日本の3D木工表現を追求する【CNC LAB】が愛知県に2022年11月に開設!建築・内装インテリア業界に新たな風を呼び込む!

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【CNC LAB】から生み出される作品 (家具、建築、サウナ、アートなど) は、日本でも珍しい3D木工表現である。ものづくり県の愛知から豊かな木材利用の可能性を社会に提示し、「木工業界の活性化・国が推進している国産材利用促進・脱炭素社会実現」の一役を担います。
 CNC LAB は百貨店などの商空間の特注家具を製造する株式会社アーティストリー( http://www.artistry.co.jp )の工場内に2022年11月に開設されました。LABには木工先進国ドイツとイタリアの最新工作機械「5軸CNC」などのデジタル機械を導入し、日本の木工業界を活性化させる挑戦を始めます。

 

イタリアBIESSE社のCNCイタリアBIESSE社のCNC

ロボットアームによる3D加工ロボットアームによる3D加工

CNCとは
コンピューター数値制御(プログラミング)によって、機械が自動制御で加工を行う工作機械のことを指します。
木工業界では平面加工ができる3軸制御が主流ですが近年、日本の木工製造現場において3D立体加工ができる5軸制御モデルの導入が進んでいます。
 

  • 開設に至った2つの理由

 日本は欧米諸国に比べて木工発展途上国と言われていますが、現在、日本の木工建設業界はDX・デジタル木工の成長期に入っています。しかし、以下の理由により、豊かな木工表現の追及が進んでいない現状があります。
 

①閉鎖的な情報
 業界の商流上、技術を持ち、実際に製作する会社が下請けの位置にいることが多く、守秘義務などのため、自社の技術・実績を世の中に発信しづらい現状があります。その為、創造する側の建築家やデザイナーが挑戦的なデザインを相談したくても、相談先を見つける事ができないという現象が起こっています。※これは製作会社同士でも同様です。

②作り手側の機会損失
 5軸CNCは、国の補助金政策などもあり、この数年で導入する木工所・メーカー工場などが増えています。しかし、①の理由により製作会社への相談が来ないケースも多く、実際に挑戦する機会を得られず、成長するきっかけすら失われてしまっています。

 

 日本建築士会連合会によると、一級建築士の人数は増加傾向にあると示しています。更にアイデアを生み出す設計士は、大学でも3DCADを用いて複雑な形状のデザイン設計を学ぶ世代が増えており、設計と作り手のマッチング、作り手側の対応力向上が求められています。

 

  • 課題を解決するCNC LABの「3つの役割」 

 脱炭素社会実現に向け、国産材利用・木造木質空間の必要性が推奨されている昨今、より豊かで付加価値のあるデザイン設計が求められています。アーティストリーはこの課題に対して、3つの視点からノウハウを全面公開し、業界全体の活性化を図ります。
 

竣工式の様子竣工式の様子

1.クリエイティブ(創造) LAB

 建築家、デザイナーなどの職種の方々をLABに招待し、実際に頭と体を動かしながら新たなアイデアを創造する場を提供します。作り手が近くにいることで、効率の良いセッションを誘発させ、実現可能性を探っていただきます。LAB2階にはミーティングルームも完備し、考えたアイデアを直ぐ試作できる環境を整えています。

2.トレーニング(訓練) LAB
 同業他社に対して、アーティストリーが培ってきた経験値(技術・開発・教育制度)を公開し、トレーニングを受け入れる場を提供します。日本中に高い対応力を持つ作り手が増えることは、社会に豊かな木工表現の実例が増えることを意味します。

3.イノベーション(技術革新) LAB
 2016年から活用しているHOMAG社(家具用)に加えて、中規模建材サイズまで加工できるBIESSE社の5軸CNCをLAB開設に伴い、新しく導入しました。これにより表現の可能性が広がり、より新たなニーズに応えることが可能となりました。

 

  • デジタル技術と職人技の融合によって生み出された「3D木工の実例」の紹介

 近年では、アーティストリーの挑戦心・技術力・対応力に対して内装家具の領域にとらわれず、サウナや建築など様々な業界から3D木工の先駆者として相談が増えています。

木の洞窟をイメージした流氷を見ながら入れるサウナ木の洞窟をイメージした流氷を見ながら入れるサウナ

 サウナでは2021年に、サウナブームを牽引するサウナプロデューサーTTNE ととのえ親方(https://ttne.jp/)の依頼を受け、北海道知床にある北こぶし知床ホテル&リゾート(https://www.shiretoko.co.jp/)のサウナ室の改装を行いました。日本初のデジタル技術を駆使した3Dサウナは、今行くべきサウナを取り上げたサウナシュラン(https://www.saunachelin.com/)にて2年連続で上位受賞(2021年2位、2022年4位)し、業界内外で大きな話題となっています。
 

鎌倉彫をイメージした正面ファサード鎌倉彫をイメージした正面ファサード

 建築では国立競技場を手掛けた建築家 隈研吾氏の設計案件に関わります。2022年9月に鎌倉市にオープンした英国アンティーク博物館 BAM鎌倉(https://www.bam-kamakura.com/)の正面ファサードの製作を担当。伝統工芸の鎌倉彫りから着想を得て、隈研吾氏がデザインした国産ヒノキ材を使ったファサード。デジタル技術と繊細な家具職人の技術を融合させ、建設ゼネコンとタッグを組み、完成させました。

 

  • 「株式会社アーティストリー」とは

 商業施設や有名ハイブランド、個人住宅まで、さまざまな生活空間のオーダー家具什器を製作する愛知県の会社です。永年、難しい案件に対応して培ってきた職人技術に加え、木材を3次元に加工できる5軸CNCや3DCADといった最新デジタル技術を融合させて、唯一無二の作り手を目指し、日々挑戦をしています。

◆HP:http://www.artistry.co.jp/
◆instagram:https://www.instagram.com/artistry_tech/
◆Twitter:https://twitter.com/Artistry_3D
◆Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCPtkOxJOLmnKXXUMx7ErAQw

コロナ禍の中、全国の建築学生とオンライン産学連携で生み出された休憩所コロナ禍の中、全国の建築学生とオンライン産学連携で生み出された休憩所

 社内には新たなビジネスモデルとなった「わの休憩所」があります。2021年3月の完成後、この休憩所を目的とした見学者が県内外プロアマ問わず200人近く訪れ、アーティストリーの技術力、木工の新たな表現に触れました。この休憩所は同年、社会的な木材利用を評価する「ウッドデザイン賞」(https://www.wooddesign.jp/db/production/1654/)も受賞しています。

 

関連記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000074250.html
     https://www.chubu.meti.go.jp/c31seizo/withcovid/8/index.html

 
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