NECは、我孫子事業場の四つ池における長年の生物保全活動が評価され、環境省によりこの区域が「自然共生サイト」(注1)として認定されました。
世界の陸地・海における自然資本や生物多様性の保全のため、30by30 (注2)目標が国際的な取り組みとして注目されています。これは、2021年6月のG7サミットで合意され、2022年12月に生物多様性条約の昆明―モントリオール生物多様性枠組にも取り入れられた世界目標です。この達成にむけ、民間の土地でも自然を保全する地域を認定しようと、環境省が2023年に認定制度を開始しました。今回、我孫子事業場の四つ池が認定されたことにより、NECの我孫子事業場敷地が、微力ながらも明確に世界目標の達成に貢献することになります。
我孫子事業場の四つ池では、2009年から地元の生物保全団体と共同で絶滅危惧種のオオモノサシトンボをはじめとした貴重な動植物の保全活動や、豊かな緑地を活かした実証実験を通じて生物多様性の保全に貢献するICTを活用したソリューションの創出へ取り組んでいます。
NEC我孫子事業場の四つ池
NECは、国内で30by30の実現を促進する国内の30by30アライアンスに発足当初から参加しているほか、自然資本関連のグローバルイニシアティブ(TNFD(注3)やネイチャーSBT)の議論にも参加しています。また、2023年7月には、TNFDレポートを国内IT業界初で発行し、自然資本分野に先進的に取り組んでいます。
NECは「NEC 2030VISION」において「地球と共生して未来を守る」を掲げています。今後もNECが持つ最先端のデジタル技術の活用を通じて、生物多様性を保全し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
以上
(注1)自然共生サイト:環境省による民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域を認定する仕組み。2022年度は認定実証事業として、本仕組みを試行・検討し、2023年度から正式な認定が開始された。
(注2)30by30:2030年までに生物多様性の損失を食い止め、 回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、 2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標。
(注3)TNFD:金融機関や企業に対し、自然資本および生物多様性の観点からの事業機会とリスクの情報開示を求める、国際的なイニシアティブ。2020年に国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)、国連開発計画(UNDP)、世界自然保護基金(WWF)、英環境NGOグローバル・キャノピーの4機関が非公式に発足させ、2021年6月に正式に発足した。2023年9月には正式勧告を公表した。
<NECの生物多様性活動について>
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 環境・品質統括部 環境戦略企画グループ
E-Mail:info@eco.jp.nec.com