「平和×ビジネス・インパクト・アワード2022」を発表 -平和起点のアイデアを持つシードステージのU40ライジング・スターを発掘-

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「平和×ビジネス」の調査研究を通じて、平和起点の人材・ビジネス創出と企業価値向上を支援する国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティ(拠点:東京都中央区、代表:佐々木喬史)は、3月3日(金)、「平和×ビジネス・インパクト・アワード2022」の審査を執り行い、プレシード部門とシード部門の2名の受賞者を選出しました。プレシード部門に選出されたのは、音楽療法で日本の介護問題に取り組む小川貴久氏(G7/G20 Youth Japan 企画担当)。シード部門は、メタバースで日本の高齢化社会に挑む下西竜二氏(OTAGROUP株式会社代表取締役プロデューサー)となりました。
  • 表彰結果

「平和×ビジネス・インパクト・アワード2022」は、「平和×ビジネスの価値創造」をキャッチコピーに、平和起点のアイデアを持つシードステージのU40ライジング・スター(「平和×ビジネス」を実践・体現しようとする未来のチェンジメーカー)を発掘することを目的に開催するアワードで、本年が第1回目となります。今回は企画パートナーのネットワークを通じた全国からのセミクローズド募集によるエントリーから、全2部門の受賞者を3名の審査員投票で決定しました。

3名の審査員の総評は以下の通りです。
 

小柴 巌和氏
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社ソーシャルインパクト・パートナーシップ事業部部長
https://sdgsforpeace.tokyo/2022/people/#term_7-3

今回セッションに登壇されたプレゼンターの皆さんはいずれも意欲的な取組を実践されていて本当に素晴らしく思います。「平和×ビジネス」という視点で見た時に、積極的に人々の「健康」に働きかけようとされている小川さんの「ふるさとジュークボックス」は非常に興味深かったです。認知症患者への治療から、今後、予防的なアプローチも取り得ると思います。臨床の苦労はありますが、応用の範囲も広いと期待できます。音楽の力をソーシャルグッドのために生かすべく前進していくことを願っています。また下西さんのメタバースを活用した社会包摂「メタバーちゃん」の試みは、世代を超えた新たな関係性づくりを促すポテンシャルがあり、今後、国を超えて展開し得たならば世界的な「平和」の基礎を作ることに極めて大きな役割を果たし得るものだと感じました。おばあちゃん・おじいちゃんVTuberの持つ人を惹きつける魅力で是非、日本、世界に平和の礎を築いていってほしいと思います。皆さんとこれから手を携えて新たな挑戦に向かっていければ幸いです。           
 

糸井 孝富氏
shugochiDesignLab CEO
グロービス経営大学院 客員准教授

https://sdgsforpeace.tokyo/2022/people/#term_7-2

アドバイザーとして関わる「国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティ」の年次フォーラム(世界平和経済人会議ひろしま東京セッション)にピッチイベントの審査員として参加させていただきました。U-40の皆さんが発表された事業内容それぞれに興味深い点や強みがありました。また、綿密な事前準備をしてきたことが感じられるとても迫力のあるものでした。 ピボットしつつ収益基盤の確立に取り組んでいる事業が多かったことを踏まえ、私からは「収益構造の転換」や「収益の持久力向上」に重きを置いて質問させていただきました。「事業の経済性(例. 範囲の経済、規模の経済、密度の経済)」や「収益性(例. 収益源の多様化、コスト構造の変換、回転率の向上)の大幅な向上」といった収益基盤の構造的変化を捉えた更なる展開を期待したいと思います。 「この事業は経済利益活動と社会的価値の創出(=社会課題の解決)を両立させることができるか?」という問いを自身に投げかけながら発表を聞いていましたが、U-40の皆さんから、今までにない視点や新たな価値を発想するためのヒントをたくさんいただいたように思います。ありがとうございました。
 

鈴木 絵里子氏
Kind Capital 代表取締役
https://sdgsforpeace.tokyo/2022/people/#term_7-1

この度、「国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティ」のピッチイベントの審査員として参加させていただき、「平和」と言う甚大な課題に真摯に向き合われ、今、できること、そして夢みたい世界を語って頂き、大変勇気付けられました。 課題解決をビジネスとして伸ばすことはその活動のサステナビリティにも繋がる重要なことですが、グローバルにもまだ明確な型や答えがある訳でもありません。それぞれのご提案・プロジェクトにおいて、悩まれながら、試行錯誤されながら、新しい視点や発想を活かしながら、コミュニティやムーブメントとして成長して行かれたら良いのでは、と感じた次第です。

■受賞者
スタートアップの成長ステージに合わせて、プレシード部門とシード部門の2部門から、審査員投票で選出された受賞者2名は以下のとおりです。

《プレシード部門》

小川 貴久氏(G7/G20 Youth Japan 企画担当)
「認知症の世界に笑顔を~ふるさとジュークボックス~」

https://sdgsforpeace.tokyo/2022/people/#term_15-8

《シード部門》

下西 竜二氏(OTAGROUP株式会社 代表取締役プロデューサー)
「メタバースを活用した社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」

https://sdgsforpeace.tokyo/2022/people/#term_15-9

■その他のファイナリスト
今回惜しくも受賞には至らなかったものの、ファイナリストに選ばれた2名は以下のとおりです。

野地 雄太氏(株式会社Beyond Lab 代表取締役)
「留学しない留学体験で、世界への想像力を養える場を作る」

https://sdgsforpeace.tokyo/2022/people/#term_15-11

細井 彩世氏(G7/G20 Youth Japan 広報/PR)
「日本の若者の政治に対する関心の低さに挑む」

https://sdgsforpeace.tokyo/2022/people/#term_15-6

■「2022世界平和経済人会議ひろしま東京セッション」オンデマンド配信のご案内

本アワードは、2月4日(土)に開催したフォーラム「2022世界平和経済人会議ひろしま東京セッション」のプログラムの一部として実施したもので、当日の発表「ピッチ&プレゼンテーションセッション」に出場したファイナリスト4名の中から選出したものです。

本フォーラムおよびセッションの様子は、2023年3月31日(金)まで期間限定でオンデマンド配信いたします。
Peatixでお申し込みの上、ぜひご覧ください。
https://bit.ly/3klhHw

■独占インタビュー動画および特別セミナーのご案内
後日、独占インタビュー動画の配信や受賞者らをスピーカーとしてお招きして特別セミナーを実施予定です。実施が決定次第、詳細は公式SNSまたはウェブサイトでお知らせいたします。

公式SNS
Facebook:https://www.facebook.com/sdgsforpeace
Twitter:https://twitter.com/sdgsforpeace

公式ウェブサイト
URL:https://sdgsforpeace.tokyo/
 

  • 「平和×ビジネス・インパクト・アワード2022」概要

対象者:
・平和を取り巻く社会課題に向き合うシードステージのU40
・主催者および企画パートナー(本年は、Global Shapers Community、One Young World Japan Committee、G7/G20 Youth Japanの3団体)による推薦および事前審査を通過すること

エントリー条件:
・社会課題解決の意志と問題解決のビジネスアイデアもしくは提言があること
・発表内容が、以下のいずれかのアプローチに当てはまること
 1. 平和を取り巻く4つの重要課題への直接的な問題解決アプローチ
 2. 隣接・関連する諸課題への直接的な問題解決アプローチ
 3. 金融、政策、教育、アドボカシー、研究等の間接的なアプローチ

投票者:
・スタートアップ投資家、経営コンサルタント、研究者などの審査員(本年は3名)

投票方法:
・審査員による複数人への投票
・得票数に応じて受賞者を決定。同数の場合は複数名選出

審査部門:
本年は下記2部門を選出。
・プレシード部門(創業や事業を思いついたタイミングであり、会社設立前の段階)
・シード部門(ビジネスのアイデアやコンセプトを固め、事業計画を作成している段階)

主催:
国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティ

国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティでは、本アワードを開催することにより、ライジング・スター(「平和×ビジネス」を実践・体現しようとする未来のチェンジメーカー)に光が当たり、「平和×ビジネス」の価値創造コミュニティのさらなる活性化につながればと考えています。今後も「平和をリ・デザインし 平和を語る、平和を創る を当たり前に。」をミッションに、平和を取り巻く社会課題に向き合うプレイヤーと支援者が増えていく機会を提供してまいります。
 

  • 国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティについて

広島県及びへいわ創造機構ひろしま(HOPe)の平和の取り組みに賛同し活動を行う団体として認定された初の国際平和拠点ひろしまコミュニティ。

ミッション:平和をリ・デザインし 平和を語る、平和を創る を当たり前に。

国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティ
(世界平和経済人会議ひろしま東京セッション運営委員会事務局)
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2階
拠点:東京、広島、オンライン
代表:佐々木喬史
事業内容:「平和×ビジネス」の研究開発とコミュニティ運営
URL:https://sdgsforpeace.tokyo/
note:https://note.com/hfgp_tokyo/
Facebook:https://www.facebook.com/sdgsforpeace
Twitter:https://twitter.com/sdgsforpeace
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCM8b99khg6f8uShbEc9XDjg
 

  • 世界平和経済人会議ひろしまについて

『世界平和経済人会議ひろしま』とは、ビジネスと平和構築のあり方との関係を多面的に議論することを通じて、ビジネスの前提となる「国際平和」の重要性について改めて関係者間で共有し、経済界に対し、核兵器のない平和な世界の実現に果たす役割を見つめ直し、具体的な貢献につなげていただく契機とすることを目的に、へいわ創造機構ひろしま(HOPe)が開催するものです。2013年に第1回を開催したこの会議は、2020年に「世界平和経済人会議ひろしま」に名称を変更し、2022年9月に7回目が開催されました。

第8回は、2023年4月20日(木)13:00~17:15に開催予定です。
テーマ:「ウクライナ侵攻後の国際社会経済とビジネスによる平和貢献」
https://hiroshimaforpeace.com/hbfgp2023/

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