空き家の活用 太陽光発電システムを設置する

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2012年にはじまった「固定価格買取制度(FIT制度)」によって誰でも手軽に売電が可能となり、日本の太陽光発電導入量は右肩上がりの状況が続いています。
太陽光発電は、風力発電などの自然エネルギーを利用する発電方法の一つであり、その発電は、光が当たると電気が生まれるソーラーパネル(太陽電池)と呼ばれる設備を用いて行われます。

1. メリット

設置する家屋の屋根の広さ、向き、築年数等の条件によって、設置が難しい場合がありますが、
設置できれば空き家のため発電した電力をほぼ売電に充てられます。
空き家に太陽光発電を設置するメリットは、1.空き家に付加価値がつけられる、2.売電での利益を得られる、3.補助金が受けられるケースがある、4.CO2削減や原油の節約が期待でき環境に優しいなどがあげられます。
なお、補助金は国によるものは終了してしまいましたが、地方自治体の補助金はまだ受けられるものがあります。

2. デメリット

一方で設置することのデメリットは、1.初期費用が高額、2.空き家の耐用年数を考慮しなければならない、3.設置してしまうと空き家を自由に取り壊せなくなる、4.メンテナンスが必要5.FIT制度の見直しがあげられます。
なお、初期費用は高額ですが、10年前には800万円くらいかかっていた設備は、現在では150~250万円(1kw当たり40万円弱くらい)で取り付けができるようになっています。
取り付け工事では、屋根が損傷し雨漏りすることもあるようです。
見積もりは複数の業者に作成してもらい、信頼のおける業者を見極めましょう。
現在、FIT制度が設けられていますが、設置価格が年々低下しており、買取価格の見直しは今後もあり得ます。

3. 設置で見込める収益

2022年のFIT 制度での売電価格は17円/kwとなります。2012年当初の価格・48円/kwから年々減少していますが、一方で初期投資が安価となっており、性能もアップしています。
発電量は1kw(ソーラーパネル約4枚)当たり少なく見積もっても、年間1,000kwhです。5kw分のパネルを設置すると、年間5,000kwhとなります。
2022年の売電価格は17円ですから、年間 85,000円の売り上げということになります。

初期費用・・・150万円(工事費込み・5kwh ソーラーパネル20枚設置)
年間売電額・・・85,000円 (1kw当たり年1,000kw発電×5kw×@17円)

150万円÷85,000円=17.6年 設置後約17年半で元が取れる計算となります。
但し、この計算は年間の発電量を少なく見積もった場合であり、実際にはもっと多く発電できるようです。

4. 空き家に太陽光パネルを設置する方法

空き家への太陽光パネル設置の方法には、主に以下の2パターンがあります。

(1)空き家の屋根に載せる
屋根の強度が太陽光パネルの重さに耐えられるようであれば、屋根に設置できます。
屋根の耐久性は、専門家に依頼してチェックしましょう。
耐久性が乏しいと判断された場合、住宅の修繕が考えられますが、修繕費用をかけてまでパネルを置くメリットはないかもしれません。

(2)更地にして設置
空き家を解体して更地にすることで、屋根に載せるより太陽光パネル面積を大きくできます。
パネルの面積が大きい分、より大きな収益を見込めるので、空き家を解体しても構わないのであればおすすめです。
ただし、この方法は空き家の解体費用を準備できるかが問題なので、手元の資金で解体費用+パネルの設置費用がたりるかじっくり考えましょう。

5. 空き家を解体して、太陽光発電を備えた賃貸住宅を建てた事例

中国地方のとある空き家を相続された方は、解体するにも費用がかかり、土地だけになると控除がなくなり、固定資産税も高くなることから、空き家を解体し、大容量の太陽光発電を備えた賃貸住宅を建てています。
そうすることで家賃収入が期待でき、万が一、借り手がみつからなくても売電である程度利益を上げられることになります。

6. まとめ

空き家に太陽光パネルを取り付けることは可能ですが、メリット・デメリットがあります。
発電による収益は空き家管理費用に充てられるので、手間とお金ばかりかかる家から収益があがるのは大きな魅力となります。
見込める収入や初期費用、維持費や空き家の耐久性などをチェックして、太陽光パネル導入にメリットがあるのであれば、空き家活用として前向きに検討してみましょう。

空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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【会社概要】
■会社名 株式会社ナビット
■代表者 代表取締役 福井泰代
■設 立 2001年1月
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