闘病中にファシリティドッグの絵を描き続けた少年。700点を超える作品の一部を展示・販売します。

この記事は約8分で読めます。
小児がんや重い病気の子どもたちをサポートする認定NPO法人シャイン・オン・キッズ(東京都:理事長キンバリ・フォーサイス)は、12月25日まで「ファシリティドッグ写真展【横浜】2022 / Christmas ”Paws of Love”」を開催中です。ファシリティドッグと子どもたちとの触れ合いの写真を展示する他、約3年にわたる闘病中にファシリティドッグの絵700点を描き続けた小学生の作品を展示・販売いたします。販売は、小児がんを経験した子どもたちが担当します。
ファシリティドッグとは、医療施設など、ある特定の施設に常勤し活動するために、専門的なトレーニングを受けた犬のことです。シャイン・オン!キッズでは、2010年日本初のファシリティドッグ・プログラムを静岡県立こども病院との協働事業として導入し、現在国内4ヶ所のこども病院で4頭のファシリティドッグが活躍しています。
横浜市の犬と人のための大型複合施設WANCOTT(ワンコット)で、12月25日(日)まで開催中の「ファシリティドッグ写真展【横浜】2022 / Christmas ”Paws of Love”」において、ファシリティドッグのお友達、トミ君の作品展示及びオリジナルグッズ販売を行います。

 

■トミ君について
トミ君は現在、小学6年生です。3年生の時に発症した病気のため9ヶ月間の入院中、入院先の東京都立小児総合医療センターでファシリティドッグ・アイビーと出会い、アイビーの絵を描くことを始めます。ファシリティドッグからたくさんの勇気をもらったというトミ君は、病院で勇気を必要としている子どもたちのことを多くの人に知ってもらい、応援して欲しいという願いを込めて、退院した後もファシリティドッグの絵を描き続けてきました。
病気の進行にともない、今年になって骨髄移植を受けたトミ君は、200日に及ぶ入院期間中も毎日、ファシリティドッグの絵を描きました。

 

骨髄移植をしたその日も、無菌室でも、ファシリティドッグを描き続けたトミ君骨髄移植をしたその日も、無菌室でも、ファシリティドッグを描き続けたトミ君

病室の壁一面に貼られたファシリティドッグ病室の壁一面に貼られたファシリティドッグ

トミ君の言葉です。
「病気を治すのには薬や治療も大切だけど、子どもが元気になるためには、楽しいことやほっとすること、皆と一緒に笑えることが大事だと思います。ファシリティドッグがいたら、病院で頑張ったことが辛い思い出だけでなく、皆と頑張った楽しい思い出になります。ファシリティドッグに会えなくても、皆と一緒にファシリティドッグを応援することが元気のもとになって、楽しいことを考えられるようになります。誰かを応援する優しい気持ちが、他の誰かの勇気になって、皆が楽しく笑い合えるようになるとうれしいです。」

トミ君がこれまでに描いたファシリティドッグの作品は、700点になります。その中の一部を、写真展でチャリティー販売いたします。

■トミ君の作品展示・販売について
日時:2022 年12月9日(金)・10日(土)・11日(日)
時間:11:00~16:00
場所:WANCOTT(*) コミュニティスペース
(〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町 168-1 レイトンハウス4F)
※ペット同行の場合ワクチン証明書の提示他条件があります。HPご確認下さい。
https://wancott.com/news/1808/

■闘病を経験した子どもたちによる販売
12月11日(日) 13:00〜16:00
「会場に来ることができないトミ君に代わり、私たちが トミ君のグッズを販売してファシリティドッグの運営資金にしたい」と、都立小児総合医療センターでアイビーと触れ合った経験のある子どもたちが、名乗り出てくれました。作品1点1点にこめられた思いを説明しながら、販売を担当します。

販売品 *売り上げはファシリティドッグ事業のために寄付されます。

  • 手書きのトートバッグ 約40点
  • 絵画作品 約30点
  • 石ペイント作品 5点
  • キーホルダー(プリント) 100個

 ※販売は3日間ですが、展示は写真展の会期終了まで続きます。

 

作品の展示コーナー作品の展示コーナー

 

 

販売品販売品

販売品販売品

 

■関連記事
​​大好きな「アイビー」を描くことがこころの支えに
https://readyfor.jp/projects/facilitydog5/announcements/241418

■ファシリティドッグ写真展[横浜]2022 / Christmas ”Paws of Love”について
この写真展は、2018年11-12月に実施したクラウドファンディング、GREEN FUNDING(https://greenfunding.jp/fca/projects/2512)で多くの皆様からご寄付を頂き開催を予定していましたが、コロナ禍により延期となり、ようやく今年、開催が実現しました。神奈川県立こども医療センターに勤務するアニーを中心に、初代ファシリティドッグ、ベイリーの写真も展示。入院中の子どもたちとファシリティドッグの触れあいをテーマに約38点の写真が一堂に会しています。

■概要
期間:11月23日(水)~12月25日(日)10:00~19:00
内容:ファシリティドッグについて広く知っていただくためのイベントとして、横浜にて初めてファシリティドッグ写真展を開催(2016年静岡、2019年東京)。神奈川県立こども医療センターに勤務するアニーと子どもたちの触れあいの写真を中心に、「アニーと康平君の1日」など38点。
場所:WANCOTT(*) コミュニティスペース
(〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町 168-1 レイトンハウス4F)
※ペット同行の場合ワクチン証明書の提示他条件があります。HPご確認下さい。
https://wancott.com/news/1808/
主催:認定 特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ
協賛:アクサダイレクト、デニスジャパン株式会社、株式会社アクセア、一般財団法人兵藤哲夫アニマル基金
後援:神奈川県立こども医療センター、株式会社テレビ神奈川、
   ソーシャルアクションプロジェクト Premiums Harmony
※GREENFUNDINGを通じたご寄付で運営いたします。
https://greenfunding.jp/fca/projects/2512

11月26日(土)には、現地にてオンライントークショーを開催しました。白血病を患い当時入院していた川崎市の城戸康平君をゲストに迎え、神奈川県立こども医療センターのファシリティドッグ・アニーとの思い出や、ファシリティドッグ育成の監修ドッグトレーナー、ケイト・ドール博士(作業療法士として10年間ハンドラー経験もあるトレーナー)による米国におけるファシリティドッグの位置付けの話、またハンドラーの森田優子(日本初のハンドラー)とファシリティドッグのアニーも登場しました。
登壇者:キャサリン・ドール博士/城戸康平(きど こうへい)さん/森田優子(もりた ゆうこ)/アニー
MC:シャイン・オン!キッズ理事 谷本有香(たにもと ゆか)
通訳:鈴木弥生(すずき やよい)
YouTubeプレス限定公開URL: https://www.youtube.com/watch?v=nFWkOvaMFMw
 

■会期中その他イベント
<ベイリーの誕生日を祝う1週間>
日時:2022 年 12月 10日(土)~18日(日)  時間:10:00~19:00
内容:初代ファシリティドッグ、ベイリーの誕生日は12月14日です。この日にちなんで来場者の皆様にベイリーのポストカードとプレゼントをご用意しています。(数に限りがあります。)

■シャイン・オン!キッズのファシリティドッグについて
シャイン・オン!キッズのファシリティドッグは病院に常勤して医療チームの一員として働けるように、専門的なトレーニングを受けています。 看護師経験のあるハンドラーとペアになって活動し、単なる患者との触れ合いにとどまらず、小児がんや重い病気の治療にも関わっています。
現在、静岡県立こども病院、神奈川県立こども医療センター、東京都立小児総合医療センター、国立成育医療研究センターの4病院でファシリティドッグ・プログラムを展開しています。ファシリティドッグの大きな特徴は、毎日同じ病院に勤務し、個々の患児とそのご家族のニーズに合わせた活動を行うことです。痛い検査や手術室への付き添い、リハビリ支援、また時には患者さんと添い寝なども行います。いろいろな病院や施設を巡回訪問することはありません。ときどき訪れて短い時間だけふれ合うのではなく、同じ犬がいつもそこにいて多くの時間を繰り返し過ごせることが、入院治療している子どもたちの心の励みとなっています。

(*)WANCOTT
犬とのよりよい暮らしのために、「楽しみ」「学び」「健康」を総合的にサポートする大型複合施設。国内最大級の室内ドッグラン、ペットホテル、各種トレーニングやリハビリ・フィットネス及び介護・老犬ケアまでを提供している。(https://wancott.com/

★日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、ファシリティドッグ国内育成事業拡大のため12月16日(金)23時まで寄付を募っています
https://readyfor.jp/projects/facilitydog5

タイトルとURLをコピーしました