り、「災害時返却カーリース」の貸出受付を宮城県、新潟県、静岡県、佐賀県の各拠点で開始します。災害時返却カーリースは、普段は⽇常⽣活や業務⽤の⾞として安く利⽤できますが、いざ災害が発⽣したときには返却していただく約束付きのカーリースです。
これまで48台の契約実績があり、契約⾞両は今年発⽣した⾃然災害の際に全て返却され、⾞を被災された⽅の⽣活再建
を⽀える⾜として活⽤されました。近年増加する⾃然災害に備える仕組みとして、2023年には全国で100台の普及を⽬
指します。
一般社団法人日本カーシェアリング協会は、東日本大震災をきっかけに宮城県石巻市で設立された非営利組織です。これまで700台超の寄付車を活用して、様々な社会貢献活動を行ってまいりました。
協会の活動のひとつに、自然災害の被災地で、車を被災された方へむけた一定期間の車の無償貸出支援活動(モビリティ・レジリエンス)があります。豪雨災害の被災地では多くの車が水没し、それにより被災された方の生活再建を進めるのが困難になるという課題がありますが、車を失ってしまった方への移動を支える公的な支援の制度は現状ありません。
そこで、協会では災害発生時に車の被災で困らない社会をつくることを目指し、全国の被災地でモビリティ・レジリエンスの活動を行っています。近年、災害が多発化、大規模化するにあたり、支援で活用する車の必要台数を確保するのに時間がかかってしまうことが運営上の課題でした。その課題を解決するための一つの取り組みが「災害時返却カーリース」です。
今回、協会の常設拠点である宮城県、佐賀県に加え、2022年に災害対応を行い臨時拠点を設置している新潟県、静岡県で災害時返却カーリースの受付を開始し、次なる災害に備える仕組みを作っていけたらと考えています。
- 「災害時返却カーリース」について
サービス紹介動画
災害時返却カーリースの目的
災害発生時に車を被災し、生活再建に困難を抱える方への車の無償貸出支援の際に、被災地へ迅速に車を集めることを目的としています。災害発生後に車の寄付を募るだけでは、被災地の車の支援ニーズに対応できる台数の車を集めるのに時間がかかってしまいます。そこで、災害が発生したら車を返却いただける方(災害時返却カーリースの利用者)を平時に増やしておくことで、いざ災害が起きた際にいち早く車を被災地に集めることができるようになります。2022年の災害発生時には48件の契約がありましたが、全てのユーザーから車をご返却いただき、被災された方の移動を支える移動手段として返却された車が活躍しました。2023年は災害時返却カーリースが100台配備されている状況を目指します。
災害時返却カーリース概要
・災害発生時、協会からのリース車両の返却要請後、10日以内に指定の場所へ返却いただくことにお約束いただきます。
・災害発生時、返却後、車は被災地に運搬し、被災された方の生活復旧のために無料貸し出しされます。
・契約期間:1年間 ただし、災害発生時は返却いただく可能性あり(更新可)
・料金:軽自動車の場合11,000円/月(税込) 小型車の場合16,500円/月(税込)
※車検代、自動車税、12カ月点検費、名義変更手数料含む
※事故時を除き、経年等による車両の修理費用の負担なし
・対象:個人、法人問わず ただし、災害発生時にお車を返却できる方が対象となります
・任意保険の付保が必須となります。
<災害時返却カーリースチラシ>
https://prtimes.jp/a/?f=d47113-20230111-35720d7d3ce7b27b845f848f563bb74b.pdf
※被災地で災害支援活動を行う団体は返却が不要になる特別プランもご用意しております。
https://prtimes.jp/a/?f=d47113-20230111-9f68e294ea5cc6c3b700124b1d85bbe1.pdf
※貸出する車の車種や台数には限りがございます。ご希望の車がご準備できない可能性もございますので、その点ご理解ください。その他、詳細につきましては協会までお問い合わせください、
災害への持続可能な備えの仕組みを作る
災害時に車の無償貸出支援を大規模に行っていくためには、いざという災害の時に稼働できる車の台数を確保しておくことが重要です。しかしながら、それには「平時の大規模な駐車場の確保」、「車を動かさないことによる車両状態の劣化」、「動かさなくても発生する車両維持管理費の負担」といった課題があります。災害がない期間にただ車を駐車しておくだけでは、費用面、車の状態の回復などで多くの負担が生じ、持続可能な支援体制とは言えない状況になる恐れがありました。
災害時返却カーリースは、平時は安価に車を借りていただき、運転してもらうことで、前述の3つの課題を解消させることができます。協会では今後も起こりうる災害に対して、支援の持続可能性を高めるという観点からも、この取組を広めていきたいと考えています。
- 申込について
貸出拠点
カーリースの貸出と返却は以下の拠点で実施されます。
宮城県:宮城県石巻市駅前北通り1丁目5-23
新潟県:新潟県村上市岩船駅前63 (神林農村環境改善センター内)
静岡県:静岡県静岡市葵区東静岡1-1
佐賀県:佐賀県武雄市東川登町大字永野6766-1
※返却場所は災害発生の際など変更になる場合があります。
申込、お問い合わせ
下記フォームからお問い合わせください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfI7WAWlV7Lxe9qpPOlTE8jeJoQNQv5HQhxIzZTs9vEJWxqCg/viewform?usp=sf_link
その他、お電話(0225-22-1453)、メール(info@japan-csa.org)でのお問い合わせにも対応します。
対応可能時間:平日9:00-18:00
お申込みから納車までの流れ
1.フォームにて事前ヒアリングに回答
2.審査
–審査に通過した場合—
3.手続き書類の準備
4.名義変更
5.納車
- 協会が行う災害時の車の無償貸出支援(モビリティ・レジリエンス)について
災害時の車の無償貸出支援(モビリティ・レジリエンス)とは、車を必要としている方を対象にした一定期間の車の無償貸出支援です。前述の通り被災地では車を失う方が発生しており、その方々は生活を維持すること、被災状況から再建することが難しくなります。そういった方や、現地で支援活動をおこなう支援団体にむけて車を無償貸出することで、生活再建の後押しをする支援活動になります。
具体的には、発災後、車の寄付を募ります。寄付で集まった車を協会の名義に変更し、車両に任意保険を付保したうえで被災された方への貸出を行います。貸出車両は日常生活を送るための乗用車、ガレキ撤去、片付けを行うための貨物車を準備し、災害時のニーズに合わせて必要な車両を集め、対応を行っています。2022年の災害では142台の車を活用して延べ600件以上の貸出を実施しました。(現在も対応中)
今後も大規模な自然災害は全国で発生する可能性が高いです。その際に、車を被災したことで生活の維持・再建することが難しくなってしまうことが起きてしまいます。そのときに必要な車の台数を迅速に確保するために、災害時返却カーリース仕組みを全国に普及させていければと思っています。
令和4年7月に宮城県で発生した豪雨災害で被災され、お車を利用した方の声
参考)2022年に対応した災害と貸出実績
- 協会について
2011年4月、東日本大震災後の宮城県石巻市で設立された非営利団体。自動車の寄付を募り、仮設住宅の住民で車を共同利用するカーシェアリングを開始。今までに延べ700台超の車の寄付が集まっており、その車を活用し、コミュニティ・カーシェアリングの普及促進や災害時の車の無償貸出支援、生活困窮者やNPOへの車の貸出支援などを行っている。
団体名:一般社団法人日本カーシェアリング協会
代表者:代表理事 吉澤武彦
本部住所:宮城県石巻市駅前北通り1丁目5‐23
九州支部住所:佐賀県武雄市東川登町大字永野6766-1
設立:2011年4月 (法人化は2011年7月)
電話:0225-22-1453
メール:info@japan-csa.org
FAX:0225-24-8601
HP:https://www.japan-csa.org