今回は、6月に迎える「父の日」に関連して、「Z世代が思う理想の父親像」を調査いたしました。
【調査概要】
調査時期:2022年5月21日〜5月28日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の10代20代女性23人(参考値として算出)
- 父の日のプレゼント/お祝いについて
父の日に何をプレゼントするかを調査した結果、「今年は何も送る予定がない」の回答が39.1%と最も多く見られました。
母の日は、「何も送っていない」の回答は17.4%と、父の日に何も送らない人の半数以下という結果となり、「お菓子(17.4%)」や「コスメ(13.0%)」「アクセサリー(13.0%)」の回答も多く見られました。
「母の日の方がプレゼントが多く売られていて思い出しやすい」「父の日はあげるものに迷う」という意見があり、母の日の方がプレゼントをあげる文化が根付いているようです。
また母の日と父の日どちらとも、お菓子などの気軽にあげられるものをプレゼントする傾向がありました。
- Z世代が思う理想の父親像とは?
「理想の父親像として当てはまる要素は?」と尋ねた質問では、「意見を尊重してくれる(73.9%)」という回答が最も多い結果となりました。父娘で世代間ギャップにより意見が合わないこともあると思いますが、意見を尊重して欲しいと感じている子どもが多いようです。
続いて、「優しい(69.6%)」「清潔感がある(69.6%)」がランクイン。一方で「教育熱心(4.3%)」や「威厳がある(0%)」がワーストの結果となりました。やはり、Z世代の娘から見て厳しい威厳のある父親よりも、優しくて意見を尊重してくれる父親像を望んでいるようです。
次に、「自身はどんな親になりたいか」を具体的に尋ねたところ、「意見を尊重してあげる」「価値観を押し付けない」といった記述が多く見られた一方で、「意見を尊重しつつもきちんと教育してあげたい」「間違ったことはちゃんと注意したい」という記述も多くありました。意見を押し付けられることは望んでいないものの、教育や注意をすること自体は必要なことだと感じているようです。
親として指針を示してあげつつ、子どもの価値観を尊重するというバランスを保つことや、意見を押し付けるのではなくあくまで一意見として投げかけることが、Z世代の子どもとの親子関係で重要になりそうです。
- 父親にしたい著名人は?
また、「芸能人でいうなら?」という質問に対し、「木村拓哉(3票)」が最も多かった一方で、「カジサック」や「ヒカキン」(敬称略)といったYoutuberがランクインしており、Z世代ならではの回答結果となりました。Youtube上での家族との様子や、子どもと一緒に楽しんでくれそうな印象が、理想の父親像にも反映されているのでしょう。回答結果から、芸能人は憧れの意味合いが強い「理想」であり、Youtuberはよりリアルに楽しい家庭が想像できることから「理想」的だと感じる若者がいるのだと思われます。
- 両親への感謝の気持ち
父親への感謝の気持ちを尋ねたところ、「いつも応援してくれてありがとう」「相談したら必ず答えを出してくれて頼りにしている」「話や愚痴を聞いてくれてありがとう」などの声が多く見られました。父親から意見を押し付けられたくはないものの、やはりいざという時相談に乗ってくれるほど信頼している人が多いようです。きちんと子どものことを思って助言をくれていることを理解しているのでしょう。
父の日は、母の日に比べてお祝いをしない人多く、しない人が39.1%という結果でしたが、
Z世代の子どもも心の底では、父親に感謝し、信頼しているのですね。
Z世代の本心を踏まえて、親子がお互いの意見を尊重し合い、父の日にも母の日と同じように感謝を伝えることができると良いですね。
●Zresearchについて
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