里山の重要性を肌で感じる 千葉大生が里山保全活動を体験

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国立大学法人千葉大学の環境ISO学生委員会と株式会社京葉銀行は、2017年度より協同でecoプロジェクトを実施しており、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みを行っています。その一環で、学生が里山保全の体験活動を企画して、12月17日(土)に実施しました。
  • 本活動の概要

完成した正月飾りを持って記念写真完成した正月飾りを持って記念写真

目的:里山保全活動を体験することで里山の重要性を学び、関心を高め、SDGsの達成に向けた取り組みにつなげる。
背景:ecoプロジェクトメンバーの学生が、大学の講義で「里山は人による利用が減ったことにより生態系や自然環境が崩れていった」と知り、里山の保全活動に興味を持った。里山について調べていく中で、千葉県内に里山の保全に取り組む団体は多くあるにも関わらず、学生は里山に触れる機会が少ないと感じ、本企画を提案した。
日程:2022年12月17日(土)
場所:堂谷津の里(千葉県千葉市若葉区谷当町630)
参加者:学生委員会の学生7名、京葉銀行行員2名

 

 

内容:京葉銀行の紹介により堂谷津の里で活動する「NPO法人バランス21」に協力していただき、里山保全活動を体験した。
<体験した里山整備活動>
・NPO法人バランス21の活動や米づくりについての紹介
・森林視察
・下草刈り(機械ではできない苗木の周囲30センチ位の草刈りを手作業で行った)
・堂谷津の里での収穫後の稲わらを用いたお正月飾り製作
・堂谷津の里で収穫した餅米でつくったお餅やはちみつの試食
・落ち葉を集めてカブトムシの幼虫の寝床づくり

今後の展開:来年2〜3月頃に再び堂谷津の里を訪問して、苗木を植える作業などを体験するほか、経験したことを活かして、里山の重要性に関する啓発活動を企画する予定。

  • NPO法人バランス21について

千葉市若葉区谷当町の里山「堂谷津の里」で環境保全活動をしているNPO法人。2011年から活動を開始して、堂谷津の里の耕作放棄地で稲作をはじめ、かつての里山を再生し、都市住民に自然との触れ合いの場を提供することでにぎわいのあるまちづくりを行うことを目標に活動している団体。米づくりやビオトープづくり、里山林整備を通して、里山再生に取り組んでいる。
https://balance21.jimdo.com/
 

  • 企画を担当した学生の声 (園芸学部2年 望月理穂)

今回の活動を通して、里山を保全するための自然と人間との関わりを学ぶことができました。具体的には、種子から発芽したばかりの実生(みしょう)を育てるには、こまめに下草刈りを行い、より多くの養分が実生に供給されるようにすることが重要であるということを学びました。また、昼食には、堂谷津の里で作られた米を使ったお餅や、里山で採れたはちみつをいただき、身近な場所で採れたものを自然の中で食べることで、自然の有難みを強く感じました。今回学べたのは、まだ里山の一部だと思うので、今後の活動を通して里山についてさらに学んでいきたいと考えています。
 

  • 「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」について

千葉大学と京葉銀行は2012年に包括連携協定を結んでおり、千葉大学で環境活動を主体的に担っている環境ISO学生委員会と京葉銀行が協同で、2017年から「ecoプロジェクト~7色の虹を千葉から未来へ」を実施しています。本プロジェクトでは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、まずは「地域の環境負荷削減と環境意識向上に貢献したい」という想いで、京葉銀行の行員や取引先企業、地域住民、千葉大学の学生などを含めた千葉県内の多くの方々を対象に、環境意識の啓発活動を実践しています。
公式サイト  https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/
 

  • 本件に関するお問い合わせ

国立大学法人千葉大学 環境ISO事務局 TEL:043-290-3572
京葉銀行 経営企画部 広報グループ TEL:043-306-8065
 

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