等級制度の基礎知識、制度改定に取り組む際の論点、制度設計の方法、運用上の留意点を丁寧に解説。
近年の傾向やケーススタディも記載されており、人事担当者必携の1冊です。
①人事制度の「手引き」として活用できる入門書
②等級制度の論点を網羅する専門書
③制度設計・運用の手順やノウハウがまとまっている実務書
として、ご活用ください。
【書籍情報】
書籍名:人材を活かす 等級制度の基本書
著者:三城圭太
発行:株式会社労務行政
発行年月:2023年2月
価格:定価3,300円(本体3,000円+税10%)
【著者コメント】
「ジョブ型雇用」「人的資本経営」などのキーワードが飛び交うなか、経営から期待される人事部門の役割は大きく変わろうとしており、人材マネジメントの基本的な考え方の転換を迫られている企業が多いはずです。本書は人事制度の根幹である「等級制度」をテーマに、本来は各社各様である制度改定の課題や検討論点について、可能な限り一般化した上で解説しました。人事戦略の立案や制度企画業務を推進する際など、ガイドブックとしてご参考になれば幸いです。
【著者プロフィール】
三城 圭太(みしろ けいた)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング コンサルティング事業本部 HR第3部 ディレクター
慶應義塾大学を卒業後、製造業人事部門を経て、当社入社。入社後は、人材マネジメント戦略策定、人事制度改定、組織改革・人材育成支援、セミナー・研修講師、労働・人事分野の調査・書籍執筆などに幅広く従事。青山学院大学大学院社会情報学研究科 博士前期課程修了<修士(学術)>。著書に『ジョブ型雇用入門』(共著:労務行政)、『「65歳定年延長」の戦略と実務』(共著:日本経済新聞出版)などがある。
【目次】
第1章:等級制度とは何か
1 企業経営における等級制度とは
2 等級制度の機能的役割
3 人材マネジメントにおける等級制度の位置づけ
4 等級制度の前提となる組織の「人事観」
5 コース制度の概説
6 役職制度・昇降格ルールの概説
第2章:等級制度にはどのような種類があるか
1 等級の基軸
2 数字で見る等級制度の動向
3 職能資格制度
4 職務等級制度
5 役割等級制度
6 ポリシーミックスの等級制度
7 等級制度の基軸と報酬制度
8 等級制度の基軸と人事評価・人材育成制度
第3章:自社にはどのような制度が適しているか
1 等級制度を見直す必要性
2 等級制度のコンセプト検討の概観
3 人材マネジメントで「解決すべき課題」の検討
4 事業環境・組織環境の検討
5 社員ニーズの検討
6 コース・等級制度の骨格検討
7 改定のタイミングの検討
8 制度改定においてつまずきそうなポイントの検討
第4章:どのように制度設計を進めるか
1 詳細設計の進め方
2 内部環境分析
3 コース・等級体系の決定
4 等級定義の策定
5 役職任用ルールの検討
6 専門職コースの制度設計
7 職務等級制度の職務評価・ジョブディスクリプション
第5章:どのように等級制度を運用するか
1 昇格・降格運用の基本的な考え方
2 数字で見る昇降格運用
3 昇格要件の詳細
4 降格ルール
5 コース転換ルール
6 職務等級制度における職務変更等の運用
7 運用スケジュールの検討
第6章:等級制度改定にはどのようなケースがあるか
ケースA:役割等級制度を複線化し、専門職等級を設置する
ケースB:一般職を廃止し、エリア総合職を新設する
ケースC:役割等級制度で職種別人事制度を導入する
ケースD:定年延長に当たり60歳以降の等級制度を新設する
ケースE:処遇適正化のため管理職層に職務等級を導入する
ケースF:企業統合後の旧2社間で等級制度を統一する
ケースG:グループ企業で共通のグレードを設計する
第7章:これからの人事制度に求められる観点とは
1 今後の人材マネジメントの変化
2 おわりに