アルミ鋳造の蒲田金属工業、切削加工の株式会社小野製作所の全株取得による事業承継を実施

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アルミ鋳造の蒲田金属工業株式会社(本社:福島県安達郡大玉村、代表取締役:青山 康明、以下「蒲田金属工業」)は、切削加工の株式会社小野製作所(本社:福島県いわき市、旧代表:小野智広、以下「小野製作所」)の全株式を取得する形で、事業承継いたしました。


蒲田金属工業は福島県安達郡大玉村に所在する創業53年のアルミ鋳造業者で、金型鋳造法及び砂型鋳造法により、空調機器・空圧機器・航空灯器・ロボット・建機等の部品を製造しています。長年の歴史から取引先との関係を築いてまいりましたが、中小企業の多くが直面する後継者問題を抱えておりました。前代表は福島県事業承継・引継ぎ支援センターに相談し、同機関の紹介を通じ2021年には当時会社員であった青山康明が事業を譲り受けることとなりました。

 

蒲田金属工業はアルミ鋳造に特化し、その専門性を武器に事業を拡大してきました。特に少量多品種の砂型鋳造及び多量生産の金型鋳造の両方を扱うことで試作から量産までフェーズに一貫して対応可能であることに定評がございます。しかしながら後工程である切削加工の機能がなく、また自社にて切削加工を内製化できる技術・ノウハウがないことから、取引先の多様なニーズに十分に応えることができないという課題を有しておりました。

一方、小野製作所は、機械精密やFA機器の部品製造、自動車部品の試作等の切削加工を得意とし、主要取引先との長年の強固な関係により、安定経営を維持していましたが、後継者の不在により雇用継続を条件に第三者への事業承継を検討しておりました。株式会社日本政策金融公庫及び福島県事業承継・引継ぎ支援センターに相談していたところ、事業の相乗効果が見込まれる蒲田金属工業の紹介を受けました。

複数回の面談や双方の工場見学を通し相互理解が深まったところ、鋳物素材から切削加工までの一貫生産という顧客価値の新規創出というシナジーを確信し、蒲田金属工業が小野製作所の全株式を取得する形での事業承継を行う運びとなりました。

両社は今回の事業承継をきっかけとする更なる事業価値の創造により、地域経済の発展及び雇用創出に貢献してまいります。2社の技術の融合により、今後もより多くのお客様のモノづくりのご支援をさせていただけるよう尽力してまいります。
 

 

 

【蒲田金属工業株式会社について】
URL:https://www.kamakin.jp
所在地:福島県安達郡大玉村大山木ノ下51-5
代表者:代表取締役 青山康明

【株式会社小野製作所について】
URL:http://onoseisakusyo.com
所在地:福島県いわき市遠野町深山田字沢繋108-1
代表者:代表取締役 青山康明

【代表青山康明について】
1987年生まれ、埼玉県深谷市出身。早稲田大学法学部卒業。政府系金融機関、監査法人系コンサルティングファーム、日系大手メーカー事業企画を経て2021年に現職。会社員時代に後継者不足の企業と多く出会い、事業承継問題解決の一助となるべく独立。

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