中小企業経営力強化支援ファンド(令和2・3年度補正予算)「WMグロース5号投資事業有限責任組合」に出資を行う組合契約を締結

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独立行政法人中小企業基盤整備機構(理事長:豊永厚志 本部:東京都港区)は、中小企業経営力強化支援ファンド出資事業において、WMグロース5有限責任事業組合が運営する「WMグロース5号投資事業有限責任組合」に対し30億円の出資決定を行い、組合契約を締結しました。

「WMグロース5号投資事業有限責任組合」は、特定領域で優れた事業基盤を持ち、既存事業の再成長や新たな事業分野での成長を支援することにより企業価値の向上が見込める、設立10年超の中堅・中小企業を投資対象としております。特に、新型コロナウイルスの影響等による事業環境の変化を受け、事業承継や事業の再構築を目指す、地域の中核となる中堅・中小企業の経営体制の強化や成長の後押しに取り組みます。本ファンドは引き続き地域金融機関等の出資者の募集を行うことで、総額120億円の規模とすることを目標としています。

中小機構では「中小企業経営力強化支援ファンド出資事業」に係る他のファンド運営者からの提案についても審査を進めており、組合契約を締結次第、公表を予定しております。引き続きファンド組成を通じて、国内中小企業の事業承継、事業再編・再構築を支援することにより、日本経済の活性化に貢献していきます。

◆「WMグロース5号投資事業有限責任組合」の概要
○「WMグロース5号投資事業有限責任組合」は、WMグロース5有限責任事業組合を無限責任組合員として設立された投資ファンドで、事業承継、事業再編・再構築を通じた中小企業の成長支援を主な目的としています。新株発行の引受(増資)、既発行株式の譲受など、投資先企業のニーズに応じて「バイアウト投資」及び「マイノリティ投資」の双方に対応できることが特徴です。

○WMグロース5有限責任事業組合は、WMパートナーズ株式会社(代表取締役:松本守祥、徳永康雄 本社:東京都千代田区)を中心として、本組合の組成に伴い設立されました。
同社は、経験豊富な投資担当者に加え、デジタルマーケティング、システム開発、EC、PRといった分野の専門家を豊富に擁し、多様なアプローチで設立後一定年数を経た中堅・中小企業の更なる成長を支援します。

<スキーム図>

◆中小企業経営力強化支援ファンドの概要
中小機構では、新型コロナウイルス感染症の影響による経営環境の悪化を背景とし、事業の承継や事業の再編、再構築を通じて、経営基盤の強化や事業の立て直しに取り組む中小企業者に対して投資を行うファンド「中小企業経営力強化支援ファンド」に対し、有限責任組合員として出資を行っています。なお、中小企業経営力強化支援ファンド出資事業は令和2・3年度補正予算に基づき実施しています。詳細やこれまでの実績については、以下の当機構ホームページをご覧ください。
なお、本ファンドは、中小企業経営力強化支援ファンド(令和2・3年度補正予算)において措置されたファンド組成を促す施策である「優先分配スキーム」(※3)を適用した初のファンドとなります。
https://www.smrj.go.jp/sme/funding/fund/ucigs50000002jpn.html
https://www.smrj.go.jp/doc/supporter/supportter_fund_investment_04.pdf

(※3)「優先分配スキーム」について
組合員に分配された金額の累計額が出資額の合計を上回った場合において、中小機構が本来受け取る分配金(無限責任組合員が受け取る成功報酬を控除後)の一部(上限20%)を他の民間出資者に対し優先的に分配するスキームのことを指す。中小企業経営力強化支援ファンド(令和2・3年度補正予算)の組成を促す措置として創設されたスキーム。

<独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)>
中小機構は、事業の自律的発展や継続を目指す中小・小規模事業者・ベンチャー企業のイノベーションや地域経済の活性化を促進し、我が国経済の発展に貢献することを目的とする政策実施機関です。経営環境の変化に対応し持続的成長を目指す中小企業等の経営課題の解決に向け、直接的な伴走型支援、人材の育成、共済制度の運営、資金面での各種支援やビジネスチャンスの提供を行うとともに、関係する中小企業支援機関の支援力の向上に協力します。

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