「想像すること」が、地球全体のウェルビーイングに~のべ26万人が「問い」を受け取り、約4,600件のアクションが生まれました。

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子どもの孤立の解消に取り組む認定NPO法人PIECESが、2023年8月15日から9月21日(国際平和デー)に実施した「#問いを贈ろうキャンペーン」において、約26万人に「問い」を届け、そこから約4,600件のアクションが生まれたことを報告いたします。「問い」を通じて自分や他者、未来に想いを馳せる。その想像力の先に、誰もが大切にされる社会があると私たちは信じています。
キャンペーンサイト:https://toi-pieces.tokyo/

異なる私たち一人ひとりが大切にされている、そんな社会は誰かがつくる確固たる正解ではなく、ふと感じる違和感や、私たちが受け取る願いや問いから、始まっていく。そんな思いから、2021年からキャンペーンを開始し、今年は3回目の開催となりました。

17の「問い」を発信。その「問い」に対するアクション(いいねやリポスト、コメントなど)の数で、自分や社会、未来に対する関心の広がりを測り、今年は約4,600件のアクションが生まれました。

  • 参加者の投稿

いいねやリプライで他の人に問いを贈るほか、たくさんの方が問いに対するお返事を投稿しました。

「お返事」はキャンペーンサイト(https://toi-pieces.tokyo/)からご覧いただけます。

  • 参加者の声

・世界中で、そして日本でもいろいろな悲しいことや怖いことが起きていて、先の見えない不安な世の中になってきていると感じていますが、「問い」によってそのことをより強く考えさせられました。
一市民として、幸せに生きられる平和な世の中をつくるためにできることを考え、行動していきたいと思いました。

・子供たちとその未来が健やかに育つ社会にしていくために、私たちがするべきことはまだまだあると感じました。

 

・問いに答えている時、まだみたことのない遠くにいる名もない子どもたちを感じながら過ごすことができました。 いつになっても、子供たちのために生きていきたいという私自身の願いは変わらないままなんだなと自覚することができました。
また、他の方々の問いの答えを見ていて、すごく自分の心が広くなったのと同時に、暖かい気持ちに包まれていました。 物理的な距離は遠いかもしれませんが、心の距離は近く存れるように生きたいと思いました。

  • PIECESが贈った 17の「問い」

「問い」は、PIECESが全国で展開している市民性醸成プログラム「Citizenship for Children(https://www.citizenship-for-children.org/)」で長年培ってきた問いかけやリフレクションのエッセンスを凝縮させたものです。

「自分をみつめる」「まわりを見つめる」「未来をみつめる」といった3つのテーマに紐づいた「問い」を贈ることで、自分の願いに気づき、他者への想像力をはたらかせ、願う未来と向き合うきっかけをつくります。
すべての「問い」はキャンペーンサイト(https://toi-pieces.tokyo/)からご覧いただけます。

  • 著名人からの「問い」のお返事

さまざまな分野で活躍する【14名】の方々から、問いのお返事をいただきました。お返事は、キャンペーンサイト(https://toi-pieces.tokyo/)からご覧いただけます。

  • PIECESが「問い」を贈るワケ

異なる一人ひとりが大切にされ、ともに生きる-
そんな社会は「想像すること」からはじまります。

想像すること。
それは、この世界を共にする自分や他者、そして未来に想いを馳せること。

「問い」を通じて、自分を想い、あの人を想う。

その営みが、ともに生きる一人ひとりが大切にされる今をはぐくみ、今よりすこしだけ、優しくてあったかい未来につながると思うから。

  • PIECES代表小澤いぶきからのメッセージ

今年もたくさんの方々と共に育んできた宝物のような時間となりました。 私自身にとっては、問いを通して出会ったたくさんのお返事に触れ、世界の多様さと豊かさを感じ、日々自分がみえていなかった世界と出会い直したような日々でした。

私たちの日常には多様な世界が広がっています。「問い」を受け取るタイミングにより、どんなことがこころに浮かぶか変化したり、誰かの問いのお返事に触れて自分のこころに新たな感覚が芽生えたりすることは、自分と誰かや世界が交わされ影響し合う瞬間だったように感じます。

「問い」を通じて立ち止まり、お互いの返事を通して新たな世界と出会い、この世界を共にしている自分や他者、未来に想いを馳せることは、共に生きる人や自分に純粋に関心を向けながら、日々の暮らしに、さまざまな願いや想いを発見し、互いにそれを紡ぎながら社会を育んでいくことなのかもしれません。

今年のキャンペーンは一旦区切りとなりますが、わたしたちは、この取り組みを通して、市民性を重ねあい、優しい間を育みながら、願う社会を皆さんと一緒に広げる営みを続けていきたいと考えています。
改めてこの1ヶ月半を一緒に育み、耕し、広げてくださりありがとうございました。

PIECES代表理事 / 児童精神科医 小澤いぶき

  • 【認定NPO法人PIECESについて】

子どものメンタルケアを専門にする児童精神科医の小澤を中心に、2016年に設立。子どもの周りに信頼できる他者を増やすことで、子どもが孤立しない地域をつくることを目指しています。子どもの孤立が深まる前に、地域の中で子どもを見守り、子どもに寄り添う市民を増やすための市民性醸成プログラムを展開。ひとりひとりが自分らしい市民性を醸成し、行動できるようになることで、子どもと自分、地域のウェルビーイングをつくることができると考えています。

  • 【団体概要】

設立  : 2016年6月22日
代表  : 代表理事 小澤いぶき(児童精神科医)
所在地 : 東京都文京区本郷3-40-10 三翔ビル本郷7F 小野田高砂法律事務所内 social hive HONGO
URL  :  https://www.pieces.tokyo

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