リサイクル率日本一を誇る大崎町発の環境学習教材開発プロジェクト始動!

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一般社団法人大崎町SDGs推進協議会(所在地:鹿児島県大崎町 代表理事 千歳 史郎、以下大崎町SDGs推進協議会)と、大崎町教育委員会(所在地:鹿児島県大崎町 教育長 穂園 正幸)と、町内の有志の教員の方々と共に、これからの循環型社会に相応しい学習教材を1年間かけて開発していく運びとなりました。その取り組みを進める教材開発委員会が発足し、本日初会合を行いました。リサイクル率日本一の大崎町を舞台に、地域に暮らす子どもたちの「大崎リサイクルシステム※」に対する理解を深め、環境教育をはじめとした社会課題の解決に寄与する教育を行う人材を、町内で育成することを目的とし、2023年3月まで取り組みを実施する予定です。
※住民・企業・行政の協働による、焼却炉に頼らない低コスト*な資源循環型の廃棄物処理システム (*環境省策定一般廃棄物会計基準に基づき大崎町が算出)

<本プロジェクトについて>

  • 概要

これからの循環型社会に相応しい学習教材を、リサイクル率日本一の大崎町を舞台に、大崎町の有志の教員とともに1年間かけて開発をし、実装する。

  • 教材のテーマ

大崎町の資源循環の取り組みを基盤とした環境教育を中心とし、その他社会課題など発展的要素を含む。

  • 取り組みの目的

大崎町内に通う子どもたちが地元の取り組みについて理解を深めるとともに、学校間の連携による、大崎学の環境教育の充実を試みる。加えて、転勤の多い教員でも、勤務地となるエリアの取り組みを自分ごと化できる機会となることで、生徒向けの授業構築に役立てるとともに、地域の資源を適切に活用した、新しい環境教育の構築を目指す。

<5/13(金)初回会合について>
本プロジェクトに関わるメンバーと、教材開発に関する視座を合わせるため、SDGsや環境問題、大崎町の取り組みの概要を共有する初回会合が、本日5月13日(金)に行われました。有志の教員7名(町内小学校教諭6名、町内中学校教諭1名)が集まり、なぜ大崎町で先生たちと共に教材を作るのか、という目的の共有から始まり、教材を実際に使っていく場面、開発・導入の際に現時点で考えられる懸念点などについて意見交換を行いました。須藤指導主事からは「教材開発における切り口として、環境はあくまで視点のひとつ。子どもたちの興味関心を広げられるものを作りたい」という話がありました。

参加された教員の方々からは、「子どもたちに2050年には食糧危機や環境問題が現実になるだろうということを伝えてきたが、明るい未来につながる世界を子どもたちに提示できる教材にしたい」「ぜひ他の地域で既に使われている教材の例も知りたい。教材検討委員会に参加することで環境に関する知識が自分自身に増えていくことにも期待したい」「教員は現状の仕事でも一杯一杯な部分がある。その中で環境に対して知りたいことや実践したい思いはある。教材作りも持続可能な取り組みであるよう頑張りたい」という意見や感想が聞かれました。

<初回会合のプログラム>

  • 14:30〜14:40  会開始・本日の流れの確認
  • 14:40〜14:55  参加者同士の自己紹介
  • 14:55〜15:15  協議会から取り組みの目的共有
  • 15:15〜16:00  参加者の先生を交えたディスカッション
  • 16:00〜16:15  まとめ、これからの動きについて
  • 16:15        会終了

<教材開発委員会主要メンバー>
大崎町教育委員会管理課 指導主事 須藤 信司
鹿児島大学教育学部卒業。鹿児島県公立小学校教諭を務めた後、鹿児島大学教育学部附属小学校へ赴任。同校教頭を経て、現在大崎町教育委員会の参事兼指導主事。

外部アドバイザー・ゲスト講師 元木 一喜(株式会社LITALICO)
北海道情報大学大学院卒。情報系の専門学校教師を務めたのち、2016年にLITALICOワンダーへジョイン。秋葉原教室の立ち上げに参画後、新規出店である吉祥寺教室の教室長に就任。現在は新規事業であるLITALICOワンダーオンライン所属。

<一般社団法人大崎町SDGs推進協議会 概要>

  • 所 在 地 :鹿児島県曽於郡大崎町菱田1441 ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅 管理棟2F
  • 代 表 者 :千歳史郎(代表理事)
  • 事業内容 :12年連続を含む合計14回リサイクル率日本一を獲得した大崎町を舞台に、多様なパートナーと協働して研究開発・人材育成・情報発信などに取り組み、サーキュラーエコノミーを推進する。
  • 設   立:2021年4月
  • U R L :http://osakini.org/

<鹿児島県大崎町とは>
⼤崎町は広⼤なシラス台地が広がる⾃然豊かな⼤隅半島に位置し、⾃治体としてこれまで12年連続を含む、合計14回リサイクル率日本一を達成し、「ジャパンSDGsアワード」内閣官房長官賞を受賞するなど、環境問題への取り組みは「⼤崎リサイクルシステム」として世界的に評価されています。また、温暖な気候と溢れる湧⽔で育む農畜産物は、⽣産量も国内最⼤級ながら、⾼い品質を求め常に挑戦し続けています。

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