南都キャピタルパートナーズ、アグリビジネス投資育成から総額2億円の資金調達 有機米の産地形成と販路拡大等に活用

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地方都市の課題を希望に変える街づくり会社、 ヤマガタデザイン株式会社(本社:山形県鶴岡市 代表取締役:山中大介)のグループ会社で、 田んぼの自動抑草ロボット「アイガモロボ」の開発に取り組む有機米デザイン株式会社(以下、当社)は、 南都キャピタルパートナーズ株式会社(本社:奈良県奈良市 代表執行役社長:堺 敦行 以下、NCP社)とアグリビジネス投資育成株式会社(本社:東京都千代田区 取締役代表執行役:松本 恭幸 以下、アグリ社)を引受先とする第三者割当増資(シリーズA’) により、総額2億円の資金調達を完了しました。 この度の増資により、資本金等の合計は6億8,596万円(うち資本金2億3,285万円)となります。アイガモロボは、2023年1月から500台限定で販売を開始しており、さらなるアイガモロボの量産化技術の確立と品質向上を図っていくと共に、ロボを活用した有機米の生産が本格化することを見据え、産地形成と生産された有機米の販路拡大に取り組んでいくことで、国内外における有機市場の拡大に貢献して参ります。

 

  (写真左から)アグリ社 松本代表、当社代表山中、NCP社 堺代表 (写真左から)アグリ社 松本代表、当社代表山中、NCP社 堺代表

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❑ 出資背景

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■NCP社
南都銀行グループでは農業の新規参入者の増加や耕作放棄地を減少させることを目指し、「持続可能な農業」、「儲かる農業」の確立を図るとともに農業を開始しています。昨年アイガモロボを導入したところ、抑草効果が見られたことから、地元農家の作付け面積の拡大や有機米の産地形成に向けた取組みに貢献出来ると判断したためです。

■アグリ社
アグリ社のミッションは、食のバリューチェーン全体に影響を及ぼす新たな発想や前に進むアクションを支援する資金の提供と経営、事業両面での成長支援にあり、当社の「生産と販売の両軸で有機米市場拡大に寄与する取り組み」が、アグリ社の活動方針に合致したためです。

 

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❏資金調達の目的と使途
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当社は、「自動抑草ロボットの開発」と「有機米の生産支援および流通・販売」という2つのアプローチで、国内外における有機米マーケットの拡大を推進すべく資金調達(シリーズA’)を実施しています。
今回の資金調達で、「アイガモロボの量産化へ向けた生産体制構築と品質向上のための研究開発」、そして「アイガモロボを活用した有機米の産地形成と販路拡大の強化」などにあてる予定です。これにより、有機米の普及・拡大に向けた取り組みを一層加速させ、国が掲げる「2050年までに(耕地面積に占める)有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大する」目標達成にも貢献して参ります。
 

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❏各社代表者からのコメント

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南都キャピタルパートナーズ株式会社 代表執行役社長 堺 敦行
有機米デザイン社の皆様とは南都銀行の農業現場でアイガモロボを導入していることをキッカケに紹介を受けました。現場に訪問すると自身で農業を行い、課題を受け止め、当事者意識の中で域内の様々な企業様を巻き込み解決のために研究・開発・量産に取り組んでいる姿に共感するとともにご一緒したいと感じました。  弊社は「投資を通じてナラに新しい価値を」をミッションとして投資を行っております。山中代表はじめメンバー陣が創出するものは、弊社ミッション実現に貢献出来ると考えており、これから非常に楽しみに思っております。

アグリビジネス投資育成株式会社 取締役代表執行役 松本 恭幸
有機米デザインの事業は、持続可能な農業である有機米栽培の最大の課題である除草作業負荷を解消させ、有機米収穫後の流通を構築する等、生産・販売の両面から有機米市場拡大に寄与する取り組みであり、弊社の活動方針に合致するため出資を決定いたしました。本件出資後におきましても、株主である日本政策金融公庫、農林中央金庫を始めとした系統組織等のネットワークを活用し、有機米デザインが手掛ける事業を全面的にサポートし、ひいては国内農林漁業及び食品産業の持続的な発展に貢献するよう取り組んでまいります。

有機米デザイン株式会社 代表取締役 山中 大介 
地方都市から、未来にときめく社会を実現する。そのためには農業が元気にならなければなりません。有機農業は、儲かる農業を実現するための合理的な手段の一つです。農作物単価を適正化することが可能であり、また、国内外問わず、今後の市場成長性は極めて有望です。この度、志を同じくする南都キャピタルパートナーズ社とアグリビジネス投資育成社に資本参加いただけることを大変嬉しく思います。これにより、当社事業を加速させ、益々の地域および農業の活性化に寄与して参る所存です。

 

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❏各社会社概要
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南都キャピタルパートナーズ株式会社(https://www.nanto-cap.com/
所在地:奈良県奈良市橋本町16番地 (南都銀行本店内)
南都キャピタルパートナーズ株式会社は、2020年10月に南都銀行の投資専門子会社として誕生致しました。私たちは「投資を通じてナラに新しい価値を」ミッションとし、スタートアップと地域経済・南都銀行取引先・南都銀行グループとのオープンイノベーションの創出に汗をかくことで、地域・投資先の発展に貢献します。

アグリビジネス投資育成株式会社(https://www.agri-invest.co.jp/)
所在地:東京都千代田区大手町1-3-1 JAビル28F
アグリビジネス投資育成株式会社(以下「弊社」)は「農業法人に対する投資の円滑化に関する特別措置法」に基づき2002年10月に設立され、農業法人の財務、経営、事業を支援すべく、600社を超える出資とその後の育成事業を行って参りました。2022年2月には法改正※がなされ、「国内農林漁業及び食品産業の持続的な発展」を目的として、新たに投資対象として漁業・林業法人、国内外の「食のバリューチェーン」に関わる企業が加わり、地域の主力産業である農林水産業者やそれらに関わる新しいビジネスの創出や新たなバリューチェーンの構築・改善等に取り組む事業者に対する支援を開始しております。

有機米デザイン株式会社(https://www.ymd1122.com/)                                                                 

本社:東京都小金井市中町2丁目24番16号 農工大多摩小金井ベンチャーポート101
街づくり会社のヤマガタデザインの出資により2019年11月に設立。有機米の栽培における課題を解決し、農業者の所得向上と有機米マーケットの拡大に取り組むことを目的に、有機米栽培の大きな課題となる除草作業を省力化する自動抑草ロボットの開発や有機米栽培のノウハウの確立に向けた研究開発に取り組む。東京農工大学とは有機米の栽培に関する知見の収集と諸課題の解決に向けた共同研究を2020年に開始し、2023年1月から井関農機より本格販売を開始。

ヤマガタデザイン株式会社 (https://www.yamagata-design.com/)                    
代表取締役:山中 大介  本社:山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1
地方都市の課題を希望に変える街づくり会社として、庄内地方から日本の地方都市の課題を解決するモデルの創出に取り組んでいます。田んぼに浮かぶホテル「スイデンテラス」によって、人口減少が続く庄内の関係人口、交流人口を獲得し、全天候型児童遊戯施設「キッズドームソライ」を通じて地方都市の教育環境向上に取り組んでいます。同時に、UIJターンの促進と地方都市の人材獲得のため、仕事と暮らしの情報を発信するウェブサイト「ショウナイズカン」を運営しています。また、課題が山積している農業にも本格参入し、有機農業による農作物の生産と販売を行うとともに行政と連携した農業経営者の育成や、有機農業に関わるハード開発に力を入れています。
 

 

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