福岡県主催イベントで佐賀のNPOが講演。「地域からはじめるネイチャーポジティブ」——OECM・サーキュラーエコノミーの実践が県境を越えた

business
この記事は約3分で読めます。

NPO法人 唐津Farm&Foodは、2026年3月15日(日)、福岡県宗像市の宗像ユリックスで開催された「環境保全活動団体交流会」(主催:宗像・遠賀・粕屋地域環境協議会/事務局:福岡県宗像・遠賀保健福祉環境事務所 地域環境課)に講師として登壇しました。

「地域からはじめるネイチャーポジティブ――OECM(自然共生サイト)と資源循環・環境教育の実践」をテーマに講演を行い、第2部ではアップサイクルを体験するワークショップも実施。高校生から地域の環境活動家まで約50名が参加し、佐賀・唐津の取り組みが福岡の環境保全ネットワークと共鳴した一日となりました。

ネイチャーポジティブとは何か

ネイチャーポジティブとは、2030年までに生物多様性の損失を止め、自然を回復軌道に乗せることを目指す国際的な目標です。2022年のCOP15で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に基づき、日本でも企業・自治体・NPOが取り組みを加速させています。

唐津Farm&Foodは佐賀県唐津市を拠点に、ビーチクリーン・環境教育・資源循環・自然共生サイトの整備を通じてネイチャーポジティブを地域から実践するNPOです。

講演内容:佐賀・唐津の実践を福岡へ

講演では以下の3テーマを報告しました。

① 対馬をはじめとした海洋プラスチック問題 対馬海流の影響で大量の漂着ごみが集まる北西九州の実態と、呼子・波戸岬などでのビーチクリーン活動を紹介。子どもたちと地域が一体となって取り組む現場の声を伝えました。

② サーキュラーエコノミー(資源循環)の実践 サーキュラーエコノミーとは、廃棄物をなくし資源を循環させる経済モデルです。唐津Farm&Foodでは廃ペットボトルキャップをPrecious Plastic技術で加熱・成形し、キーホルダーや絵馬・ビーズへとアップサイクルしています。「捨てるはずだったプラスチックが地域の宝物になる」この体験が、子どもたちが循環型社会を身体で理解する環境教育になっています。

③ 相知町・横枕の自然共生サイト(OECM) OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)とは、国立公園などの保護区以外で生物多様性の保全に貢献している土地を環境省が認定する制度です。唐津Farm&Foodが管理する横枕農園は自然共生サイトとして認定されており、環境省の30by30アライアンスにも参加しています。

ワークショップ:アップサイクルを体で学ぶ

第2部では2つのワークショップを実施しました。

「希望の絵馬づくり」では廃ペットボトルキャップから作ったアップサイクル絵馬に未来への想いを綴り、ツリーに飾りました。「ビーズブレスレットづくり」ではアップサイクルビーズを使ったブレスレット制作を体験。参加した高校生たちも夢中で手を動かしました。

若い世代が「みんなで守る」姿勢を発信する

同交流会では古賀里山を守る会、福岡県光陵高等学校うみがめクラブによる活動報告も行われました。うみがめクラブによるカスミサンショウウオの保全活動では、若い世代が中心となって「みんなで守る」姿勢を社会へ発信。同じ課題を抱える環境保全団体が一堂に会し、地域を越えたネットワークが生まれた交流会となりました。

団体概要

団体名:NPO法人 唐津Farm&Food

代表者:代表理事 濱口のぞみ

設立:2020年11月

活動内容:生物多様性保全、環境教育(ESD)、サーキュラーエコノミー推進、ネイチャーポジティブ 所在地:佐賀県唐津市東唐津3-7-22

公式サイトhttps://karatsu-f-f.com

Instagramhttps://www.instagram.com/preciousplastic_karatsu/

タイトルとURLをコピーしました