非営利スタートアップの創業期を支援する「一般財団法人Soil」を設立。最大1,000万円/100万円を助成(寄付)する2種のプログラムを開始。

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2023年1月、非営利スタートアップを支援するインキュベーター・アクセラレーターとして、一般財団法人Soil(住所:東京都渋谷区、代表理事:久田 哲史)を設立いたしました。非営利スタートアップに、圧倒的に不足している創業期資金を助成(寄付)し、また成長のための支援を行ってまいります。
営利と同様に、非営利の領域にも、スタートアップエコシステムが必要であり、その一助を担っていきたいと考えています。
まず、Soil 1000、Soil 100という2種の助成プログラムの応募受付(2023年1月25日〜2月14日)を開始いたします。

Soil
https://soil-foundation.org/

一般財団法人Soilについて

一般財団法人Soil一般財団法人Soil

Soilは、非営利スタートアップに圧倒的に不足している創業期の資金を助成し、また成長のための支援をする財団です。

「儲からない」けど、「意義がある」事業に取り組むチームを、あえて現時点では一般的でない、非営利スタートアップという言葉で定義しています。日本でも営利スタートアップのエコシステムが、成熟してきていますが、非営利スタートアップでも、“経済的リターンを求めない”という違いがあるだけで、同様のエコシステムが必要である、ということを伝えるためです。

非営利スタートアップの事業活動は、社会的意義があるにもかかわらず「儲からない」というだけで資金が集まらないという現状があります。
その課題を解決する仕組みを構築し、志あるスタートアップが活動するための基盤を育んでいきます。

WillとTalentがある人たちが集まって熱がうまれ、資金と知見が加われば、非営利の新しいエコシステムが誕生します。営利スタートアップをSeed(種)から育てるシード投資家に対して、私たちは非営利スタートアップを育てる土になりたいという思いで財団をSoil(土壌)と名付けました。Soilが新しいエコシステムの土壌にもなれればと思っています。

当初は、設立者、代表理事である久田が、営利スタートアップの上場によって得た資産などを原資に活動を開始します。

提供内容

Soil 1000Soil 100という2つのプログラムへの参加募集を行います。(応募受付は2023年2月14日まで)

Soil 1000では、優れたチーム、アイデア、実績を持つ非営利スタートアップに、最大1,000万円を助成(寄付)します。
大きな可能性があるにもかかわらず、資金が課題となっている方々の事業推進を支援します。
Soil 1000では、これまでに、一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構(D-JEDI)を採択しています。

Soil 1000について
https://soil-foundation.org/soil1000

Soil 100では、非営利スタートアップ創業前後のまだ実績がない方に対し、最大100万円の助成と事業検討の支援を提供します。3ヵ月の事業化検討期間に最大50万円、最終的な事業化決定時に最大50万円を支援するプログラムです。

すでに法人化して事業に取り組んでいる、プロジェクト初期の方も対象です(3ヶ月のプログラムへの関わり方は応相談)。
創業フェーズの方に対しても資金援助を行い、挑戦の敷居を下げ、「挑戦する」という選択肢を自分ごと化していくことを目的としています。

Soil100について
https://soil-foundation.org/soil100

「営利スタートアップで資産を得た起業家が、経済的リターンを求めず、社会課題解決のために資金と知見を提供する」ということが新たなモデルとなり、非営利スタートアップ支援のエコシステムが発展していくきっかけとな
るよう、活動してまいります。

 

設立の背景

スタートアップエコシステムの成熟によって、なんらかの経済的リターンがあるプロジェクトの資金調達は、大きく改善され、「起業」も世の中に溢れた選択肢となりました。

一方で、貧困/格差や環境問題、医療/福祉や教育、地域振興など、様々な社会課題の解決は、重要なテーマであっても、大きな経済的リターンが見込めない限りは、なかなか資金が集まりません。これが「社会課題解決の”課題”」になっています。

この「社会課題解決の”課題”」の解決策として、Soilが考えるのは、ごくシンプルな仕組みです。

起業家が営利スタートアップのエコシステムで、IPOやM&Aによって得た資金を、非営利スタートアップの助成に向けること。またそれだけでなく、事業開発のナレッジによって成長を支援していくことです。

Soilは、このコンセプトを体現するのはもちろん、これをモデルとして大きく広めるきっかけになることを目的としています。

起業家には、資金があり、事業をつくる能力があり、テクノロジーへの理解もあって、ソーシャルインパクトを志向する感性もあります。そういった方々がこれらのモデルをベースに大きく発展させていけば、その生態系はどんどん大きくなります。

少しでも多くの方が、Soilのコンセプトに共感し、プログラムに応募いただき、挑戦する方が増えることを願っています。

Soilの助成の特徴Soilの助成の特徴

 

◆Soilについて、より詳しくは代表理事である久田のインタビューをあわせてご覧ください。
https://soil-foundation.org/media/469
 

久田哲史 一般財団法人Soil代表理事久田哲史 一般財団法人Soil代表理事

久田 哲史(ひさた・てつし)/一般財団法人Soil代表理事

2007年、大学在学中に株式会社Speeeを創業、代表取締役に就任。2011年、新規事業創出に専念するため代表交代。2018年Datachainを設立し、代表取締役に就任。2023年1月、一般財団法人Soilを立ち上げ、代表理事に就任。

財団法人概要
名称    : 一般財団法人Soil (英語表記 Soil Foundation)
所在地   : 東京都渋谷区恵比寿一丁目21番18-501
設立    : 2023年1月16日
代表理事    :久田 哲史
URL    : https://soil-foundation.org
email     : info@soil-foundation.org
事業内容  :非営利スタートアップに対する助成。その他この法人の目的を達成するために必要な事業

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