本調達を受け、セネガルにおける持続可能なビジネスの枠組みが形成され、より多くの日系企業様のアフリカ誘致に向けた戦略的取り組みを開始致します。
アフリカの地方村落では携帯電波が無い・弱い、インターネット回線があっても速度が遅く写真が送れない・動画が見られないなど「高速通信」の無い地域が多く、特にセネガルでは工業・教育のデジタル実現化の課題となっています。
そこで2021年、高速通信の無い地域でも動画やオンラインによるコミュニケーション、スマホなどのアプリケーションの使用が可能な「TUMIQUI Power Digital Solution(ツミキ・パワー・デジタル・ソリューション)」を立案。同年3月には関西電力様、セネガル・サンジャラ市協力の元、市内の未電化・未電波地域にある学校施設3カ所でのオンライン双方向授業のテスト運用を実施、再生エネルギーを使ったデジタルインフラの構築に成功しました。〔1〕
〔1〕第一回実証試験プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000044874.html
※参考資料:セネガルにおける電気・通信PoC実証試験 およびインタビュー調査に関する報告書より抜粋 (2021年3月 関西電力提供)
その後、セネガル国民教育省が保有するデジタル教育コンテンツの活用のため、「セネガル国民教育省」、協力自治体である「サンジャラ市」、「シュークルキューブジャポン」の3者で地方村落の未電化・未電波教育環境の改善を目指したMOUを締結。その実現化に向けて、再生エネルギーでの電力供給に関する企業連携を関西電力、良質なインフラ輸出に関する官民連携を総務省と行い、日セネガル官民連携による実施体制を確立しながら、より高品質で安定したデジタルインフラの確立に向けて、関西電力との第二回実証試験を行いました。
= 関西電力との第二回実証試験の成果について =
2021年11月〜2022年3月の4ヶ月間行った実証試験では、セネガル・サンジャラ市にある5カ所の小中学校+自社のデータセンター拠点を含む計6カ所のネットワーク構築に成功。太陽光による再生クリーンエネルギーを使用したより高度な長距離通信設備の建設や、ICT技術を用いた電力・通信遠隔監視システム及び保守体制の構築に成功しております。
また、未電化だった学校においては太陽光発電による電力を教室の照明や、ICT通信機器、教育機材へ利用し、停電や電圧異常の問題が起きない安定した電力共有、また、止まったり、カクカクしない教育コンテンツの動画視聴な通信構築ができ、現地教育現場において利用可能レベルである事を確認しています。
※ ファイラー校でのビデオ教材を使用したテスト運用の様子
【資本提携の目的】
今回の関西電力グループを主体とする資本提携は、アフリカで今後増え続ける電力・通信需要に対し、クリーンエネルギーによるICT通信サービスの拡大を促すものです。アライアンスの強化により、関西電力グループのこれまで培ってきたエネルギーに関する知見と、当社の強みであるICT通信技術を組み合わせることで、途上国におけるデジタルインクルージョンの世界を実現して参ります。
【今後の3つの事業方針】
アライアンス強化にあたり、弊社は今後のアフリカ電力・通信事業において以下3つの方針を固めました。
1)「TUMIQUI Smart Kit(ツミキ・キット)」のレンタル事業
これまでの、省庁・国際機関・一般企業向け販売戦略に加え、新たなビジネスモデル構築の為、事業者向けのレンタルサービスを開始、収益化を目指します。
※ TUMIQUI Smart Kit説明会の様子
2)「TUMIQUI Power Digital Solutions(ツミキ・パワー・デジタル・ソリューション)※ 」 展開分野の拡大
今後大きな電力・通信需要が見込まれる「教育・保健・農業分野」に対応すべく、今より更に大きなオフグリッド施設をイメージしたデジタルインフラの強化を進めて参ります。
※事業展開に伴い「Digital TUMIQUI Kit(デジタル・ツミキ・キット)」から「TUMIQUI Power Digital Solutions(ツミキ・パワー・デジタル・ソリューション)」へ名称変更
※ New Popと呼ばれる通信拠点(サンジャラ市内)
3)アフリカ「Agriculture as a Service (AaaS)」事業創出
当グループの企業存在価値、それはアフリカの持続可能な発展にあります。
電力・通信の安定提供が可能となったことから、農業を主とした産業創出「Agriculture as a Service (AaaS)」を新たな事業分野に設定します。関西電力グループとの成功事例をきっかけに、海外進出を目指す日本の民間企業とのアライアンス強化を図りながら、アフリカビジネスの要となり得るAaaS事業のデジタルインフラの基礎をデザイン・設計して参ります。
※ シュークルキューブジャポン2028年までのアフリカ事業構想
【資本提携先からのコメント】
関西電力株式会社
当社グループとSCJ社は、セネガル共和国の未電化・未電波地域において、太陽光発電パネルと通信機器を組み合わせたソリューションを提供することで、電化・通信網の構築に取り組んでいます。今回の資本提携は、SCJ社とのアライアンスを強化し、同社の事業成長およびサービス拡大を支援するものです。
当社グループはSCJ社とともに、未電化・未電波地域における電化・通信網の構築を通じてアフリカ諸国の持続可能な発展に貢献してまいります。
シブサワ・アンド・カンパニー株式会社
代表取締役 渋澤 健氏
昭和のMade in Japanの成功体験を終え、平成の(貴国で)Made by Japanを経た日本が令和時代で目指すべきは、日本と一緒に豊かな生活、持続可能な社会を共に創る 「Made with Japan」です。この日本の新たな成功体験を築くことを机上のかけ声ではなく、セネガルの現地の人々と汗を流しながら実現させることに挑んでいるのが、シュークルキューブ・ジャポンです。
創業者の佐藤弘一さんの熱意と努力により夢が叶うことから、新たな日本の姿が見える。だからシブサワ・アンド・カンパニーは同社に出資しています。
——————————————–
新規株主企業情報
◆関西電力
企業名:関西電力株式会社
所在地:大阪市北区中之島3丁目6番16号
代表者名:代表執行役社長 森 望
設立:1951年5月1日
資本金:4,893億円
URL:https://www.kepco.co.jp
◆K4 Ventures
企業名:合同会社K4 Ventures
所在地:大阪市北区中之島3丁目6番16号
代表者名:浜田 誠一郎
設立:1998年 9月
URL:http://www.k4v.co.jp
◆シブサワ・アンド・カンパニー
企業名:シブサワ・アンド・カンパニー株式会社
所在地:東京都千代田区平河町2丁目4番5号平河町Kビル5階
代表者名:代表取締役 渋澤 健
設立:2001年 3月
URL:http://shibusawa-co.jp
——————————————–
シュークルキューブジャポン 会社概要
企業名:株式会社シュークルキューブジャポン (英名SUCRECUBE Japon Inc.)
所在地:東京都千代田区二番町1-2
代表者名:代表取締役社長 佐藤 弘一
設立:2018年 4月13日
資本金:33,000,000円
URL:
シュークルキューブジャポン
https://www.sucrecube.co.jp
TUMIQUI Project
https://www.tumiqui.com
Facebook
https://www.facebook.com/Tumiqui-Project-109153877110056
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCwqbdWqnwYt95ImeVudc_SA
■ 本件に関する問い合わせ先
広報担当:m.sato@sucrecube.co.jp