カンロは、2021年に発表したKanro Vision 2030において、キャンディという枠を超えて新たな市場と製品の創造を目指す「フューチャーデザイン事業」を発表しています。
今回の両社の共創は、その「フューチャーデザイン事業」の一環として、キャンディから始まるサーキュラーエコノミーの実現を目指し、規格外で販売不可能な飴を活用した原料をもとにアップサイクル(※)した日用品の共同開発・事業化を行うものです。
(※)アップサイクルとは
リユース(再利用)、リサイクル(再循環)と異なり、廃棄物や副産物など、従来、不要と考えられたり有効活用されていないものを、様々なアイデアや手法でさらに価値の高いプロダクトに転換すること。
■共創の取り組みの背景と商品概要
カンロでは、飴やグミ等の糖由来の商品を開発し販売しておりますが、規格外の飴として、成形の過程で出る削りかすや最終商品としては出荷に適さない割れ・傷等のある飴が排出されています。これまでも食品ロスに積極的に取り組み、工場で排出される規格外で販売不可能な飴を飼料や肥料として活用を進めていました。この度、2030 年の将来像を描いたKanro Vision 2030のもと、「フューチャーデザイン事業」として「サステナブル」をテーマにした事業に取り組むにあたり、より主導的に資源の循環につながる取り組みを検討する中で、独自の発酵技術をもとに未利用資源をアップサイクルした商品開発や事業に取り組むファーメンステーションとの共創に至りました。
今回、ファーメンステーションの発酵技術と素材を活かしているため不純物が少なく再活用しやすいカンロの飴が結びつくことで、発酵アルコール(エタノール)へとアップサイクルが実現し、それを利用したオリジナルの「ウエットティッシュ」を開発しました。
本商品は、グミッツェルでお馴染みのカンロ直営店「ヒトツブカンロ」から、環境を考えたサステナブルなラインとして新たに展開される「ヒトツブカンロearth」の第一弾商品の一つとして発売されます。
【地球をあるくウエットティッシュ】
規格外で販売ができない飴と、未利用資源の田んぼのお米を発酵させて精製されたアルコールを使用しました。
キャンディを取る手とわたす手の汚れを落とし、清潔に保ちます。
「イロドリ」「ウミ」「ハナ」「ヒカリ」の4種類を展開。
価格:200円(税込)
発売日:2022年9月14日
販売方法:ヒトツブカンロ2店舗(グランスタ東京店、新宿ミロード店)、ヒトツブカンロ オンラインショップ
「ヒトツブカンロearth」では、「キャンディをわたす手を大切にする」を コンセプトとしたグッズや、エコと楽しさが加わったリユースしたくなるキャンディなど、資源の循環や環境への配慮をデザインした、サステナブルな商品が展開される予定です。
■ファーメンステーションの未利用資源 再生・循環パートナーシップ
ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップです。岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。
当社は、未利用資源の活用において、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの様々な未利用資源を再生することで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発に取り組んでいます。
未利用資源 再生・循環パートナーシップ事業として、これまでも、アサヒグループとJR東日本グループが製造するりんごのお酒「シードル」の醸造工程から発生する副産物である「りんごの搾り残さ」や、ANAグループが取り扱う流通過程で汚れや傷みなどにより規格外となり販売できないバナナ、象印マホービンが炊飯ジャーの商品開発において炊飯した際の試食で食べきれないごはん等を活用し、それら未利用資源を発酵・蒸留、精製した「エタノール」を用いたアロマ製品や除菌ウエットティッシュなどを製造・販売するパートナーシップに取り組んでいます。
ファーメンステーションでは、今後も未利用資源の再生・循環パートナーシップの取り組みを拡大し、貴重な未利用資源を有する企業(食品・飲料メーカー等)や、そのアップサイクルした原料や商品を展開可能な企業(化粧品・生活雑貨メーカー、小売り等)との連携を推進してまいります。
▼未利用資源 再生・循環パートナーシップの事例紹介ページ
https://fermenstation.co.jp/collabo/
■カンロ株式会社 会社概要
会社名 :カンロ株式会社
代表者 :代表取締役社長 三須 和泰
所在地 :東京都新宿区西新宿3丁目20番2号 東京オペラシティビル37階
創業 :1912年(大正元年)11月10日
事業内容 :菓子、食品の製造および販売
URL :コーポレートサイト https://www.kanro.co.jp/
KanroPOCKeT https://kanro.jp/
<カンロ展開ブランド>
■ヒトツブカンロ概要
「ヒトツブカンロ」はカンロ飴やピュレグミでおなじみのカンロ株式会社が創業100周年を迎える2012 年にオープンしたキャンディショップです。コンセプトは「ヒトからヒトへ つながるヒトツブ」。キャンディをあげる楽しさともらう楽しさを作り出し、小さなヒトツブがヒトからヒトへとつながっていくお店を目指しています。
商品開発コンセプトは、雑貨のように気軽に、そして誰かに思わず贈りたくなるキャンディ。ショップ名の「ヒトツブカンロ」には、「ひと粒のキャンディはさりげないけれど、そのひと粒が持つ暮らしに潤いを与えてくれる力を、再認識してもらいたい」という想いを込めました。お店には、新しい美味しさのグミッツェルやピュレショコラティエ、カラフルなパッケージが勢揃いした店内は、10年前のオープン時から話題に。グミッツェル、ピュレショコラティエ、フルーティアロマのど飴、どれもヒトツブカンロ誕生時からの人気商品です。
2022年9月より、環境を考えたサステナブルなラインとして、「ヒトツブカンロearth」を新たに展開します。
【ヒトツブカンロ ショップ情報】
<ヒトツブカンロ グランスタ東京店>
営業時間:月~土 8:00~22:00
日・連休最終日の祝日(単日の祝日含む)8:00~21:00
〒100-0005 東京都千代田区丸の内 1-9-1 JR 東京駅構内 B1F グランスタ内
TEL:03-5220-5288
<ヒトツブカンロ 新宿ミロード店(ポップアップストア)>
期間限定:2022年12月末日まで
営業時間:10:00~21:00
〒160-0023 新宿区西新宿 1-1-3 新宿ミロードモザイク通り
TEL:03-3349-5715
<ヒトツブカンロ オンラインショップ>
https://kanro.jp/pages/hitotubu
【ファーメンステーションについて】
ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップです。岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。これらのサステナブル原料を化粧品・ライフスタイル製品の原料として化粧品メーカー・原料卸に販売する原料事業のほか、自社ブランドによるオーガニック化粧品事業、原料提案から製品開発まで一貫して引き受けられる化粧品・ライフスタイル製品等のODM/OEM事業を行っております。また、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの様々な未利用資源を活用しアップサイクルすることで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発を大企業との共創を通じて取り組んでおります。
エタノールの製造過程で生成される発酵粕は、化粧品原料や地域の鶏や牛の飼料として利用し、さらに鶏糞は水田や畑の肥料にするなど、廃棄物ゼロの循環型モデルを構築し、地域循環型社会の形成にも取り組んでおります。
また、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する国際的な制度「B Corp 認証」を取得しています。
会社名 : 株式会社ファーメンステーション
代表者 : 代表取締役 酒井 里奈
所在地 : 〒130-0003 東京都墨田区横川1-16-3 センターオブガレージ Room04
設立 : 2009年7月7日
事業内容 : アルコール等の化粧品・雑貨・食品向け原料提供/開発、化粧品・雑貨OEM/ODM、未利用資源を活用した事業共創、自社オーガニックブランド事業
自社サイト : https://fermenstation.co.jp/
オンラインショップ: http://www.fermenstation.jp/
共同開発商品紹介 : https://fermenstation.co.jp/collabo/#products
OEM/ODMご案内 : https://fermenstation.co.jp/oem/
このニュースに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
株式会社ファーメンステーション 北畠 Tel:03-6206-9485 E-mail:info@fermenstation.jp