粉体処理技術の総合エンジニアリングメーカーである日本アイリッヒ株式会社(本社:名古屋市西区、代表取締役:内藤雅元 以下、当社)は、名古屋市瑞穂区において2026年7月の開所に向けて準備を進めてきた新研究開発拠点の正式名称を「アイリッヒ イノベーションセンター ジャパン(Eirich Innovation Center Japan 以下、EICJ)」 に決定しました。
これまで仮称として使用していた「EGIC(Eirich Global Innovation Center)」に代わり、日本発のイノベーション拠点としての役割と位置づけを明確にする名称です。EICJは、最新の研究開発ニーズに対応する試験・分析設備を備え、粉体処理・混合技術を核とした「価値ある粉体技術の発信基地」として、材料開発、プロセス検討、技術創出を支援する拠点となります。
本リリースでは、その中核機能のひとつである 「General Lab.(ジーエルラボ)」 について紹介します。

ジーエルラボの由来
なぜ「テストルーム」ではなく「Lab.(ラボ)」なのか
EICJでは従来「テストルーム」と呼ばれてきた空間をあえて 「ラボ」 と称しています。その理由は、ここでのテストが単なる評価や条件確認にとどまらず、各種原料を用いた実験を通じて研究開発そのものを行う場である、という思いに基づきます。
ジーエルラボの特長
リチウムイオン電池をはじめとする最先端の産業材料の研究開発が対象です。
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電池材料のシート評価
混合後の電池材料をロールプレスで評価することが可能。 -
陰圧環境の採用
ラボは基本的に陰圧環境で運用され、原料粉末の外部漏洩を防止。 -
温度制御による安定試験
5L機(EL5 Profi Plus)はチラーとジャケットを備え、温度制御下での安定した試験を実現。データロギング対応。 -
希少・高価な少量原料にも対応
0.1L機(EL1nano)により約30mlのサンプルでもテストが可能。
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将来を見据えた拡張性
開所時の最大容量は40Lだが、将来的に大型機(150L)の導入を見据えた設計となっており、持続的に進化する技術ニーズに対応可能。
設備・対応プロセス
ジーエルラボには、研究開発用途に適した各種ミキサーおよび関連設備を設置。原料特性やプロセス要件に応じた柔軟なテスト設計が可能で、次のような用途に最適です。
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リチウムイオン電池用正極材・負極材
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導電助剤、バインダーを含む電極材料のドライプロセスおよび評価
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エンジニアリングセラミックスなど各種粉体材料の均質化・造粒・可塑化・懸濁・冷却・加熱・反応
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混合・混練・造粒・分散・コーティング等のプロセス条件検討およびスケールアップ検討

ラジオ出演のお知らせ
当社代表取締役 内藤雅元が、FM AICHIの経済情報番組 「GLOBAL R-VISION」 に出演いたします。当社の歩みや粉体処理技術へのこだわり、そしてEICJを通じた未来への展望について語ります。
なお、本番組はradiko(ラジコ)でもお聴きいただけます。ぜひご視聴ください。

放送概要
番組名:GLOBAL R-VISION
放送局:FM AICHI
放送日時:2026年1月10日 19:00~19:30
放送テーマ:「成功へのターニング・ポイント」
EICJ概要
■所在地:愛知県名古屋市瑞穂区内浜町(高速道路ご利用の場合、名古屋駅より約20分、中部国際空港より約35分)
■延床面積約1,800㎡(3階建て)のメインビルディングに以下の施設を含む
・ジーエルラボ:電池材料、化学、建材、鋳造関連等、一般環境でのテスト用
・シーエルラボ:医薬、食品原料等、高い衛生管理が求められるテスト用
・トライアルラボ:企業・大学・研究機関向けにテスト環境を提供
・アナリシスラボ:最新鋭の機器による分析が可能
・展示コーナー:当社製品技術、歴史、原料処理事例を紹介
会社紹介
当社は、ドイツの老舗産業用ミキサー・粉砕機メーカー「マシーネンファブリーク・グスタフ・アイリッヒ」の日本法人として1974年に設立。混合・混練・造粒・粉砕技術に強みを持ち、国内外の産業現場に最適な原料処理ソリューションを提供しています。九州・成田にも拠点を持ち、開発・製造から試験・提案までを一貫して行っています。
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テストのお問合せ先
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