魚を育て、学び、悩んで、海の恵みといのちの大切さを学ぶ“陸養プロジェクト2022”「いのちを頂く授業」を開催しました!

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“陸養”プロジェクト実行委員会は、富山県魚津市立よつば小学校で昨年9月から5年生がヒラメの養殖にチャレンジしてきました。成育期間の終了に際し、これまでの活動を振り返りながらヒラメの最後について話し合う「議論」と、その結論を実行する「いのちを頂く授業」を2023年1月27日(金)、2月1日(水)に富山県魚津市立よつば小学校にて開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

 

  • イベント概要

・開催概要:議論といのちを頂く授業
・日程:2023年1月27日(金)10時25分~12時05分 議論の授業
          2023年2月1日(水)9時15分~11時10分 いのちを頂く授業
・開催場所:富山県魚津市立よつば小学校
・参加人数:5年生(96人)
・協力団体:漁師 浜多虎志先生、浜多屋 濱多雄太先⽣
 

  • 養殖本来の目的である「食べる」という選択肢

よつば小学校の5年生は、昨年9月より約半年間ヒラメの成長過程を記録し陸上養殖体験を実施。また並行して、​​地元水族館や漁業協同組合、漁師、料理人から、どういった想いで仕事に向き合っているかお話を聞くことで知り、身近な海とそこに暮らす生き物や、海とつながる環境・生態系全体についても学びました。そして今年1月27日(金)に開催した「議論」の授業では、大切に育てたヒラメをどうするかを参加者のみんなで考えて、以前の授業で命に向きあう漁師さんから教えてもらった「感謝の気持ちで捌いている」という言葉を大切にし、育てたヒラメを感謝の気持ち込めて食べる決断も。様々な授業やワークショップを通して、自分の考えを整理している様子が伺えました。

 

  • 「ありがとう」の気持ちでいっぱい

2月1日(水)は児童たちにとって最後の授業でした。みんなでコック帽に思い思いの気持ちを書き、授業に参加しました。この「いのちを頂く授業」では、以前特別授業で講師を勤めた漁師の浜多虎志さんと、料理人の濱多雄太さんが約半年間にわたり一緒に陸上養殖をしたヒラメを調理しました。漁師の浜多さんとともにヒラメを捌き、濱多さんが作ったヒラメの出汁入りスープを使います。各グループに分かれ、野菜を添えたリゾットを一生懸命仕上げました。そして最後は、命に感謝し「いただきます。」児童たちは、自分たちで一から調理したリゾットを食べ、「美味しくできた!」と沢山おかわりをして、完食しました。講師の二人からは「これからも、命を頂くとき感謝を忘れずに美味しくいただいてください」と改めて命を頂くことへの感謝の気持ちを伝えました。

 

  • 参加した子ども・保護者からの声

・とてもいい思い出になりました。ありがとう。感謝の気持ちを込めて美味しくいただきます。
・海の資源の大切さ、小さな命もすごく大切だということを学びました。
・美味しかった。命を頂くことを忘れずしていきたい。

<団体概要>

団体名称:"陸養"プロジェクト実行委員会
URL:https://rikuyou.uminohi.jp/
活動内容:陸上養殖」を通し、水産資源の貴重さ、生命の大切さ、自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらい、こどもたちに海の未来について考えてもらう機会を提供すべく活動しています。 
2018年4月 陸養プロジェクト実行委員会発足 。
これまで、全国10地域23の小学校(青森・千葉・東京・静岡・埼玉・栃木・富山・長野・愛媛・長崎)で陸養プロジェクトを実施。実施地域の企業や専門家と連携し、地元の海に関する問題や魚の生態等を学びながら、プロジェクトの最後には育てたヒラメをどうするか、学校ごとに結論を出してきました。

※プロジェクト共催
団体名称:NPO日本養殖振興会
URL:https://npojco.org/home/
活動内容:これからの日本を背負って立つ子ども達に、この日本が誇る『人工種苗による養殖技術』の素晴らしさを伝えることを趣旨とし、日本の漁業の将来を担う人財育成及びその人財が活躍できる農山漁村地域での活性化、雇用促進を最終的な目標としています。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
 

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