健康経営分野の『森林サービス産業』モデル地域等に、5つの地域を選定!

この記事は約7分で読めます。
全国各地で地域活性化やビジネス創出を支援する株式会社さとゆめ(代表取締役:嶋田俊平)と、森林資源の造成や活用、生活環境の緑化を目指す公益社団法人国土緑化推進機構(理事長:濱田純一)は、事務局として「森林サービス産業」の令和4年度モデル地域・準モデル地域を募集。検討委員会による厳正な審査の結果、「モデル地域」には3地域、「準モデル地域」には2地域が選定されました。

(株)さとゆめ​・(公社)国土緑化推進機構は、「森林サービス産業(健康経営分野)」において先進的な取組を行うモデル地域・準モデル地域を募集。検討委員会による厳正な審査の結果、「モデル地域」には3地域、「準モデル地域」には2地域が選定されました。

今回「モデル地域」「準モデル地域」に選定された地域に対しては、森林空間における体験プログラムの磨き上げやコーディネーターなどの人材育成のほか、プログラムが心身にもたらす効果を示すエビデンスの取得・活用、地域ワークショップの開催等、多面的な支援を行います。

 

  • モデル地域

● 長野県木曽町
申請団体:(一社)木曽おんたけ健康ラボ
取組概要:独自の地域資源「木曽馬」「発酵食すんき」等を活かしたヘルスツーリズムの推進

● 兵庫県多可町
申請団体:兵庫県多可町
取組概要:クアオルト健康ウォーキング事業の強化と企業向け健康プログラムの提供による地域活性化

● 広島県安芸太田町
申請団体:安芸太田町ヘルスツーリズム推進協議会
取組概要:フットパスを活用した健康増進やワーケーションを含む「健康ツーリズム」の発展
 

長野県木曽町(一般社団法人木曽おんたけ健康ラボ)長野県木曽町(一般社団法人木曽おんたけ健康ラボ)

 

兵庫県多可町兵庫県多可町

 

広島県安芸太田町(安芸太田町ヘルスツーリズム推進協議会)広島県安芸太田町(安芸太田町ヘルスツーリズム推進協議会)

 

  • 準モデル地域

● 北海道黒松内町
申請団体:黒松内ヘルスツーリズム推進協議会
取組概要:ブナ北限の里での森林療法を活用したヘルスツーリズム

● 京都府南丹市
申請団体:MIYAMA森の湯治場
取組概要:東洋医学的観点を取り入れたメンタルヘルスプログラムの推進
 

北海道黒松内町(黒松内ヘルスツーリズム推進協議会)北海道黒松内町(黒松内ヘルスツーリズム推進協議会)

 

京都府南丹市(MIYAMA森の湯治場)京都府南丹市(MIYAMA森の湯治場)

 

 

  • 森林サービス産業とは

「森林サービス産業」 とは、豊かな森林空間を“健康” “観光” “教育” の多分野で活用して新産業を生み出すものとして、平成31 年2月に林野庁・国土緑化推進機構が提唱したものです。人口減少社会、人生100年時代を迎える今。国土の約7割を占める森林資源が充分に活用され、森を拠点として地域がもっと賑わい、経済が循環し、都市と森とのつながりが強まって関係人口が増える。そして、人と森との多様な関わりが創出され、世界有数の森林国ならではのライフスタイルが実践され、人も環境も健康で持続可能となる・・・。そんな未来をつくるポテンシャルを持った新しい成長産業として、森林サービス産業への期待が高まっています。
 

なかでも近年、働き方改革の進展や健康寿命の延伸に加え、新型コロナウィルスの拡大によるテレワークの普及を背景として、メンタル・フィジカルの両面をケアする場としての森林空間活用に注目が集まっています。民間企業では、日常から離れた環境に身をおいて仕事をしつつ自分の時間を過ごす「ワーケーション」や、森林セラピー等を活用した福利厚生プログラム等、従業員の健康管理に戦略的に取り組む「健康経営」が進んでいます。

 

  • 森林と健康の関係を明らかにするエビデンスの例

いま健康経営の領域で、森林サービス産業に期待される効果として、ストレスの軽減、メンタルヘルスの向上など心と身体の健康づくりに関するもののほか、ワーケーションなど働き方改革に関するものなど、多様なエビデンスが明らかになっています。本事業においてもレベルの高いエビデンスの取得と活用に取り組み、企業の健康経営を促進していきます。
 

令和3年度に取得したエビデンス事例(長野県飯山市)令和3年度に取得したエビデンス事例(長野県飯山市)

 

  • 今後の主な支援スケジュール(予定)

● コーディネーター養成研修(7月・8月)
…各地域でプログラムの開発・コーディネートを担う人材育成のサポートを行います。

● モニターツアーの実施(9月~1月)
…地域ごとにモニターツアーを行い、森林と健康の関係を裏付けるエビデンスを取得します。※モデル地域のみ

● オンラインフォーラム(2月上旬)
…本年度事業の総括として、各地域の取組を発表するフォーラムをオンラインにて開催します。

 

  •  「森林サービス産業」検討委員会 座長/宮林 茂幸氏(東京農業大学 客員教授)メッセージ

これまでに「森林セラピー」「クアオルト健康ウォーキング」「ヘルスツーリズム」等に取り組んでいる農山村地域から、新たに企業の健康経営・働き方改革を踏まえた「森林サービス産業」の創出に向けた意欲的な提案をご応募頂きました。

その中で、3年目を迎える本年は、地域内外の医療・保健関係の研究・学術機関等とも緊密に連携して推進体制を整えて、ガイドと宿泊・飲食事業者や異業種との連携・協働を図りながら、プログラムの上質化や新たなエビデンスの取得手法の開発等に取り組むスタイルの中から5地域を「モデル地域」「準モデル地域」に選定しました。

コロナ禍における “適疎” な農山村地域への注目が高まっている中で、豊かな森林空間を活かした特色ある産業が創出され、都市や企業等を介した様々な関係人口の構築によって、ニューノーマルの時代にこそ必須となる森と人との関わり「Forest Style」が拡がることを期待しています。

 

  • 「森林サービス産業(健康経営分野)」モデル地域・準モデル地域 募集概要

【1】事業主旨
本事業では企業の健康経営や働き方改革に着目して、新たな「森林サービス産業」の事業スキームの創出に取り組む地域を選定し、各地域が抱える課題解決と地域に応じたモデル手法を開発する取組を支援する。

【2】募集期間
令和4年5月13日(金)~ 6月10日(金)

【3】応募状況
[モデル地域] 6地域

【4】支援内容
[モデル地域] モデル事業による、以下の取組を支援します。

① 新たな「モデル手法」の開発支援  
②「モニターツアー」の開催支援    
③「エビデンス」取得・集積・活用支援 
④「地域ワークショップ」開催等支援
⑤「販路開拓・誘客・PR 活動」への支援
⑥「コーディネーター養成研修」開催(2回)
⑦「専門家・アドバイザー」派遣  ほか

 
[準モデル地域] モデル事業による、以下の取組を支援します。

①「コーディネーター養成研修」開催(2回)
②「課題解決型研修会」開催(2回)  ほか

 

  • 令和4年度「森林サービス産業」検討委員会 委員名簿

座長 宮林 茂幸|東京農業大学 客員教授
委員 安藤 伸樹|全国健康保険協会(協会けんぽ) 理事長
委員 落合 博子|国立病院機構東京医療センター 形成外科医長、国際自然・森林医学会 森林医学認定医
委員 木村 理砂|Momo統合医療研究所 医師・産業医
委員 佐野 雅宏|健康保険組合連合会 副会長・専務理事
委員 島田 由香|株式会社YeeY 共同創業者/代表取締役
委員 高山 範理|(国研)森林整備・研究機構 森林総合研究所 森林管理研究領域 チーム長(森林空間利用推進担当)
委員 田中 克俊|北里大学大学院医療系研究科産業精神保健学 教授
委員 鍋山 徹 |(一財)日本経済研究所 専務理事、林業復活・地域創生を推進する国民会議 WG主査

 

  • 関連資料

令和2年度「森林サービス産業」パンフレット
https://www.green.or.jp/cms/wp-content/uploads/fs_report_2020.pdf

国土緑化推進機構/「森林サービス産業」創出・推進に関する情報紹介ページ
https://www.green.or.jp/topics/fs2020/

森林サービス産業 マッチング・プラットフォーム
https://forest-style.jp/bizmatch/

 

◇ 本プレスリリースに関するお問い合わせ先 ◇
株式会社さとゆめ 森林サービス産業担当(担当:浅原・木俣・田房・道浦・鈴木)
E-mail foreststyle@satoyume.com

 
タイトルとURLをコピーしました