KIIがRNA創薬バイオベンチャーのクロバーナに出資

この記事は約4分で読めます。
慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、川崎医科大学発ベンチャー企業であるクロバーナに対して出資をいたしました。クロバーナは今回の増資により1億円の資金調達を実施し、独自に開発したRNA創薬標的認識システムを活用した新規医薬品開発を進めます。
慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下KII)は、弊社が運営するファンドより、川崎医科大学発スタートアップ第一号の株式会社クロバーナ(本社:岡山県倉敷市、代表取締役社長 伊藤 達男、以下 クロバーナ)に対して第三者割当増資による出資をいたしました。今回の調達額は総額1億円となります。

◆RNA創薬標的認識技術を開発・活用した新規パイプライン構築へ
クロバーナは、世界唯一の「RNA創薬標的認識システム」を基盤技術とし、高精度・高速のRNA創薬を実現する未来を変えるハイブリッド型バイオベンチャーです。がん(cMYC等)の発生・悪性化・転移、また筋萎縮性側索硬化症(ALS)、拡張型心筋症(DCM)など異常タンパク質の蓄積が原因で発症する疾患等において、ノンコーディングRNAがそれらの原因解明に重要な役割を果たすことが分かってきました。
一方、ノンコーディングRNAはmRNAと比較して低い発現レベルや時間特異的な発現パターンなど様々な課題により、創薬標的とすることが従来技術では大変困難でした。
クロバーナが開発した世界唯一のRNA創薬標的認識システムを活用することで、ノンコーディングRNAを含めた様々なRNA上の治療標的配列、及びRNA結合タンパク質の機能解析が可能となり、ノンコーディングRNA創薬という未知なる分野の創出が可能となります。
今回調達した資金を用いて、未解析疾患における新規創薬標的の特定、及びパイプラインの創出を目指します。

■会社概要
会社名 :株式会社クロバーナ (CLOVERNA, Inc.) 
所在地 :岡山県倉敷市松島577
代表者 :代表取締役社長 伊藤 達男
設立  :2020年5月26日
事業内容:独自のRNA創薬標的探索システムを開発・活用した医薬品研究開発
U R L  :https://cloverna.com/

◆慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)について
KIIは、2015年12月に、主に慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップを支援するため創設されました。また、2020年1月からは、慶應義塾大学に限らずシード・アーリーステージからのリード投資を中心に、デジタルテクノロジーによる社会の革新や、医療・健康などの課題解決に取り組む技術系スタートアップに投資対象を広げ投資活動を推進しています。
スタートアップへの投資育成を通じて日本が誇る大学等の研究機関の技術や知的財産といった優れた研究成果の社会実装を推進し社会貢献の一翼を担うと同時に、ベンチャーキャピタルファンドとして高い収益性を確保し持続的なイノベーションエコシステムの構築に取り組んで参ります。

<KIIの概要>
商号  :株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(Keio Innovation Initiative, Inc.)
事業内容:大学発技術系ベンチャー企業の育成、ベンチャーキャピタルファンドの運営
資本金等:1億円(資本準備金5000万円を含む)
代表者 :代表取締役社長 山岸広太郎
URL  :https://www.keio-innovation.co.jp
 

タイトルとURLをコピーしました