<詳細はこちらから>
https://camp-fire.jp/projects/view/633209
- 「ここにしか」ではなくて「ここに住みたい」と思える住まいをつくりたい
ウィメンズネット・こうべは、女性の人権を守り、ジェンダー平等社会の実現を目指して活動を始め、今年で30年になります。2004年にはDV被害女性と子どものためのシェルターを開設し、今までに約400件のサポートをしてきました。2019年には居住支援法人の資格を取り、保証人がいない、所持金が少ない、子連れであるなど、さまざまな理由から住宅取得が困難な女性を対象に家探しを手伝っています。
相談を受ける中で見えてきたことは、シングルマザーの場合、貧困+孤立の中での子育ては虐待のリスクが非常に高いという状況。厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、子どものいる世帯の平均世帯年収が 約745万円 なのに対し、母子家庭の平均世帯年収は 243万円 です。おなじくひとり親でも、父子家庭の父自身の平均年収は420万円。母子家庭はその半分です。暴力から逃れ離婚や別居ができても、保証人がいない、所持金や収入が少ないといった理由から、「虫が入り、雨漏りする物件を紹介され自尊心が傷つけられた」経験をした方もいます。
「住まいが先か、仕事が先か」と、よく言われます。しかし、安心して暮らせる住まいがあってこそ、働く意欲や学ぶ意欲も出て、健やかな子育てにも繋がります。
そんなさまざまな困難を抱える女性と子どもたちに、安心して暮らせる住まいを提供したい!
この強い思いから、「ウィメンズハウス」構想が生まれました。
この構想を初期の頃から一緒に考えつづけてきたのが、「ウィメンズハウス」を協働で運営する公益財団法人神戸学生青年センターです。
留学生・学生支援を50年つづけてきた神戸学生青年センターより、外国人留学生や学生もコロナ禍以降は特に生活に困窮しているという現状を聞き、さまざまな背景を持つ女性たちが共に暮らす「相互補助のコミュニティ」をウィメンズハウスでつくりたいと思うようになりました。
- ウィメンズハウスから、より良い社会や仕組みづくりへ大きな社会的インパクトを
孤立・孤独から抜け、安心や信頼を得る
ウィメンズハウスでは、サポ―トグループや読書会といったイベントなど、さまざまな試みを企画しています。
多様な世代や環境の女性たちが共に暮らすことで”つながり”が生まれ、孤独で不安な状況が安心・信頼できる状況に変わります。そして、困難を抱える女性たちが自信や未来への希望を持てるようになることが期待されます。
子どもたちの健やかな成長へ
地域で孤立しがちなシングルマザーの子どもたちにとって、多世代の人たちと共に暮らすことは互いに大きな学びになります。
私たちは長年の支援の現場を通して、信頼できる大人と出会うことが子どもたちの心身の健やかな成長に大きく影響することを実感してきました。特に、留学生や学生といった親でも先生でもない人たちとの出会いは、経験の少ない子どもたちの世界観を広げることにつながります。
困ったときは、すぐにつながれる
ウィメンズハウスでは、DVや虐待等に理解のある支援者が常駐することを予定しています。
とりわけ、さまざまな困難を抱える若年女性は、支援者が常駐している環境で生活することにより、困った時にはいつでも心理的なケアを受けられることになります。また、就労支援などのサポートを受けることによって、これからの人生を歩んでいくうえで自立が促進されます。
- 休眠施設の新しい活用方法にも
今回「六甲ウィメンズハウス」となる建物は、地元企業である生活協同組合コープこうべの現在は使われていない旧女子寮です。
低額所得者、高齢者、子どもを育てている方など、住宅の確保に配慮を要する方々への住宅提供は、全国各地で困難を抱えています。
その中で、今回の六甲ウィメンズハウスのように既存の休眠施設を活用することは、空きビル・旧社員寮などの民間事業者が現在は死蔵しているストック・リソースのリノベーションモデルとなるほか、企業におけるCSRの取り組みの選択肢・可能性を広げることにもつながります。この事業が困難を抱える女性や子どもへの支援に繋がるという実績を示すことで、社会貢献に繋がる建物の提供や改修・リノベーションがすすむモデル事業にしたいと考えています。
- 資金の使い道
この六甲ウィメンズハウスの改修工事費には、1億8,000万円の資金が必要です。
国土交通省の「令和4年度 住まい環境整備モデル事業」に採択され、総工事費の3分の2は国が負担する予定です。残り約8,000万円は、ウィメンズネット・こうべと神戸学生青年センターの2団体で負担します。各団体で寄付を集めていますが、まだまだ足りません。団体負担額を減らすため、今回のクラファンでは3,000万円を皆さまのお力をいただいて集めます!
改修工事費:2,600万円
手数料:約400万円 (9%+税 & 早期入金オプション 5%+税)
- 実施スケジュール
・2022年11月~12月 合同クラウドファンディング実施
・2023年6月~12月 建物改修工事
・2023年6月~ セミナー / シンポジウム開催
・2023年12月 現地見学会、オンライン内見
・2024年春 六甲ウィメンズハウス オープン予定
- 実施団体
認定NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ
1992年に発足以降、女性や子どもが安心してのびやかに自分らしく生きられる社会を目指し活動しています。
~ウィメンズネット・こうべの事業~
・相談事業(電話相談、メール相談、面接相談)
・民間DVシェルター、ステップハウス運営
・同行支援、家庭訪問支援
・居住支援
・困難を抱える女性やシングルマザーと子どもの居場所(WACCA運営)
・DV・デート DV 防止教育事業
公益財団法人神戸学生青年センター
1972年4月、新会館がオープンし「財団法人神戸学生青年センター」として活動を開始。「開かれた出会いの場」として長年にわたり活動を展開しています。
~神戸学生青年センターの事業~
・セミナー活動
・日本語ボランティア教室運営
・留学生への奨学基金事業
・古本市事業
- 最後に
DVや親族からの虐待を受けている女性、シングルマザー、非正規・低収入の女性の多くは所持金が少なく、保証人もなく、住居の取得が困難である場合が多く見られます。近年のコロナ禍において、経済的困難に直面する学生・留学生の急増、虐待により家に居場所がない女性が増えています。コロナ禍での減収に物価高が追い打ちをかけ、今後さらに生活に困窮し困難を抱える女性が増えると予想されています。六甲ウィメンズハウスでは、このような女性たちに助け合いながら生活の再建を目指せるような居住空間を提供し、新しい人生の実現をサポートしたいと考えています。
このクラウドファンディングは、私たちにとってとても大きなチャレンジです。しかし、より多くの方々に「六甲ウィメンズハウス」の存在を知っていただくことで、ウィメンズハウスが完成するのはもちろんのこと、地域にも応援された新しいコミュニティの仕組みづくりに繋がります。
六甲ウィメンズハウス実現のため、プロジェクトの拡散やご支援のご協力にお力をいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
■プロジェクトタイトル:困難を抱える女性や母子が安心して自立へと歩み出せる「住まい」をつくろう!
■プロジェクト期間:11月4日(金)~12月22日(木)
■詳細はこちらから:
https://camp-fire.jp/projects/view/633209