【新潟医療福祉大学】村上市上野遺跡出土の縄文時代後期の焼人骨集積土坑を11月26日、一般公開します!

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NSGグループの新潟医療福祉大学(以下、本学)では11月26日(日)、村上市上野遺跡で出土した縄文時代後期の焼人骨集積土坑を一般公開いたします。

新潟医療福祉大学 自然人類学研究所、国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所、公益財団法人 新潟県埋蔵文化財調査事業団は、国道7号朝日温海道路の建設に伴い、村上市上野遺跡の発掘調査を実施しています。

焼人骨集積土坑の調査状況焼人骨集積土坑の調査状況

当遺跡では縄文時代後期の焼人骨集積土坑が見つかり、新潟医療福祉大学で人骨の分析を進めています。

このたび、埋葬された人骨の様子が明らかになったことから、11月26日(日)に分析中の土坑を一般に公開します。

【遺跡概要】

約4,000年前の縄文時代後期前葉を中心とする大規模な集落跡です。

これまでに、平地(へいち)建物(たてもの)や掘(ほっ)立柱(たてばしら)建物(たてもの)などの140棟以上の建物跡や2か所の廃棄域など、

1万基を超える遺構が見つかっています。遺物は、土器や石器など約4,500箱が出土しました。

◆焼人骨集積土坑

・長さ150㎝、幅100㎝、深さ30㎝ほどの楕円形の穴の中に、焼けた人骨が納められた遺構です。

・穴の下部では、四肢骨(腕や脚の長い骨)が東西方向に並列された状態で出土しました。他所で焼いた骨を規則的に配列しながら埋葬したことが分かります。

・埋葬された人骨は6体以上あり、全身の骨が出土しました。また、焼骨の色や状態から、600~800℃以上の高温で長時間焼かれたと推定されました。

・抜歯習俗が確認された上・下顎骨、潜水などの冷水刺激で生じた可能性がある外耳道の骨腫、野山を駆けめぐった痕跡とされる柱状大腿骨(ピラステル)の発達など、縄文人の暮らしぶりを推測できる個体を確認できました。これらは縄文時代の葬制や生活を知る上で、極めて重要な成果といえます。

【一般公開 概要】

1 日時:令和5年11月26日(日) 

〔午前〕受付 9:30~11:30 、見学10:00~12:00

〔午後〕受付13:00~14:30 、見学13:30~15:00

 

2 場所:新潟医療福祉大学内(新潟市北区島見町1398) 土坑整理所

※整理事務所が狭いため、入室人数と時間を区切って見学いただきます。

受付は上野遺跡整理事務所プレハブ前の建物、GA棟4階の自然人類学研究所(GA403教室)になります。受付時に時間帯を指定した整理券を配布します。時間までは自然人類学研究所にて上野遺跡の出土品、ならびに日本列島各地から出土したさまざまな時代の人骨等を見学してお待ちいただくこととなります。あらかじめご了承ください。

【問い合わせ先】

新潟医療福祉大学 担当:奈良 

takashi-nara@nuhw.ac.jp

【新潟医療福祉大学】 https://www.nuhw.ac.jp/

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