ニッケの研究開発センターが第14回日本安全性薬理研究会学術年会において発表した「HDAC阻害薬によるヒトiPS細胞由来⼼筋細胞の収縮機能不全に対するアクチン細胞⾻格の崩壊の影響」が、JSPS優秀研究発表賞を受賞。
⽇本安全性薬理研究会(https://www.j-sps.org/)は、2009年12月に設立された、薬の安全性評価に特化した研究会であり、製薬企業、医薬品開発業務受託機関、大学、研究機関、その他企業で構成されています。同研究会の第14回学術年会は2023年2月17日~18日に東京大学弥生キャンパスにて開催されました。
JSPS優秀研究発表賞を受賞したニッケの研究開発センターによる発表は、抗がん剤による心筋細胞への副作用の評価に関し、従来の評価手法は細胞自体の様々な機能を複数の分析システムにより個々に確認する必要があったものを、細胞骨格のうちアクチンフィラメントに着目し、抗がん剤投与後のアクチンフィラメントが崩壊した度合いから心臓の収縮力に影響が生じていると推測、その影響を実証したものです。
今回の研究は、心筋細胞以外の様々な細胞についても、アクチンフィラメントの定量により細胞が受けた副作用の有無をより効率的に推定する可能性を拓きました。
【当社の受賞者】
早⼄⼥ 俊樹、中野 恭裕、島⽥ 直樹、遠⼭ 由貴、松崎 佑佳、綿引 優花
【会社概要】
社名:日本毛織株式会社(通称社名:ニッケ)
本社所在地:大阪市中央区瓦町3丁目3-10
HP:https://www.nikke.co.jp/