【キャンプ場への来園意向・要望に関する調査】来訪経験がある親子は少数だが潜在顧客は多数、キャンプおでかけの最終意向はパパ/いこーよ総研

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国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社(東京都品川区 代表取締役:下元敬道 以下、アクトインディ)は、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研 https://research.iko-yo.net/ 」にて、キャンプ場への来園意向・要望に関するユーザーアンケートを実施し、調査結果を公開しました。
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《調査背景》
コロナ禍になり、今まで以上にキャンプの人気は高まりました。密を避けながら自然の中で子どもたちに特別な体験をさせてあげられる、そんな魅力的なレジャーを求めて、初めて親子キャンプにおでかけした、なんて家族も少なくないのでは。そこで今回は、「キャンプ場」への来園意向や改善要望について、小学生以下のお子さんを持つ親320名を対象にアンケートを実施し、調査・分析してみました。

※本調査は、2022月7月4日(月)~2022年7月11日(月)の間に、いこーよ及びいこーよアプリを利用した小学生以下の子供を持つユーザー320名の回答者に対し、調査を行った結果です。

《調査結果サマリー》

  • キャンプ場おでかけは「パパ・ママ・子供」で訪れた家族が67.8%、「パパ・ママ・子供・知人家族」で訪れた家族が33.3%
  • きっかけは「知人との会話」「子供との会話」「配偶者との会話」と会話きっかけが上位に
  • キャンプ場おでかけは「パパの意向が強い」場合が最多で36.7%、次点で「ママ」が33.3%と続いた
  • 重視ポイントは「常設設備の充実度(トイレ・風呂等)」「料金」が7割と上位に。その他「清潔感」や「安全性」「周囲の自然環境」が半数以上
  • キャンプ場には「8月」に訪れた家族がもっとも多く、「7月」「5月」と続く。冬キャンプ経験者はごくわずか
  • おでかけを決めるタイミングは「1ヶ月前ごろ」が最多で34.4%。その後「2ヶ月前ごろ」が23.3%、「3ヶ月前ごろ」が15.6%と続き、事前に決める親子が多い
  • 目的は「料理・食事」「川遊び」「非日常感」が上位
  • キャンプ用品は「すべてレンタルする」か「すべて自前で用意する」かのどちらか
  • 改善してほしいことは「衛生面や清潔感について」が多くあがった
  • キャンプ場におでかけしたことがない理由は「キャンプ用品を持っていないから」が53.9%と最多。その他「子どもがまだ小さいから」「虫が苦手な家族がいるから」が上位
  • 今後キャンプ場に行きたいと思っている家族は73.9%

キャンプ場への来場経験
はじめに、家族(親子)でのキャンプ場への来場経験について尋ねてみました。今回は、川や山など無料で楽しめる区域を含めず、施設が運営している有料のキャンプ場への来場について尋ねています。

(有料の)キャンプ場におでかけした事のある親子は28.1%と3割にも満たない結果に。世間ではキャンプブームと言われているものの、ファミリーでのキャンプ経験となるとかなり低い割合となりました。子どもの年齢による差異を確認するため、小学生以上の子どものみを持つ家族に絞って、再度抽出してみます。

すると、「来場経験あり」が4割となり若干増加。やはり、キャンプとなると、小さな子どもを連れてのおでかけには抵抗がある方も多いようです。

続いて、来場経験ありの小学生以下の子どもを持つ親に、日帰りで訪れたのか、宿泊したのかを尋ねた結果がこちら。

若干、「宿泊のみ」の割合が高く44.4%となりましたが、概ね3分する結果に。日帰りでも宿泊でも訪れた経験があると答えた家族が24.4%もいる事から、前述の通り全体としてキャンプ場経験のある家族の割合は低い一方で、一度でもキャンプに訪れた事のある家族は何度も遊びに行く、リピート率の高いでおでかけジャンルと考えられます。

利用したことのあるキャンプ場の種類
一言でキャンプ場といっても、その形態は複数にわかれています。続いては、利用した事のあるキャンプ場の宿泊施設の種類について聞いてみました。

もっとも多かった回答が「バンガロー・コテージ・ロッジ」の52.2%。次点で「共同駐車場のテントサイト」で46.7%、そして「オートキャンプ場(個人駐車スペース付きのテントサイト)」が34.4%と続き、「グランピング」が17.8%でもっとも低くなりました。

キャンプといえばテントの中で過ごすイメージですが、バンガローやコテージを設営されている施設も多くあります。バンガローやコテージにはトイレやお風呂などが設置されている場合が多く、特に小さな子どものいる家庭には、テントサイトより過ごしやすく需要が高くなっていると予想されます。一方、テントサイトも3~4割ほどの家族が利用している事から、子連れであってもテントで過ごす時間を楽しんでいる家族も少なくはないようです。

反対に、あらゆる設備が整っており、いわゆる「映え」も楽しめる流行りのグランピングについては、利用者が少なくなっています。グランピングができる施設自体が限られているということもあるのかもしれませんが、キャンプの魅力のひとつである「安価」で楽しめる、という部分と、比較的豪華なレジャーに区分されるグランピングの料金体系が影響しているのかもしれません。

キャンプ場おでかけの同行者
続いて、家族みんなで、パパと子供だけで、知人家族と一緒になど、キャンプ場へおでかけする際の同行者について聞いてみました。

もっとも多かったのが「パパとママと子供」の一家全員でした。そして、次点で「パパ・ママ・子供と知人家族」が続き、約3割の親子が自分の家族だけでなく知人家族と一緒にキャンプに行くとの事でした。これは他ジャンルではあまり見られない、キャンプジャンル特有の結果と言えます。

キャンプ場おでかけのきっかけ
そんなキャンプ場おでかけのきっかけについて尋ねた回答がこちら。

36.7%が「知人との会話」と回答。知人家族と一緒に行くという割合が3割程度いた事からも、今まで紹介した他のジャンルと比べて、知人との会話から一緒におでかけするパターンの多いジャンルと言えそうです。また、次点で「子供との会話」「配偶者との会話」が続く事から、キャンプは誰かとの会話がきっかけとなっておでかけを決める方が多いようです。

キャンプ場おでかけの意向
おでかけのきっかけとして多かったのは「会話」でしたが、最終的に誰の意向・意見がもっとも強いのでしょうか。

もっとも多かった回答が「パパ」で36.7%。次点に「ママ」の33.3%が続きました。他のジャンルでは「ママ」か「子ども」が多くなる事の多い設問ですが、キャンプ場の場合は他ジャンルと比べて「パパ」が活躍する「力仕事が必要になる場面」が多い事から、最終判断を「パパ」に委ねる家庭が多いのかもしれません。

キャンプ場選びの重視ポイント
次に、キャンプ場を選ぶ際に重視するポイントについて尋ねました。

上位にあがったのが「常設設備の充実度(トイレ・風呂等)」と「料金」で約7割、「安全性」「周囲の自然環境」「清潔感」が約5割でした。やはり小さな子どものいる家族にとって、設備の充実や安全性、清潔感は欠かせないようです。逆に、これらの満足度が高ければリピートの可能性も高くなるのではないでしょうか。

キャンプ場に出かけたことのある月
続いて、キャンプ場に出かけたことのある月について尋ねてみました。

 

もっとも多かった回答が「8月」、次点で「7月」「5月」と続き、一般的にハイシーズンにあたる7~8月が一番多い結果に。5月もGWがあるため、家族みんなでキャンプを楽しむのに適した時期であり、必然的におでかけする家族も多くなるのでしょう。

最近では「冬キャンプ」という言葉もよく耳にしますが、経験した事のある親子は少ないようです。自然の中では寒さも一層厳しく、日が暮れるのが早いという事もあり、子連れにはまだまだハードルが高いのかもしれません。

キャンプ場おでかけを決めるタイミング
続いて、キャンプ場おでかけを決めるタイミングについて尋ねてみました。

「1ヶ月前ごろ」という回答が最多で34.4%、次点で「2ヶ月前ごろ」が23.3%、「3ヶ月前ごろ」が15.6%と続く結果に。キャンプ場は予約必須としている施設が多い事から、事前におでかけを決めている家族が多いようです。
また、前述の設問であったように、キャンプ場に出かけたことのある月として「5月」「7月」「8月」が上位となった事に対し、前に紹介した「いこーよにおけるキャンプ場のアクセス傾向」の記事では、キャンプ場のアクセス需要が高くなるのが「4月」「6月」であった事も、この結果と合致します。

キャンプ場におでかけする目的
続いて、親子がキャンプ場におでかけする目的について尋ねた回答がこちら。

上位にあがった回答が「料理・食事」「川遊び」「非日常感」の3つとなり、他の項目とははっきりと差が出ました。親子の集客を狙いたい場合、これらの3点について積極的にアピールすると効果的と言えそうです。

キャンプ用品について
一般的にキャンプに行くにはキャンプ用品が必須です。必要なものも多く、施設内でキャンプ用品をレンタルしている施設も多くあります。では、キャンプに行くファミリーは、キャンプ用品をどのように手配しているのでしょうか。

36.7%の親子は「すべてレンタルする」と回答。また、31.1%は「すべて自前で用意する」と回答し、一部をレンタルするという項目はすべてにおいて10%に満たない結果となりました。多くの家族は「すべてレンタルする」か「自分で用意するか」のどちらかに分かれるようです。

キャンプ場に改善してほしいこと
続いて、キャンプ場に改善してほしい事を尋ねたところ、多数あがってきた回答が「衛生面や清潔感について」でした。一部抜粋して紹介します。

・トイレなどが汚いと気分が下がる
・掃除をもっときちんとして欲しい
・三歳児がいるので不衛生はNG
・ゴミ箱の設置を増やして欲しい
・シャワーがあるとすごく嬉しいです

その他に、下記のような意見もありました。

・防犯カメラの設置や、スタッフの定期的な見回りで第三者から見ての事件事故防止
・夜、子供が楽しめるイベントがあれば良かった
・ニワカキャンパーが増えてマナー違反が目立つ様になった

キャンプ場におでかけしたことがない理由
では、キャンプ場におでかけしたことがない家族の「行かない理由」は何なのでしょうか。

他のジャンルでも多い「子どもがまだ小さいから」という理由は、やはりキャンプ場でも多いようです。また、「キャンプ用品を持っていないから」との回答が53.9%と半数以上ありました。こういった方々には、レンタルできる事をアピールすると効果的かもしれません。

また「虫が嫌いな家族がいるから」との回答が43.5%と高い数値に。自然を相手にしている以上虫を避けることは出来ませんが、虫さされ対策やテント内で使える虫対策グッズなどを完備し、アピールする事でおでかけを検討してくれるようになるかもしれません。

なお、まだキャンプ場におでかけした事のない親子に対して、今後家族(親子)でキャンプに行きたいと思うかどうかを尋ねた結果がこちら。

なんと、7割以上の親子が「行きたい」と回答。キャンプ場おでかけの潜在顧客はかなり多いと言えます。今回出てきた改善ポイントや重視項目などを参考に、潜在顧客の掘り起こしをおこなう事で、さらなる集客やリピーター獲得に繋げられるかもしれません。

ひとつのアンケート結果からの分析ですので、あくまで参考程度ではありますが、貴施設の今後の集客や満足度、顧客単価対策・施策に少しでも役立てていただければ幸いです。

調査方法/インターネットアンケート
調査地域/特に地域の限定はなし
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー320名
調査日程/2022年7月4日~7月11日

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