27日、公募で選ばれた「折り鶴平和大使」の井上 七海さん(いのうえ ななみ、川西緑台高校3年生)と甲斐 純怜さん(かい すみれ、緑台中学校2年生)が、川西市役所を訪問。越田謙治郎川西市長から市民の平和への想いが込められた折り鶴約10,000羽のうち、1,000羽が手渡された。2人は8月6日、広島で平和記念式典に参列し、折り鶴を捧げる。新型コロナ感染症の影響で折り鶴平和大使派遣は3年ぶり。
市民が平和の祈りを込めて折った折り鶴を、平和の使者として広島に届ける「折り鶴平和大使」。川西市の代表として広島で開催される平和記念式典に参列し、原爆の子の像に折り鶴を捧げる。川西市民の平和への願いをヒロシマの地に届けるとともに、広島から世界に発する平和へのメッセージを川西市民に届けるという役割を担っている。
「折り鶴平和大使」派遣事業は、平成16年から始まり、今回で17回目。毎年、市花「りんどう」にちなんだ「りんどう色の折り鶴」を市民の代表として広島に送り届けている。同折り鶴は、市が平和を願い市内各地で開催している「かわにし人権・平和展」などに寄せられたもので、多くの市民の想いが込められている。
折り鶴平和大使については、6月始めから募集を始め、応募のあった13人の中から動機を綴った文章で2人を選考。井上さんと甲斐さんが選ばれた。
折り鶴を託された井上さんは「最近はコロナのニュースが多く、忘れがちになりますが、平和について改めて考え直し、それをみんなに広げていきたい」と話した。
また、甲斐さんは「今回の活動を通して、身近な人たちと平和について考え、現地で学んだことや感じたことをみんなに伝えていきたい」などと話していた。
越田市長は「平和が大切だという思いをみんなでつないでいくことが大事だと思う。皆さんが感じたことを友達や大切な人たちに広げていってほしい」などと話した。