(おおはし かなえ:1941年2月26日生)のシャドーボックスが特別企画展「光と影の立体アートシャドーボックス」として約40点の作品が公開されている。公開期間は7月2日(日)まで。
シャドーボックスは、絵柄を切り抜き、何枚も貼り重ねて立体感や奥行き感を出すもので、作品に光を当てると影(シャドー)ができることからこの名がついたといわれる。17世紀のフランス貴族の婦人たちの遊びであったデコパージュ(フランス語で「切り抜く」、「切り裂く」などという意味)から始まり、後にアメリカに伝わってアレンジ。立体の絵を額縁に入れる現在の姿になった。郷土館での展示は今回が初開催。
大橋さんは「以前は有名な絵画をモチーフにした重厚な作品を制作していたが、コロナ禍以降は、自分自身も含め、見る人が明るい気持ちになれるようなカラフルでポップな作品の制作も行っています」などと話していた。