ビジネスコーチ調べ 課長の貯蓄額は平均1,550万円、最も高いのは経理課長で2,552万円

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ビジネスコーチ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 細川 馨)は、2022年8月25日~8月30日の6日間、全国の従業員数300人以上の企業に勤める20歳~69歳の課長を対象に「日本の課長調査」を実施し、1,000名の有効サンプルを集計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)
[調査結果]
▼ 課長の意識について

  • 自身が認識している“課長の役割” 1位「部下の育成」2位「部下のマネジメント」3位「課全体の業務管理」 人事課長では「部下のマネジメント」と「課全体の業務管理」が同率1位

全国の従業員数300人以上の企業に勤める20歳~69歳の課長1,000名(全回答者)に、課長の役割について質問しました。

まず、全回答者(1,000名)に、自身の“課長の役割”として認識しているものを聞いたところ、「部下の育成」(72.1%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「部下のマネジメント」(69.4%)、「課全体の業務管理」(68.5%)、「部下の相談相手」(61.1%)、「他の課との調整」(59.9%)でした。
業務内容別にみると、営業と技術では「部下の育成」(順に72.9%、74.2%)、企画、総務、経理、情報システムでは「課全体の業務管理」(順に67.0%、70.8%、70.6%、72.7%)、人事では「部下のマネジメント」と「課全体の業務管理」(いずれも82.9%)、製造では「部下の育成」と「部下のマネジメント」(いずれも80.0%)が1位でした。

 

  • 実は「課長の役割を知らないまま課長になった」29%
  • 「課長の役割を正確に掴めていない」24%、「課長の役割に疑問を感じることがある」43%

次に、課長としての役割に関する実感について質問しました。

【課長としての役割を知らないまま課長になった】では「非常にあてはまる」が6.0%、「どちらかといえばあてはまる」が22.6%で、合計した『あてはまる(計)』は28.6%、「全くあてはまらない」が30.1%、「どちらかといえばあてはまらない」が41.3%で、合計した『あてはまらない(計)』は71.4%となりました。
【課長としての役割を正確に掴めていない】では『あてはまる(計)』は24.3%、『あてはまらない(計)』は75.7%、【課長としての役割に疑問を感じることがある】では『あてはまる(計)』は43.2%、『あてはまらない(計)』は56.8%となりました。

 

  • 「万年課長も悪くないと思う」45%
  • 「管理職として大きく成長したいと思う」66%、人事課長では85%とモチベーションの高い人が多い傾向

また、課長職に関する意識を聞いたところ、【万年課長も悪くないと思う】では『あてはまる(計)』は44.7%、『あてはまらない(計)』は55.3%となりました。

【管理職として大きく成長したいと思う】では『あてはまる(計)』は66.4%、『あてはまらない(計)』は33.6%となりました。
業務内容別にみると、管理職として大きく成長したいと思う人の割合は、人事(85.4%)が突出して高くなり、営業(70.6%)、技術(65.3%)、企画(63.9%)、総務(62.5%)が続きました。

 

  • 自身を大きく成長させるために必要だと思うこと 1位「自己改革」2位「挑戦」3位「キャリアプラン」4位「権限委譲」5位「上司のサポート」 人事課長では「コーチング」が2位

では、成長のためにはどのようなものが欠かせないと感じている人が多いのでしょうか。

全回答者(1,000名)に、自身を大きく成長させるために必要だと思うものを聞いたところ、「自己改革」(47.4%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「挑戦」(42.0%)、「キャリアプラン」(35.1%)、「権限委譲」(34.4%)、「上司のサポート」(30.7%)でした。
業務内容別にみると、人事では「コーチング」(48.8%)が2位でした。“コーチング”は、コーチからの質問を通じて、問題点や課題を洗い出し、気づきや自発的な行動を促すことで、早期の目標達成を支援する手法です。人事課長の約半数が、コーチングを活用することで、ミドルマネジメント層ならではの課題や悩みを解決し、自身の成長を図りたいと考えているようです。

 

  • 課長が考える“理想の上司像” TOP3は「責任から逃げない」「部下のやる気を引き出せる」「判断力に優れている」 20代・30代課長では「指示がわかりやすい」が1位

続いて、“上司像”について質問しました。

全回答者(1,000名)に、こういう上司になりたいと思う上司像を聞いたところ、「責任から逃げない」(55.5%)が最も高くなり、「部下のやる気を引き出せる」(55.0%)が続きました。次いで高くなったのは、「判断力に優れている」(54.6%)、「部下の話をしっかり聴く」(51.2%)、「指示がわかりやすい」(48.8%)、「部下をさり気なくサポートする」(45.9%)、「部下の育て方が上手い」「明確なビジョンを持っている」(いずれも45.0%)、「説得力がある」(43.5%)、「部下の失敗を受け止める」(42.3%)でした。
年代別にみると、20代・30代では「指示がわかりやすい」(68.2%)、40代では「判断力に優れている」(54.2%)、50代と60代では「責任から逃げない」(順に57.4%、70.2%)が1位でした。

 

  • 課長が考える“苦手な上司像” TOP3は「決断ができない」「人のせいにする」「言動に矛盾が多い」 20代・30代課長では「人のせいにする」が1位

他方、こういう上司は苦手と思う上司像を聞いたところ、「決断ができない」(55.3%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「人のせいにする」(50.8%)、「言動に矛盾が多い」(50.6%)でした。以降、「すぐに感情的になる」(49.9%)、「曖昧な指示が多い」(49.7%)、「人によって態度が違う」(49.4%)、「人の欠点ばかり探す」(47.9%)、「視野が狭い」(46.6%)、「部下に仕事を押し付ける」「偉そうにしている」(いずれも45.0%)が続きました。
年代別にみると、20代・30代では「人のせいにする」(63.6%)が1位でした。

▼ 会社への要望について

  • 勤務先に人材開発・組織開発のために導入してほしいと思っていること 研修・支援では1位「中堅・リーダー層の能力開発」2位「課長向けリーダーシップ開発」3位「キャリア研修」4位「コーチングスキル研修」5位「問題解決研修」6位「新人・若手層の戦力化支援」7位「ハラスメント研修」、取り組みでは1位「コーチング」2位「1on1ミーティング」、評価では1位「360度評価」

会社への要望について質問しました。

全回答者(1,000名)に、勤め先に人材開発・組織開発のために導入してほしいと思っていることを聞いたところ、【研修・支援】では「中堅・リーダー層の能力開発」(24.8%)が最も高くなり、「課長向けリーダーシップ開発」(22.9%)、「キャリア研修」(21.0%)、「コーチングスキル研修」(19.1%)、「問題解決研修」(17.9%)、「新人・若手層の戦力化支援」(16.0%)、「ハラスメント研修」(15.2%)、「部長向けリーダーシップ開発」(14.9%)、「チームビルディング研修」(13.4%)、「役員向けリーダーシップ開発」(10.4%)が続きました。
【取り組み】では「コーチング」(17.1%)が特に高くなりました。課題解決や目標達成を支援する手法であるコーチングを、組織力アップのための取り組みとして導入してほしい人が多いようです。次いで高くなったのは、「1on1ミーティング」(9.5%)、「経営陣とのタウンホールミーティング(対話集会)」(8.6%)、「早期選抜型教育(タレントマネジメント)」(7.3%)、「エンゲージメントサーベイ」(6.1%)でした。
【評価】では「360度評価」(14.0%)が最も高くなり、「バリュー評価」(7.9%)、「オープン主義評価」「リアルタイムフィードバック」(いずれも7.7%)、「OKR(目標と成果指標)」(6.8%)でした。

▼ 生活実態について

  • 課長の年収は平均885万円、最も高いのは企画課長で943万円

年収や貯蓄額について質問しました。

全回答者(1,000名)に、個人年収を聞いたところ、「700万円~800万円未満」(15.4%)や「800万円~900万円未満」(14.0%)、「1,000万円~1,100万円未満」(14.7%)に多くの回答が集まり、平均は885.2万円でした。
業務内容別にみると、個人年収の平均は、企画(942.8万円)が最も高くなり、技術(938.3万円)、情報システム(853.8万円)、営業(842.2万円)、総務(839.7万円)が続きました。

 

  • 課長の貯蓄額は平均1,550万円、最も高いのは経理課長で2,552万円

また、貯蓄額を聞いたところ、「500万円~1,000万円未満」(17.3%)や「1,000万円~1,500万円未満」(12.9%)などに多くの回答が集まり、平均は1,550.2万円でした。
業務内容別にみると、貯蓄額の平均は、経理(2,551.5万円)が最も高くなり、企画(1,938.8万円)、人事(1,722.0万円)、製造(1,688.9万円)、技術(1,656.6万円)が続きました。

 

  • 「報酬に満足」43%、報酬満足度が最も高いのは経理課長
  • 「今年の4月以降に報酬がアップした」39%
  • 報酬満足度が最も高くなった年収ゾーンは「1,300万円~1,500万円未満」

次に、報酬満足度や報酬の変化について質問しました。

全回答者(1,000名)に、現在の自身の報酬に満足しているか聞いたところ、「満足している」は42.8%、「満足していない」は57.2%となりました。
業務内容別にみると、報酬に満足している人の割合は、経理(52.9%)が最も高くなり、技術(49.6%)、総務(45.8%)が続きました。

また、今年の4月以降に報酬がアップしたか聞いたところ、「アップした」は39.4%、「アップしなかった」は60.6%となりました。
業務内容別にみると、報酬がアップした人の割合は、技術(44.9%)が最も高くなり、営業(40.6%)、製造(40.0%)が続きました。

年収によって、報酬満足度に違いはあるのでしょうか。
現在の自身の報酬に満足している人の割合を個人年収別にみると、1,300万円~1,500万円未満の層(79.6%)が最も高くなり、1,100万円~1,200万円未満の層(65.5%)、1,500万円以上の層(65.0%)、1,000万円~1,100万円未満の層(57.1%)が続きました。

 

  • 課長のお小遣い額の平均は5.7万円/月、平日のランチ代の平均は630円/回、デートで支払う飲食代の平均は6,980円/回

お小遣い額やランチ代、デートで払う飲食代について質問しました。

全回答者(1,000名)に、お小遣い額(月額)はいくらくらいか聞いたところ、「3万円」(24.3%)や「5万円」(25.8%)に多くの回答が集まり、平均は5.7万円でした。

平日のランチ代(1回)はいくらくらいか聞いたところ、「500円未満」(12.8%)や「500円台」(27.3%)、「1,000円~1,500円未満」(21.0%)に回答が分かれ、平均は630円でした。
また、デートで飲食代(1回)を支払う際、いくらくらい支払うことが多いか聞いたところ、「0円」(26.9%)や「5,000円~10,000円未満」(23.4%)、「10,000円~15,000円未満」(28.7%)に回答が分かれ、平均は6,980円でした。

 

  • 「部下との会話が好き」77%、人事課長では83%
  • 「部下との飲みニケーションが好き」57%、営業課長では63%

部下との会話や飲みニケーションについて質問しました。

全回答者(1,000名)に、部下との会話が好きか聞いたところ、「好き」は76.9%、「好きではない」は23.1%となりました。
業務内容別にみると、部下との会話が好きという人の割合は、人事(82.9%)が最も高くなり、経理(79.4%)、技術(78.8%)が続きました。

また、部下との飲みニケーションが好きか聞いたところ、「好き」は56.6%、「好きではない」は43.4%となりました。
業務内容別にみると、部下との飲みニケーションが好きという人の割合は、営業(63.4%)が最も高くなり、技術(59.7%)、人事(56.1%)が続きました。

 

  • 部下に飲食代をおごる回数の平均は5.3回/年、人事課長では9.7回
  • 部下に飲食代をおごることが多い金額の平均は5,077円/回、人事課長では5,841円

続いて、部下に飲食代をおごる頻度・金額について質問しました。

全回答者(1,000名)に、部下に飲食代をおごるのは年間で何回くらいか聞いたところ、「0回」(22.8%)が最も高くなり、「1回」(12.0%)や「2回」(14.3%)、「5回」(9.2%)、「10回~19回」(16.8%)などにも回答が集まり、平均は5.3回でした。
業務内容別にみると、部下に飲食代をおごる回数(年間)の平均は、人事(9.7回)が最も多くなり、営業(7.6回)、企画(5.2回)が続きました。

また、部下に飲食代(1回)をおごる際、いくらくらいおごることが多いか聞いたところ、「0円」(22.8%)や「5,000円~10,000円未満」(24.0%)、「10,000円~15,000円未満」(19.5%)などに回答が集まり、平均は5,077円でした。
業務内容別にみると、部下に飲食代(1回)をおごることが多い金額の平均は、人事(5,841円)が最も高くなり、営業(5,584円)、技術(5,229円)が続きました。

 

  • 「現在の生活に満足」56%、生活満足度が最も高いのは経理課長

生活満足度について質問しました。

全回答者(1,000名)に、現在の生活に満足しているか聞いたところ、「満足している」は55.8%、「満足していない」は44.2%となりました。
業務内容別にみると、生活に満足している人の割合は、経理(64.7%)が最も高くなり、技術(61.0%)、総務(58.3%)、営業(55.1%)、人事(53.7%)が続きました。

▼ 上司や部下とのコミュニケーションについて

  • 上司に言って後悔したセリフ 1位「できません」2位「辞めます」3位「わかりません」
  • 部下に言って後悔したセリフ 1位「頑張って」2位「どうしてできないの?」3位「やる気あるの?」

上司や部下とのコミュニケーションについて質問しました。

全回答者(1,000名)に、上司に言って後悔したセリフを聞いたところ、1位は「できません」(44名)となりました。以降、2位「辞めます」(10名)、3位「わかりません」(8名)、4位「私がやります」(7名)、5位「やりたくありません」「自分でやってみてください」(いずれも6名)が続きました。

また、部下に言って後悔したセリフを聞いたところ、1位は「頑張って」(27名)となりました。以降、2位「どうしてできないの?」(20名)、3位「やる気あるの?」(11名)、4位「ダメだね」(10名)、5位「自分で考えて」(9名)が続きました。

 

  • 課長が相談したい“理想の上司” 芸能人では1位「所ジョージさん」2位「阿部寛さん」3位「明石家さんまさん」 アニメ・漫画キャラでは「島耕作」がダントツ、2位「ドラえもん」3位「安西光義」
  • 課長が仕事を任せたい“理想の部下” 芸能人では1位「堺雅人さん」2位「小栗旬さん」「竹内涼真さん」 アニメ・漫画キャラでは1位「ドラえもん」2位「竈門炭治郎」3位「島耕作」

最後に、全回答者(1,000名)に、“理想の上司”“理想の部下”のイメージに合う芸能人とアニメ・漫画のキャラクターについて質問しました。

悩みを相談したいと思う“理想の上司”のイメージに合う人物を聞いたところ、【芸能人】では柔らかい物腰の印象でどんな悩みに対しても親身になって聞いてくれそうな「所ジョージさん」(51名)が1位となり、2位「阿部寛さん」(35名)、3位「明石家さんまさん」(33名)、4位「タモリさん」「ビートたけしさん」「堺雅人さん」(いずれも22名)、7位「天海祐希さん」(13名)が続きました。
【アニメ・漫画のキャラクター】では1人のビジネスパーソンがビジネスで多くの困難を経験しながら出世していく様子を描いた“島耕作”シリーズの主人公である「島耕作(○○ 島耕作)」(89名)がダントツとなり、2位「ドラえもん(ドラえもん)」(29名)、3位「安西光義(SLAM DUNK)」(19名)、4位「モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)」(12名)、5位「フグ田マスオ(サザエさん)」(11名)、6位「沖田十三(宇宙戦艦ヤマト)」「孫悟空(ドラゴンボール)」(いずれも10名)が続きました。

また、仕事を任せたいと思う“理想の部下”のイメージに合う人物を聞いたところ、【芸能人】では1位「堺雅人さん」(17名)、2位「小栗旬さん」「竹内涼真さん」(いずれも16名)、4位「木村拓哉さん」(11名)、5位「綾瀬はるかさん」「菅田将暉さん」(いずれも8名)、7位「横浜流星さん」「櫻井翔さん」(いずれも7名)となりました。
【アニメ・漫画のキャラクター】では1位「ドラえもん(ドラえもん)」(27名)、2位「竈門炭治郎(鬼滅の刃)」(23名)、3位「島耕作(○○ 島耕作)」(15名)、4位「江戸川コナン(名探偵コナン)」(14名)、5位「出木杉英才(ドラえもん)」(13名)、6位「モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)」(12名)、7位「ロロノア・ゾロ(ONE PIECE)」(9名)となりました。

≪調査概要≫
調査タイトル
:日本の課長調査2022
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする従業員数300人以上の企業に勤める20歳~69歳の課長
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年8月25日~8月30日の6日間
有効回答数:1,000サンプル
実施機関:ネットエイジア株式会社

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