サウジアラムコとの包括協力協定(MOC)締結

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 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、サウジアラビア国営企業サウジアラムコ(以下「アラムコ」、社長兼CEO: アミン・H・ナセル)との間で、カーボンニュートラルに向けた将来の低炭素エネルギーとして期待される水素・燃料アンモニアを対象として、その製造や貯蔵に係るプロジェクト支援・技術開発・人材育成で連携していくことで合意し、2022年10月8日、「水素・アンモニア分野における包括協力協定」(Memorandum of Cooperation、以下「MOC」)を締結しました。
 JOGMECは当該MOCに規定されたこれらの活動を通じて、我が国へのエネルギー安定供給に向けアラムコとの間で一層の関係強化を図ってまいります。

MOC締結の様子  左から細野理事長(JOGMEC)、アルカターニ ダウンストリーム部門シニア・バイスプレジデント(サウジアラムコ)MOC締結の様子  左から細野理事長(JOGMEC)、アルカターニ ダウンストリーム部門シニア・バイスプレジデント(サウジアラムコ)

 JOGMECは、本MOCにより、2022年5月20日に公布された改正JOGMEC法に基づく新たな支援分野である水素・アンモニア等の製造・貯蔵に係る具体的なプロジェクトの組成やリスクマネー供給をサウジアラビアにおいて積極的に行うことを目指しています。

 また、JOGMECが公表したCCS(二酸化炭素回収・貯留)や温室効果ガス排出量算定に係るガイドラインを踏まえつつ、個別プロジェクトの実現に向けた諸課題を議論する意見交換の場を設ける予定です。

 更には、環境への影響を低減するための技術開発やカーボンニュートラルを達成するための人材育成の取組を盛り込み、アラムコとの間で包括的な協力を進めてまいります。

 JOGMECの前身である石油公団も含め、アラムコとの間でのエネルギー開発分野における継続的協力関係の構築は、今般のMOC締結が初めてのことであり、我が国の2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、共通の課題である低炭素・脱炭素に正面から取り組むものです。

 従前の原油・天然ガスのみならず、水素・燃料アンモニアにおいても主要生産国になることが予想されるサウジアラビアと、それらの主要消費国になることが予想される我が国とが今般のMOC締結を通じて連携を強化していくことは、水素・燃料アンモニアの市場の確立に向けた強い牽引力になると期待されます。

 JOGMECは、本MOCのように、これまで築いた産油・産ガス国との関係を活用することも視野に、日本企業が参画する水素・燃料アンモニアの製造・貯蔵に係るプロジェクトや低炭素化・脱炭素化に不可欠なCCSに係るプロジェクト等を積極的に支援してまいります。

■参考
法改正によるJOGMECの機能強化と名称変更について(2022年5月20日)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00022.html

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https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00054.html?mid=pr_221011

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